藤子不二雄Aさんの軌跡をおさらい

日本を代表する漫画家の藤子 不二雄A(本名:安孫子素雄あびこもとお)さんが7日午前、川崎市内の自宅で亡くなった。享年88歳。

死因

警察によると午前8時40分ごろ、川崎市多摩区の藤子さんの自宅から「敷地内で男性が倒れている」と110番通報が。
警察官が駆け付けると自宅の敷地内で藤子さんが倒れていて、その場で死亡が確認された。
死因は現在調査中で、遺体に目立った外傷などはないとのこと。

世界を席巻

藤子不二雄コンビとは

藤子不二雄Aさんは「藤子不二雄コンビ」として、藤子・F・不二雄さんとともに子供から大人まで楽しめる数々のマンガを輩出してきた。
代表作は以下の通り。

代表作

共同
「オバケのQ太郎」
「チンタラ神ちゃん」
「仙べえ」

藤子不二雄A
「忍者ハットリくん」
「怪物くん」
「プロゴルファー猿」
「笑ゥせぇるすまん」

今もなお語り継がれる

藤子・F・不二雄(本名:藤本弘)
「ドラえもん」
「パーマン」
「キテレツ大百科」
「エスパー魔美」


ふたりが住んでいたトキワ荘とは?

2020年に『トキワ荘マンガミュージアム』が開館したニュースが話題にのぼり、若い世代の人も「トキワ荘って?」と思った人が多いだろう。

トキワ荘とは東京都豊島区にある、1982年に解体された木造アパート。
手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄コンビら世界に名だたる作品を生み出した漫画家が住んでいたことで知られる。
代表作は順に、「鉄腕アトム」、「仮面ライダー」、「おそ松くん」「天才バカボン」と紹介すれば、今の人でもピンとくるのでは。
※藤子不二雄コンビの作品は上述のとおり

数々の巨匠を生み出した

手塚治虫の大ファン

藤子不二雄コンビである藤本と安孫子は、手塚治虫に強い影響を受け漫画家を志し、生涯を通じて手塚を最大の師と尊敬し続けている。
14歳のころ、藤本は手塚にファンレターを出し、直筆のハガキを受け取り、ますますファンになったという。藤本はそのハガキを生涯大事に保管しており、現在は藤子・F・不二雄ミュージアムに展示されている。

若い世代にも受け継がれる

2人の初期のペンネームは「手塚の足元にも及ばない」として「足塚不二雄」であった。
その後、藤本と安孫子は憧れの手塚がかつて住んでいたトキワ荘の14号室に部屋を借り、漫画を描き始める。
手塚は2人のためにトキワ荘の敷金を肩代わりし、漫画を描くための机を残したりするなど、その絆は固いものだ。

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