社会・文化

阿武町、9割超の4300万円「法的に確保」

代行業者 山口 阿武町の口座に3500万円余 返還

先月1日に山口県阿武町から誤って入金されたコロナ特別給付金4630万円を、間違って入金されたと知りながら400万円を別の口座に振り替え、利益を得たとして田口翔容疑者が電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された事件。

警察の調べに対し、田口容疑者は「金は海外のオンラインカジノで使った」などと供述し、決済代行業者、3社に振り込まれた4630万円を繰り返し出金していた。

しかし関係者への取材によって、逮捕後の20日に、田口容疑者が1番多く出金していた業者から町の口座に約3500万円が返還されたことが明らかになった。

また24日に開かれた会見で、阿武町は約4300万円を法的に確保できたと発表した。

問題が発覚してからの経緯

山口県北部に位置する阿武町で、新型コロナの為、生活が困窮する世帯に10万円を給付する国の特別給付金の振り込みをめぐって事件が起きた。

4月1日、町は給付金の対象となった463世帯の銀行口座情報をフロッピーディスクにて銀行に提出。振り込みの手続きを完了。

6日、届け出の必要のない振り込み依頼書を誤って銀行に提出してしまい、依頼書のいちばん上に名前が載っていた田口容疑者に4630万円が一括で振り込まれてしまった。

8日には、現金10万円と、4630万円が田口容疑者に二重に振り込まれていた。

町はすぐに謝罪し、田口容疑者に4630万円の返還手続きを要求。

一度は応じる姿勢を示し職員と一緒に銀行へ行くも、手続きをするのを拒否。

その後も事態は進展しなかった。

町の調査によると、田口容疑者は振り込まれた当日から、現金の引き出しを始めていて、およそ2週間後には、ほぼ全額が口座から無くなっていた。

19日午前に記者会見を開いた阿武町の花田憲彦町長は「大切な公金だからぜひ返還していただきたいと、粘り強くお願いしてきたところだが、応じていただけないということで、民事訴訟において返還に向けてやっていく。」 と起訴を表明していた。

田口容疑者、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕

20日には、阿武町から振り込まれた国の臨時特別給付金合わせて4630万円について、誤って入金されたと知りながらオンライン決済サービスを利用し自分の口座から決済代行業者の口座に400万円を振り替えて不法に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された。

田口容疑者の代理人弁護士によると、容疑者は誤入金があった口座から、3社の決済代行業者に計29回にわたって計4300万円を出金していた。

決済代行業者から3500万円余 返還

田口容疑者が逮捕された後、このうちの1つの業者から3500万円余りが町の口座に返還されたことが明らかになった。

田口容疑者はこの業者に、2週間の間に27回にわたってお金を動かしていて、返還されたのはその全額に当たるという事である。

24日に開かれた会見で、阿武町はその他の業者からも約4300万円を法的に確保できたと発表した。


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