【速報】スウェーデンとフィンランド、NATO加盟の見通し

マドリードで4時間にわたる会談

28日、ストルテンベルグ事務総長はスウェーデンとフィンランドのNATOへの加盟が認められる見通しとなったと明らかにした。

マドリードで開幕したNATO首脳会議に先立ち、トルコのエルドアン大統領が、スウェーデンのアンデション首相とフィンランドのニーニスト大統領と両国のNATO加盟に関して約4時間にわたり会談した。

トルコが懸念している事項に両国が対応することを確認する共同覚書に署名したと明らかにし、両国の加盟を容認した。

ストルテンベルグ事務総長は「加盟に向けた具体的なステップはNATO首脳会議の2日間で参加する同盟国によって合意される見通しである。」と語った。

トルコ、NATO加盟難色を示す

今年5月ロシアによるウクライナ侵攻を機に、北欧のスウェーデンとフィンランドが軍事的な中立の立場を止め、北大西洋条約機構(NATO)への加盟することを決意。

5月16日に申請することを表明した。

しかし、トルコ政府がテロ組織に指定しているトルコ分離主義勢力のクルディスタン労働者党を北欧2カ国が擁護しているとして、「前向きには考えていない」「スカンディナビアの国々はテロ組織のゲストハウスのようだ」とトルコのエルドアン大統領がNATO加盟は認めないことを表明していた。

NATO加盟承認は30加盟国の全会一致が必要になる為、トルコの反対は北欧2カ国や、加盟手続きを加速したいNATO側にとっても、高いハードルになっていた。

今回行われた会談の中では、スウェーデンとフィンランド両国がトルコに科していた武器の輸出制限を解除することで合意し、トルコがテロ組織とみなす「クルディスタン労働者党」などについて、両国が支援をやめることなどを約束したという。

トルコ大統領府は今回の同意について「トルコは望んでいたものを全て手に入れた」と声明を出した。

28日、米政府高官によると3者首脳会談の合間に、北欧の2首脳がアメリカのバイデン大統領に合意案について承認を求めていたことを明らかにした。

バイデン大統領側も会談前にエルドアン氏に直接電話するなど、問題解決に乗り出していたという。

ストルテンベルグNATO事務総長は「扉はついに開かれた。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は実現する!」と言明した。

フィンランドのニーニスト大統領は「フィンランドのNATO加盟への準備が整った事をうれしく思う」と喜び、「マドリードで将来の同盟国とNATOにおけるフィンランドの役割について話し合いができる事を楽しみにしている」と話した。

両国の加盟には全30加盟国が加盟議定書に署名し、それぞれの国で手続きを完了する必要があるため、今後数カ月間を要する見通しだ。

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