イオンで何が起こった?レジ待ちトラブルで催眠スプレー事件発生!
目次
私たちの身近な存在、「イオン」でスプレーをかける事件が起こった。
客に催眠スプレーをかけたとみられる女は自ら名乗り出て逮捕されている。
今月23日埼玉県羽生市の「イオンモール羽生」で、30代女性客に向かって、スプレーの様なものをかけたという。
被害者の夫婦が20~30代の女に、スプレーの様なものをかけられ、激しい異臭がすると警察に通報していた。
現場は、1階の食品売り場のセルフレジ付近で、客として来ていた10代の少年2人を含む男女7人が、目やのどの痛みを訴えた。
喉などに全治約2週間のやけどを負わせた疑い。
女の行方は分からなくなっていたが、25日午前9時頃、「イオンの件は、私がやった」と、埼玉県警羽生署に自ら電話をかけてきた。
女は埼玉県行田市の自称飲食店従業員・赤羽純依容疑者(28)と判明。
報道を知った親から諭され、自ら電話をかけたとのこと。
取り調べに対し、赤羽容疑者は「スプレーをかけたことは間違いないが、けがをおわせたことはわからない」と言い、「服にシミをつけてやろうと思った」と動機を話した。
スプレーについては、自己防衛のために持っていたと供述している。
被害者と赤羽容疑者は、面識はなかったとのこと。
なぜこんな事件が発生したのだろうか。

「私、並んでたんですけど」レジでトラブル発生
赤羽容疑者が事件の数時間前から、イオンモールの中で買い物をする姿が防犯カメラに残されている。
警察によれば、この時は特に不審な動きはなかったとのこと。
しかしその後、午後7時ころに事件が発生した。
日曜日だったので多くの人たちが訪れていたのだろう。
赤羽容疑者は、1階の食品売り場のレジ付近にいた。
そこに30代女性が現れ、始めは有人レジの列に並んだ。
そこで赤羽容疑者が「私、並んでたんですけど」と声をかけてきたと言う。
赤羽容疑者が実際に並んでいたのかは不明だ。
家族は別のレジに並び直したが、赤羽容疑者は後ろから近寄り、その家族の母親の背中に向かって突然スプレーを吹きかけた。

刺激臭で現場は騒然
「食品コーナーに、警察とかすごい数の人がいたんで、もう通れないなって。すごく怖いなって」(現場を目撃した人の証言)
赤羽容疑者がかけたのは“催涙スプレー”とみられている。
「鼻につんとくる刺激臭が漂った」と、目や喉の痛みなどで7人が病院に搬送された。
背中にスプレーをかけられた母親は軽傷を負った。

ニュースをみた母親「まさか」
赤羽容疑者は車で店を去り、犯人を追って各メディアは一斉にこの事件を報道した。
その際、犯人の服装が報じられたが、それを見ていた赤羽容疑者の母親は、「まさか」と思った。
自分の娘と同じだった。
赤羽容疑者と母親は二人暮らしで、母親はすぐに赤羽容疑者に連絡を取り、出頭するよう諭した。
そして自ら羽生警察署に名乗り出ることに至った。
警察は、赤羽容疑者の刑事責任能力などを慎重に調べているとのこと。
ネットから様々な意見
このニュースは私たちの身近なところで起こり得る事件として、様々な意見が飛び交っている。
「レジの横入りは本人が分からずやってる場合もある。並び方は明確にした方が良い」
「列がわかりにくかったり、ちょっとした勘違いってよくあることだと思う」
「結局は店側の教育や管理の徹底。知らずに割り込んだ客に、あちらからお並びくださいと店員が言うのが筋だけれど、実践している店は少ない」

レジ待ち時間ゼロ!「レジゴー」の存在
そんなレジ待ちトラブルに対し、イオンは一年ほど前から「レジゴー」を導入している。
レジゴーとは、買い物をしながらスマホで商品のスキャンを行い、専用セルフレジを通ることでレジ待ち時間を短縮できる仕組みだ。
自分のスマホにレジゴー専用のアプリをインストールして使うか、店舗に置かれているレジゴー専用のスマホ端末を使うことができる。
よく欧米で見かける仕組みだが、日本でも導入される店が増えてきた。
商品のバーコードをスキャンしながら買い物をするが、魚や野菜などバーコードの無い商品も画面で選択しながら購入可能。
その時の合計金額がわかるので、予算オーバーを防ぐことができるのもメリットだ。
便利な「レジゴー」だが、デメリットもある。
・クーポンやパスポートを使用する際は店員が必要
・支払い方法によっては店員を呼ぶケースがある
・通信エラーやスマホがフリーズした場合は再スキャンが必要になることがある
・AEON Payなどのスキャンはハンディスキャナが必要
やはり、全ての作業がスマホ一つで完了できるわけではないが、このシステムを使うのも有効だ。
今回、本来は自分の身を守るためのスプレーが、他者に危害を加えるために使われてしまった。
いかなる理由があっても、このような事例で使うことは許されない。
幸いにも間近でスプレーを浴びた女性は重症にならずに済んだ。
私たちの日常生活においても、列の順番抜かしや割り込みなど、あらゆる場面で体験することだ。
不快に感じるレベルは人それぞれ違う。
意図せずそうなることもあるだろう。
日曜日の混雑時に起こった事件であったが、店側の対応やスタッフ教育で改善できる点もあるかもしれない。
今後調査が進むなかで、今回の事件の問題が明らかになり、今後に向けて改善策が取り入れられることを願う。
