あき竹城さん、大腸がんで死去。「元気なあき竹城でご挨拶したい」強い思いで病気を公表せず

山形弁のトークと飾らない魅力で女優やタレントして活躍

女優のあき竹城さんが、大腸がんのため12月15日に亡くなっていたことがわかった。

75歳だった。

12月20日、所属事務所の“オフィスあきこ”の発表によると、あきさんは約2年前から大腸がんを患い、闘病生活を送っていたという。

しかし、「元気なあき竹城でご挨拶したい」という本人の強い要望により、病気について公表することなく治療を続けてきたが、秋ごろに体調が悪化した。

通夜及び葬儀は近親者のみで執り行われ、お別れの会などを後日開催する予定はないとのこと。

1947年(昭和22年)、山形県米沢市出身のあきさんは明るく飾らない人柄と山形弁の親しみやすいトークで、女優のみならず数々のバラエティー番組に出演。

近年は『炎の体育会TV』(TBS系)や『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)などに出演していたが、2020年以降はレギュラー番組を降板し、テレビで見かけることは少なくなっていた。

小学校4年生からモダンダンス教室でダンスを学び、中学校卒業後に上京。

上京後はヌードダンサーとして日劇ミュージックホールなどに出演し、その後テレビに進出。

山形弁のトークを活かしたコメディエンヌとして活躍した。

1977年公開の映画『トラック野郎・度胸一番星』に婦人警官役で出演。

1983年にカンヌ映画祭でパルム・ドール賞を受賞した今村正平監督の映画『楢山節考』にも出演し、女優として高い評価を得た。

その後も映画『男はつらいよ』シリーズをはじめ、NHKの連続テレビ小説『どんど晴れ(2007年)』や大河ドラマ『天地人』(2009年)など、数々の映画やテレビドラマに出演。

1992年に放送された昼帯ドラマ『ある日、突然…』(TBS系)では、主演を務めた。

あき竹城さん、安らかに。
あき竹城さん、安らかに。

芸能界から追悼の声続々と

数々の映画やドラマ、バラエティー番組で親しまれていたあきさんの訃報に、芸能界でも悲しみの声が相次いでいる。

TBSの安住紳一郎アナウンサーが総合司会を務める朝の情報番組『THE TIME』では、12月21日の放送で約5分間の追悼映像を流した。

安住アナは「私も仕事で随分ご一緒させてもらいました。

あきさんらしく楽しい映像がいっぱいありますので、弔いの意味も込めて用意しました」と紹介。

映像には山形の郷土料理“芋煮”を美味しそうに食べる様子や、かわいがっていたペットの亀について語る姿などが流れた。

安住アナは、「今聞いても亀の話は面白いんですよね」と懐かしく振り返り、「2年間、病気と闘っていたということです。

大変で辛かったと思います。

どうぞゆっくりお休みください。

ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた。

お笑いコンビ“極楽とんぼ”の加藤浩次は、自身が司会を務める日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』の12月21日放送で、あきさんの訃報を伝え、その人柄を偲んだ。

女優として出演したドラマなどの映像や、タレントとしてお茶の間で愛された生前の様子をVTRで紹介。

バラエティー番組で共演経験がある加藤は、「普段バラエティーに出ているあきさんと、芝居をやられているあきさんと全然違いますよね」と語った。

2017年に『スッキリ』に出演したときの映像も流れたが、映像の中であきさんが加藤について「加藤さんって、すっごくいい男ですよね」と話す場面があった。

「ただ、(加藤は)しつこいですよね。

“これでもか、これでもか”って結構どんどんくるんですよ。

私、そういうの弱いんですよ、すごく。

気が小さくて」と、バラエティ番組での加藤がしつこくイジってくる様子を面白おかしく話す様子も。

加藤は「あきさんのことが好きだから、イジりたくなっちゃう。

怒ったりとか一切せずに“ワハハ”と笑って、“あんた、何なのよ!”って言ってくれて本当に助かった。

(あきさんは)正直だから、一緒にやってて楽しかった」と振り返った。

そして「自分をよく見せようとか、人にどう見られるかってことを気にするタレントじゃなくて、自分のままテレビに出て、それが愛されるっていうことを体現していた方だった」と語った。

お二人の掛け合いで楽しませてもらった
お二人の掛け合いに楽しませてもらった

オードリー春日を心配する声

『炎の体育会TV』でなどあきさんと共演し、仲良くしていたお笑いコンビ・オードリーの春日俊彰を心配する声が、ネットに上がっている。

春日はお正月番組『ドッキリアワード』(TBS系)で、毎年あきさんからドッキリを仕掛けられるのが恒例となっていた。

2016年に行われた同番組の会見で、春日は「4年間、あきさんからドッキリを仕掛けられてきた。

あきさんから“バカは気付かないんだ。

ざまあみれ!”みたいに言われているので、4年分まとめて1回で仕掛けたい」と語っていた。

2017年11月には、『炎の体育会TV』の企画で春日が“全日本エアロビクスコンテスト”男子シングル部門に出場し、会場に駆け付けたあきさんから「春日ならできる!頑張れ!」と力強いエールを送られていたこともある。

あきさんは2020年9月に『炎の体育会TV』のレギュラーを降板したが、2022年5月にサプライズ出演し、“第9回アジアリズムダンス&エアロビクス選手権大会”にフワちゃんとのコンビで出場していた春日を熱く激励した。

あきさんと春日の仲良しぶりが印象に残っている視聴者は多いようで、あきさんを悼む声とともに、「春日さんのメンタルが心配」「春日、大丈夫かな」などと心配する声がネットでたくさん見られている。

『炎の体育会TV』のTwitter公式アカウントでは、「あき竹城さんは番組のお母さん的存在であり応援団長、常にみんなを元気に本気で勇気付けてくれました。

本当に感謝しかございません春日ーー頑張れー!上田くーーん頑張れー!今でもはっきり聞こえてきます」と、感謝と追悼の思いをツイートした。

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