芸能

ジョニー・デップと元妻アンバー・ハード 名誉棄損裁判で勝訴

アンバー・ハードに約19.5憶円賠償金 支払い命令

2022年4月から始まった、人気俳優のジョニー・デップと元妻で女優のアンバー・ハードの名誉棄損を訴える裁判に、2022年6月1日終止符が打たれた。

アンバーはジョニーよりDVを受けたと主張していた。
しかしその主張は名誉棄損に当たるとして、ジョニーはアンバーを相手取り裁判を起こしていたのである。

そして1日に行われた裁判の結果、ジョニーの訴えを認める判決が下された。

当初ジョニーは、賠償金5,000万ドル(約65憶円)を求めていたが、判決の結果アンバーはジョニーに対して1,500万ドル(約19.5憶円)を賠償金として支払うこととなった。

一方アンバー側もジョニーに対して反訴していた。アンバーは、離婚後ジョニーが彼女のキャリアやプライベートを傷つける発言を、マスコミやSNSで行ったと主張している。このうち1件でジョニーが有罪となり、200万ドル(約2.6憶円)を支払うこととなっている。

今回の裁判に至った経緯

今回の裁判は、2018年アンバーがワシントンポストに寄稿した記事がきっかけである。

記事の中でアンバーは「自身が家庭内暴力(DV)被害者だと」述べている。誰からDVを受けたと名指しはしていないものの、誰から見ても相手はジョニーであることは明白だ。

この騒動によりジョニーは、人気シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の新作は保留、出演が決まっていた「ファンタスティック・ビースト」も降板となった。

これにより自身のキャリアが傷つけられたとして、名誉棄損で5000万ドル(約65憶円)の損害賠償を求めていたのである

これまでの裁判の経緯

新型コロナウイルスにより、延期になっていた裁判が2022年4月にようやく開始された。4月19日に行われ裁判で証言台にたったジョニーは、「アンバーの告発はいかなる事実にも基づいていない。悪質だ」と発言。結婚生活において、言い争いが何度かあったことは認めるが、一度もアンバーを殴ったことはない。人生の中で、女性に手を挙げたことは1度もないと主張していた。

しかしジョニーは、過去の薬物問題について聞かれると、長年様々な薬物を試してきたことを認めたのだ。出演作品での負傷をきっかけに飲み始めた鎮痛剤の依存症になっていたことや、母親の神経薬を飲用していたという。ただし、これまで何度も禁酒期間を設けたり、処方薬で解毒にも務めたりと、薬物による暴力を否定。

またジョニーは、アンバーもMDMAやマジックマッシュルームなど、ドラッグを使っていたと証言したのだ。実際アンバーの薬物使用は、「彼女のたびたび、アルコールや薬物を接種しては酩酊状態に陥っていた。そして明け方になると支離滅裂なメールが送られてくることもある」と証言した人物もいた。さらにこの証言をした人物は、昇給の申し出をした際、アンバーから顔にツバをかけられたという。

ジョニーもこの証言に対し、アンバーの気性の荒さや精神的に不安定な部分があると語った。アンバーは、自分の思い通りにならないと激高し、暴力をふるうことがあったという。そのたびにジョニーは別の部屋に逃げたり、トイレにこもったりしていたこともあったと語っている。


アンバー側の主張

一方でアンバーの弁護士からの反対尋問でジョニーは、友人や俳優仲間に送ったメッセージの内容を追求された。ジョニーは友人に対して、「車のトランクの中でアンバーが死体になっていればいいのに」といった内容のメッセージを送っていた。また、俳優仲間には、「アンバーを溺れさせて、それから燃やしてしまおう」といった過激な内容のメッセージも送っていたのだ。

弁護士は、このメッセージのやり取りの中で、アルコールや薬物についても触れていたという証拠を提示。実際に薬物問題を抱えていたジョニーが、アンバーへの不満を募らせ暴力をふるうこともある、と指摘している。


ジョニーは過去に母親から虐待せれていた

ジョニーの姉が証言台にたち、自分とジョニーは母親から虐待を受けていたと明かした。しかしジョニーが母親を殴り返すことは一度もなく、暴力的な性格ではないと証言したのだ。

そして姉とジョニーは、「母親から暴力を振るわれていたからこそ、自分たちは絶対に同じことはしないと誓いあった」という。

結婚して変わってしまったジョニー

ジョニーやアンバーは一時期2人でカウンセリングを受けていた。カウンセラーの証言によると、「2人はお互い暴力をふるい合う関係にあった」という。

ジョニーは過去の経験から暴力をずっとコントロールしてきた。しかしアンバーと結婚したのをきっかけに変わったという見方を示した。

一方でアンバーは、ジョニーに捨てられるのを恐れ、彼の気持ちを引くためにわざと暴力をふるっていたと述べている。

ジョニーはアンバーの暴力に嫌気がさし、何度か家を出ようとしたという。しかしアンバーが、「別れたら生きていけない」と自殺をほのめかすため、なかなか関係を終わらせることができなかったそうだ。

2016年から泥沼離婚で世間を騒がせている2人だが、今回の裁判ではジョニーの勝訴で終わった。まだまだ波乱がありそうな2人だが、終結を迎える日は来るのだろうか。


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