コロナウイルス

反ワクチン「神真都Q」幹部の元Vシネマ俳優を逮捕 

倉岡宏行容疑者、不法侵入容疑で警察に逮捕!

4月20日、警視庁は20日、反ワクチン団体「神真都(やまと)Q会」のメンバー4人と同会幹部でリーダー格とされる男、倉岡宏行容疑者(43)を建造物侵入の疑いで逮捕した、と発表した。

警視庁公安部によると、今月7日、午前9時半頃、5~11歳の子どもの接種会場になっていた渋谷区の小児科クリニック内に無断で侵入した疑いが持たれている。

この事件をめぐっては、男女4人がワクチン接種への抗議のため待合室や通路に約1時間とどまり、「ワクチンをやめさせろ」「接種は犯罪行為だ」などと主張したという。

警察が駆け付けた時には倉岡容疑者は現場におらず、メンバーが撮影していた侵入時の動画映像を押収して分析した所、倉岡容疑者が面会を求めて待合室に侵入したことが分かった。


神真都Q会は

今回事件を起こした神真都Q会は、アメリカで広がる陰謀論集団『Qアノン』の日本支部と唱える団体である。

『コロナは存在しない』『マスクは害』という主張を基に、ワクチン接種は『人口削減計画のプランのひとつ』などと過激な発言をソーシャルメディア上で繰り返していた。

Youtubeから派生した団体で、倉岡容疑者の容姿と話術に長けた話し方が評判であったが、だんだんと過激な行動が目立っていった。

3月頃からは神真都Qが参加するデモやイベントには常に警察や公安部が張り付いていて様子が尋常ではなかったようである。

何時間も抗議するため、各ワクチン接種会場からは煙たがれていたのは事実のようだ。

3月15日には東京ドームにあるワクチン接種会場で、反ワクチン運動を展開。警察官に怒鳴り声を上げる様子を撮影し、Youtubeで公開していた。


倉持容疑者の素顔

今回逮捕された倉持容疑者は2000年代ごろにVシネマを中心に活動していた元俳優。

当時はVシネの仕事が年に5、6本程度しかなく、脇役ばかりだった。

突然俳優業を休み1年ほど旅行に出た所、仕事が激減。

その際に、倉岡容疑者はプロデューサーに謝罪し、復帰を求めたものの、プロデューサーが話の途中で別の相手に電話をかけたことに、ぶち切れ。

大切な話を無視されたと思い、刃渡り10センチの登山用ナイフでプロデューサーの右足の付け根と太ももを2回ほど刺したようである。

その後、映画企画製作会社からは解雇され、殺人未遂容疑で逮捕された。

執行猶予1年半の判決を受けた。


2回目の逮捕

事件後には芸能界には復帰できず飲食店で働く中で一般女性と結婚した。

しかし、執行猶予中なのにも関わらず、勤務中に客と口論になり、威嚇としてハイキックを繰り出した際に、顔に当たってしまい2回目の逮捕をされてしまう。

その後、飲食店はクビになり、自暴自棄になった。

それからは新たに個人でビジネスを始めるが取引先からのクレームにより失敗し、経営破綻に陥る。その際、一文無しになり、当時の嫁と離婚。二人の娘がいたが、別居を余儀なくされる。

直近は一般社団法人神真都Qの理事として務めていたが、

言動が過激なため社会からは孤立していた。

本人のツイッターによると、「今日なんて犬の散歩してる奴が歩道の真ん中歩くわけさ。他の人は犬を避けるんだよ!犬に道を譲んだぜっ!…俺?蹴り飛ばしたよ、普通に。どうせ器物破損で民事だろ、フンッ。」などと書き込んでおり、暴力性と性格の異常性がうかがえる。

父親は先輩Vシネマ俳優、 岡崎二朗

倉持容疑者の父親、岡崎二郎氏は倉持容疑者と同じく日活の専属俳優だった。

1960 ~70年代には高倉健や菅原文太らと共演し、数多くのVシネマにも出演し、アクの強い悪役をメインに活躍した。

父親の岡崎二朗は20日、所属事務所を通じ今、息子の倉持容疑者が起こした事件について謝罪文を発表した。

岡崎はファクスで「お詫び」とし、「この度は、私の息子が皆様に大変なご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。本人には、法律によって厳罰に処され罪を償い、今回ご迷惑をお掛けした皆様にも償いをし、1日も早く更生し社会のお役に立てるような人間になって欲しいと願っております。被害者の方々には心よりお詫び申し上げます。またご迷惑をお掛けしました関係者の皆様にも重ねてお詫び申し上げます」としている。


ワクチン接種は賛否両論あり、両意見とも聞き入れられるべきだと思うが

今回の事件に関しては過激な行動が伴ってしまっため、逮捕されてしまうという不甲斐ない事件だといえる。

フォーブス誌によると、人は科学的根拠だけで行動を決めず、感情や、社会、政治、宗教、歴史、文化などが行動に影響を及ぼすようである。


メディアを通して、科学的事実を説明されたとしても、特定の人々は身近な人や自分たちの経験や習慣を元に行動を判断することがある。

また、自分たちの疑問や心配なことに科学が答えてくれていない、自分たちの声や自己決定権が無視されていると感じる人達も存在するようだ。

科学者や医療従事者がマスメディアを通して同じメッセージを伝えるだけでは、そのような人たちの意見は変えられなく、もっと一人ひとりにパーソナライズしたメッセージや対応が必要になる。

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