知人女性の頭にかかと落とし、傷害容疑で52歳男を逮捕
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口論になって、頭にかかと落とし!
5日未明、酒を飲んだ状態で、知人女性の頭などにかかと落としを複数回してけがをさせたとして52歳の男が逮捕された。
千葉県警東金署によると無職の並木正容疑者は、千葉県東金市南上宿内の知人女性の家で、被害女性(60代)の頭に何度もかかと落としを行い怪我をさせた疑いが持たれている。
女性は搬送先の病院で死亡が確認された。
2人は共通の友人を含めた3人で酒を飲んでいた所、午前4時ごろその場にいた友人が「並木容疑者が女性を殴った」と近くの交番に助けを求めた。
調べに対し並木容疑者は「口論になってかかと落としをした」と容疑を認めているという。

事件発生の流れ
5日未明、千葉県東金市内の知人女性の家で、共通の友人を含めた3人で酒を飲んでいたが、途中で並木容疑者は被害女性と口論を始め、女性の頭に何度もかかと落としを行い怪我をさせたとみられている。
午前4時ごろ友人が「女性が並木容疑者に殴られた」と近くの交番に助けを求めた。
これを受け、アパートに駆けつけた警察官が被害女性を発見した。
女性は、当時、意識はあるものの会話はできない状態だったという。
逮捕時、意識もしっかりしていて、泥酔というほどではなかったという並木容疑者。
警察の調べに対し、「頭部にかかと落としをしたことに間違いありません」と容疑を認めているという。
被害女性は搬送先の病院で死亡したため、警察は傷害致死の疑いも含めて調べを進めている。

並木容疑者の評判は最悪…
並木容疑者を知る人たちは、日常からトラブルが絶えなかったと話す。
「近くにいられたら迷惑よ。泥棒するし、家の中は勝手に入るし。トラブルの多い人。関わらないのが一番いい」
「すぐ暴れていましたよ。誰と争っているのかわからないけど『ふざけるんじゃねえよ』って。。窓ガラス割ったり、怒鳴ったり」
事件が起こった現場の近所を訪ねると、道ばたに大型テレビが転がっていた。
近所の住人によると、このテレビは並木容疑者が以前、暴れたときに自宅の窓から投げ飛ばした物だという。

被害者のA子さんは東金駅の構内や駅前で寝泊まりすることも…
被害女性のA子さんも激動の人生を歩んできた人物であった。
知人によると、A子さんは千葉の大網白里市出身で、タクシー運転手の男性と結婚してからは事件現場近くのアパートに住んでいた。
子供はおらず、20年間ほど仕事をしていなかった。
2年ほど前に夫がガンで亡くなると、家を追い出されてしまい、元々知り合いだったB子宅に転がり込んだ。たまに東金駅の構内で寝泊まりする姿を見かけることもあった。
夫を亡くした後、A子さんの心の拠り所となったのが酒だった。
A子さんは東金駅近くの公園で開かれている酒を飲む集まりに毎日顔を見せるようになったという。

A子さん「とにかく金がなく、痩せこけていた」
飲み仲間であったという男性によると、A子は昨年初めから酒席に顔を見せるようになったという。金が全くなくて、毎日のように公園で寝転がっていた。
「飲まず食わずでガリガリに痩せこけていたので、食べ物を買ってあげることもあった。親しくなるにつれ皆から酒をもらうようになり、昼間から酒浸りになっていった。
短気で、酔うと暴言を吐くこともあり、それが原因で、並木容疑者と揉めたのかもしれない。」
昨年からは生活保護を受給しはじめ、住まいは何とか手に入れたが、借金もあったようで生活保護の金は返済に当てていたようである。
その後、A子さんは共通の知り合いB子さんを通して、行きつけだった酒場で並木容疑者と知り合った。
並木容疑者の知人は、「B子は見た目は普通のおばあさんで、頻繁に並木容疑者の家や公園に出入りしていた。金にはうるさく、A子の通帳や他の生活保護者のキャッシュカードを預かり、その金で酒を飲んでいた。今は無職で生活保護を受けていた」と語る。

「酒を飲むと途端に人格が変わる」という共通点
証言から見えてくる3人の共通点は、酒を飲むと途端に人格が変わるということだ。
「B子は素面の時はおとなしいのですが、酒癖がとにかく悪い。酔っ払って急にA子を殴ることもありましたし、酔うと気が大きくなるタイプなのだと思います。」
「並木容疑者は、普段はジュースやバナナの差し入れを持ってくるような気さくな人です。ただ、酒を飲むとおかしくなることがあったかもしれません。」
貧困の中の仲間内での悲劇、まさか口論から殺人事件につながるとは思ってもみなかっただろう。。