映画『ブレット・トレイン』公開間近!主演のブラット・ピットら来日
厄除けイベントに感動
ハリウッド俳優のブラッド・ピットが22日、3年ぶり13回目の来日を果たした。
今回の来日の目的は、主演映画『ブレット・トレイン』(9月1日公開)のプロモーションのためである。
映画でブラッドが演じたのは“世界一運が悪い殺し屋”レディバグ。
22日は東京都内の高野山東京別院を訪れ、悪運を払う厄除け“薩摩祈祷”を初体験。
今回の祈祷は映画で演じた役柄にちなんだこともあるが、ブラットド自身が前役であるため。
祈祷が終わった後、「とにかくびっくりしている。厄除けをやったら楽しいのではと軽い気持ちで臨んだ」と明かしたブラッド。
「お寺は美しく、すべてがとても美しい体験だった」と話し、感動した様子。
「お坊さんたちも素敵で、ちょっと涙目になった。本当に感動し、このような体験ができて感謝している」と涙を拭うしぐさをしながら語った。
続けて「日本という国も文化も美しい。日本のファンに心を込めて、“どうもありがとうございます”と伝えたい」と日本語で「ドウモアリガトウ」と感謝した。
同イベントにはデヴィット・リーチ監督、制作のケリー・マコーミック、共演のアーロン・テイラー=ジョンソンも参加。映画でタンジェリン役を演じ、今回が初来日となったアーロンは、「圧倒された。素晴らしい体験だった。来日できて、厄払いしてもらって嬉しく光栄」だと笑顔で語った。
23日はジャパンプレミアが行なわれ、映画にエルダー役で出演している真田広之も登場する。

映画『ブレット・トレイン』の内容
映画『ブレット・トレイン』は、日本の人気作家伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』が原作。
この小説は、殺し屋シリーズの第2作で、第1作の『グラスホッパー』は、2015年に生田斗真主演で映画化されている。
映画『ブレット・トレイン』の舞台は日本で、東京発・京都行きの時速350キロの高速列車“ゆかり1号”の車内で繰り広げられる。
列車に乗り合わせた殺し屋たちの任務と因縁が交錯するアクション・スリラーで、ブラッド演じるレディバグはいつも事件に巻き込まれ、無関係の人の死に遭遇してしまう。
ある日、列車内でブリーフケースを盗み、次の駅で降りるという簡単な仕事を請け負うが、なぜか9人の殺し屋たちに命を狙われる羽目になり、列車を降りられない事態になる。
そして、それは偶然ではなく仕組まれた罠だったというストーリーだ。ブラッド、アーロン、真田以外の出演者は、ジョーイ・キング、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ザジー・ビーツ、アンドリュー・小路、マイケル・シャノン、サンドラ・ブロック、バッド・バニー、福原かれんなど。

前米に続き、日本での大ヒットに期待
今回の来日を前に公開されたスペシャル動画では、各国で行われたプレミアの様子が紹介され、最後はブラッドが日本語で「こんにちは!」と挨拶をしている。
映画の監督を務めたデヴィット・リーチ監督は、『デッドプール2』(2018年)や『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(2019年)で知られる。
監督になる前には、ブラッドの主演作『ファイト・クラブ』(1999年)や『トロイ』(2004年)、『Mr.スミス&Mrs.スミス』(2005年)などでスタントマンを務めた経歴をもつ。
ブラッドがスタントマンを演じた『ワンス・アポン・ア・タイム』(2019年)を見て、「ちょっと笑えた。あの映画で描かれている俳優とスタントマンの関係性は、リアルなものだ」と語り、「僕らはしばらく別の方向に進んだけど、運命がそこで終わらず、再び結びついたことが嬉しい」と、『ブレット・トレイン』でタッグを組めたことを喜んでいた。
共演のアーロンは、自身のInstagramにプライベートジェットの中だと思われる写真を掲載。
ライダースを着たアーロンの手前には、ブラッドが表紙を飾った日本の雑誌『Safari』が写り、「ビッグボスと一緒に行く時」と綴られている。
アーロンは、『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』(2014年)や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトラロン』(2015年)などのマーベル作品でクイックシルバー役を演じ、人気のハリウッドスター。
その他にも『ノクターナル・アニマルズ』(2016年)や『TENET テネット』(2020年)などの話題作に出演している。
今後は、2023年公開予定のマーベル映画『Kraven the Hunter(クレイブン・ザ・ハンター))の主演も決定している。
今回アーロンが演じたタンジェリンは、ブライアン・タイリー・ヘンリー演じるレモンとコンビを組む腕利きの殺し屋。身代金入りのブリーフケースを奪い、裏社会の大物ホワイト・デス(マイケル・シャノン)の、誘拐された息子を京都に護送する任務中、ブラッド演じるレディバグと遭遇する重要な役どころ。
全米では8月5日から公開され、初登場1位となり、公開2週目も1位を守り、8月15日現在の興行収入は、5448万3000ドル(約72億円)。
全米以外でも、累計興行収入は6000万ドル(約80億円)を記録し、全米も含めるとすでに1億ドルを突破。
日本でのヒットも期待されている。

