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“ネコは一緒に同居するネコの名前をわかっている”

今月、京都大学や麻布大学などの合同研究チームがネコは、一緒に暮らす他のネコの名前を認識しているという事を科学的に証明し、電子ジャーナルの「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

また、同居しているネコの名前を聞くと、そのネコの顔を思い浮かべていることもわかった。

猫は意外と賢かった!!

初の科学的証明!

ネコは人に非常に身近な動物でありながら、どの程度人の言葉を理解しているのか、今まで科学的に分かっていなかった。

 そこで、同じ家で暮らす他のネコの名前と顔を理解しているのか調べるため、「期待違反法」という研究手法を応用して、猫が別の猫の名前をどれくらい理解しているか実験を行った。

「期待違反法」とは、期待や予測に反する事が起きたら驚き、その現象を長く注視するという動物や人間の性質を使用した、普段は人間の赤ちゃんに使用されている実験方法である。

実験の対象は3匹以上で飼育されている家庭の猫25匹を集めて行われ、モニターの前に猫を座らせ、同居する猫の名前を4回聞かせた後に、知らない猫の写真か、同居する猫の写真を表示した。

 その結果、一致する画像の時に比べて、知らない猫を表示させた時の方が見つめる時間が1秒ほど長くなり、ネコがともに生活する他のネコの名前を認識している事が分かった。

研究グループによると「家庭で多頭飼いされているネコは、同居する“友達”の名前と顔を理解しており、名前を聞いた時に、そのネコの顔を予測することが分かった」としている。

一方、猫カフェで生活する猫に対しても同じ実験を行ったが、この場合は名前と一致する猫の写真と、一致しない猫の写真を見る時間に差はなく、同じであった事が分かった。

これは、猫カフェは飼育個体数が多いため、名前を聞く回数が少ない為とされており、友達の名前だけでなく自分の名前の認識も出来ていないということが判明した。

猫どうし認識しあっている

猫は飼い主の名前も分かっているのか!?

また同じ方法で、飼い主の名前を認識しているか調べたところ、明らかな差は出なかったものの、飼育期間が長ければ長いほど、飼い主の名前を覚えている傾向がみられたということだ。

研究グループによると、その名前を聞く頻度によって、猫が認識する確率があがる可能性があると結論付けられた。


普段はそっけないが実は飼い主の言葉を注意深く聞いている」

実験を率いた、麻布大学の高木研究員は、「私自身がネコが大好きなこともあり、猫がどのようなことを考えているのか知りたいから実験を行いました。ネコがことばをどの程度理解しているか科学的に探った初めての結果で、普段はそっけない様子だが、実は飼い主の言葉を注意深く聞いているようにみえる」と語った。

高木研究員は今回の研究結果から、飼い主が猫に対する正しい知識を持つことで、適切な飼育ができるようになると期待している。

また、高木研究員は今後どのような実験を行っていきたいかという質問に対して、

「今後も、猫がヒトの発話をどのように認識しているのかを詳しく調べていきたい。 「どのようにヒトの発話を学習するのか」「外国語と自国語の区別ができるのか」などのテーマに興味がある。」と話し、研究を続けていく意気込みを見せた。

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