シカゴ アメリカ独立記念日パレードで銃乱射

21歳 ラッパーの男性逮捕

4日、アメリカ中西部、イリノイ州のハイランドパークで独立記念日を祝うパレードの最中に銃乱射事件が起き、6人が死亡、30人以上が負傷した。

犯人は犯行後に現場から逃走したが、警察はその後、21歳のロバート・クリモ容疑者を拘束した。

クリモ容疑者は殺傷能力の高いライフルで、店の屋上からパレードの見物客らを無差別に銃撃したとみられている。

犯行の動機は明らかになっていないが、警察は計画的な犯行だったと見て、動機などを詳しく調べている。

【事件の詳細】

4日の午前10時15分ごろ、シカゴに近いハイランドパーク市では、市主催のパレードが開催されていた。

山車やマーチングバンド、地域のグループなどの行進が予定されていて、独立記念日を祝うために道端にはたくさんの見物客がいた。

パレードが始まってから10分後、突然発砲音が数回し現場は騒然となった。

現地当局によると犯人は建物の屋上からパレード参加者に向けて、殺傷能力の高いライフルで70発以上を無差別に撃ったという。

パレードはすぐに中止になった。

この銃撃を受け、現場で5人が死亡、近くの病院で1人が亡くなった。病院には8歳から85歳までの負傷者36人が運ばれたという。

毎年恒例の楽しいイベントになるはずであったパレードは、一瞬にして見物客らがパニックに陥り、すぐさま現場から逃げ出した。

ベビーカーやハンドバッグ、折りたたみ椅子などは路上に残されたままで人々が逃げ惑った跡が残されていた。

その後の警察の捜査によって、白人のロバート・クリモ容疑者の存在が浮上。

車で逃げていた男を発見し、身柄を拘束した。

クリモ容疑者は、犯行当時、顔の入れ墨を隠すために女装しており、犯行に使用したライフル銃を捨て、群集に紛れて逃走した。

ライフル銃は容疑者がイリノイ州で合法的に購入していた。拘束された際に乗っていた車からは、複数のライフル銃も見つかった。

容疑者、銃撃犯描く音楽動画投稿

クリモ容疑者はラッパーとして活動しており、自身のSNSに音楽ビデオを犯行前に投稿していたという。

その中には「こんな世界くそ食らえだ」と歌い、銃撃犯が警察に射殺されるシーンがあった。

警察によると、クリモ容疑者は数週間前から事件を計画していたとみられるという。

2019年には大量の刃物を自宅に所持していたことが判明。「全員を殺すと話している」と家族が警察に相談していた。

人々の反応

発砲者の近くにいたという女性によると、最初は自動車の不具合による音だと思ったが、人々が逃げまどっている様子を見て何か良くない事が起きているのが分かったと、地元メディアのインタビューに語った。

「短時間に大量の弾丸を発射するタイプの銃だった。すごく大きな音だった。」

事件現場の近くに住む住人は「この地域では、銃による暴力事件はめったにない」と語り「ここは非常に安全だと思っていたので、現実だと思えない」と驚きを隠せない様子であった。

近くのスターバックスに逃げた人は「30人くらいの人が突然叫びながら押し寄せてきて、私たちは近くにあったカフェのトイレに閉じ込もった」と話した。

翌日、現場近くの高校にはカウンセリング会場が設けられ、たくさんの人が訪れた。

母親と一緒に訪れた9歳の女の子は「たくさんの人が亡くなり、怖くて眠れなかったので来ました。今も怖いです」と話した。

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