ラップグループ「ET-KING」のボーカル・隈部メンバーを書類送検
大阪を拠点に活動するラップグループ、「ET‐KING」のメンバーが自宅マンションで大麻を所持していたとして書類送検されていたことがわかりました。
大麻取締法違反の疑いで書類送検されたのは、ラップグループ「ET‐KING」のボーカルKLUTCHこと隈部将治メンバーです。
捜査関係者によりますと、隈部メンバーが大麻を所持しているという情報を受けて2月、近畿厚生局麻薬取締部と大阪府警が所属事務所や自宅を家宅捜索したところ、自宅から微量の大麻草が見つかったということです。
調べに対し隈部メンバーは容疑を認めているということです。
捜査関係者によると、容疑を認めているが、家宅捜索で見つかった大麻はごく微量で、検察は立件の可否を慎重に判断するとみられる。
書類送検容疑は2月、大阪市内の自宅でごく微量の乾燥大麻を所持していた疑い。
吸引に使用したとみられる器具も見つかったという。
所属事務所は「家宅捜索を受けたことは知っているが詳細は事実確認中です」とコメントしています。
大阪市長、万博応援ソングから除外検討
「ET-KING」は現在、大阪・関西万博の機運醸成に向けて応援ソングを制作するプログラムに参加していますが、大阪市の松井市長は今回の件を受けて「曲に罪はない」としつつも、プログラムから抜けてもらうことも視野に検討するとしました。
「『いのち輝く未来社会のデザイン』がテーマの万博で、薬物は自らの命を縮める話ですし。
人間を崩壊させるのが薬物なので、ちょっと趣旨とも合いませんからこれからの様々な招致、機運醸成にマイナスであるのなら、そのマイナスを抑えるために色んな対応は考えるということです」
ET-KING
ET-KING(イーティー・キング)は、ボーカルとDJとMCで構成されるJ-POPユニット。
1999年に同じ専門学校に通っていたイトキン、TENN、KLUTCHの3人で結成する。
当初はバンドとして活動予定だったが、3人がともにボーカルを希望したため、DJ +ボーカルのユニットを組むことにした。
イトキンの高校の同級生のBUCCIにDJをしてもらい活動を始める。
その後、同じ専門学校の友達で観客だったセンコウ、KLUTCHの中学の三年後輩のDJ BOOBYが加入して6人になる。
2003年頃、別のグループで活動していたコシバKENが加入して7人になる。
1999年に大阪で結成。ライブ時はメンバー全員が「大阪大国町纒屋 ET-KING」と記された法被を着用する。
ストレートな言葉と力強いメッセージを武器に、ヒップホップだけでなくバラエティに富んだ音楽を関西弁で聴かせる。
お揃いの法被を身に纏い繰り広げるライブのテーマは「お祭り」。
子どもからお年寄りまで、自分たちの音楽を全員に届けたいと考えている。
結成直後は歌のないレコードに自分達の歌を合わせていたが、オリジナルのを作るためにイトキンが機材を用意した。
別のヒップホップグループを 見様見真似していたため、B-BOYを意識し過ぎて空回りしていた。
始めは自己表現のためだけに歌っていた。
そこからクラブイベントでの集客やフライヤーの順番が上がるように、観客が楽しめるライブ映えする楽曲やパフォーマンス、一緒に歌ったり振り付けたり参加出来るものを意識してライブを行うようになる。
大麻
大麻とは、「カンナビス・サティバ」または「カンナビス・インディカ」と呼ばれる植物の葉。
大麻には精神作用物質であるテトラヒドロカンナビノール(THC)やその他類似化合物が含まれています。
大麻は日本で最も使用されている違法薬物です。
国立精神・神経医療研究センターが実施した「薬物使用に関する全国住民調査」によれば、15歳~64歳までの一般住民のうち、約130万人が大麻を使用したことがあると報告されています。
大麻使用に誘われる経験も増加しており、特に20歳代が誘われる機会が多くなっています。
一方で、若年層を中心に大麻使用に対する意識の変化がみられ、「少しなら構わない」「個人の自由である」という考えが、10歳代~30歳代の若年層で増加しています。
大麻を吸引すると、ただちにTHCが肺から血管へ吸収され、血液がTHCを脳やその他全身の器官に運びます。
我々の生体内にはTHC類似物質が存在しています。
この物質は、正常な脳の発達や機能を調節する役割を担っています。
THCは、脳内に存在するTHC類似物質が作用する受容体(=カンナビノイド受容体)に作用します。
大麻はこれらの受容体を最も多く含む脳の各部分を過剰に反応させます。