【速報】福岡の総合病院で医師が刺され重傷
診察室に入ってきた男にいきなり刺される
27日午前10時頃、福岡市にある千早病院から「包丁を持った男が部屋に入って来た。医師が刺された」と110番通報があった。
警察によると、男が診察室に侵入し、別の患者の診療をしていた医師をナイフで何度も刺したという。
医師は胸や背中などを複数回刺され重傷を負ったが、意識はあり命に別状はないということだ。
通報を受けた警察官が現場に駆けつけ、病院内にとどまっていた福岡市東区に住む無職の川野二郎容疑者を現行犯逮捕した。
明確な殺意を持って医師を刃物で刺し、殺害しようとした殺人未遂の疑いがある。
刺された医師は市内の別の病院に搬送され、2週間程度のけがを負った。

現在わかっている犯行の詳細
27日午前9時50分ごろ、川野容疑者は病院1階の診察室に、別の患者が診察室にいる時に入ってきたという。
折りたたみナイフを取り出し、診察室で勤務していた40代の男性医師の上半身を何度も刺して殺害しようとした。
近くにいた男性医師の同僚が、川野容疑者を医師から引き離しその場で取り押さえた。そして、駆けつけた署員に引き渡した。
被害者医師と川野容疑者がどのような関係だったかは、まだはっきりしていないが、川野容疑者は千早病院のかかりつけの患者ではないという事は明らかになっている。
取り調べで川野容疑者は殺人未遂容疑について聞かれると黙秘しているという。
警察は事件の詳しい状況について調べを進めている。
医師は市内の別の病院に搬送され、治るまでに約2週間かかるという。

目撃者の証言
事件を目撃した患者によると、「医師が血を流して床に倒れていて看護師らが「刺された」などと叫び、近くで容疑者とみられる男が取り押さえられていた」ということだ。
病院内にいた60代女性は「ぎゃー!」と大声を出しながら部屋から逃げ出してくる看護師を見た。「なにか大変なこと起きているんだと思って診察室をのぞくと、先生が血まみれで倒れていた。床に血があった」と話した。
病院の近くに住む住民らは「病院には入口ひとつしかないから、なにかあっても逃げられない。」「病院は隣なので怖い、信じられない」などと語った。
千早病院は内科、外科、眼科、麻酔科などがある総合病院で一般病床175床を持っている。
JR鹿児島線の千早駅の近くに位置し、病院のモットーである「心あたたかな医療、心あたたかな病院」に従い患者に丁寧に対応する病院であった。
今後の捜査で早く真相が明るみになってほしい。

