社会・文化

【ダブル悲報】ツナ缶にゴキ混入!下請け会社に1億円超賠償命令が!

はごろもフーズはツナ缶にゴキブリが混入した件について、ブランドイメージが傷つけられたと下請けの興津食品(同市)に約8億9700万円の損害賠償を求めていた。

それに対し8日静岡地裁は興津食品に約1億3千万円の支払いを命じた。

混入事件後、はごろもフーズは売上高が減少。

それに加えて消費者からの問い合わせ対応や、緊急コールセンターの設置、購入者への返金を強いられ、17年11月に提訴していた。

はごろもフーズは興津食品に対し「被告の責によるため、問題処理にかかった費用を負担する義務を負う」と主張。

虫が混入したことにより打撃を受けたはごろもフーズ
虫が混入したことにより打撃を受けたはごろもフーズ

「下請け会社が1億円以上も賠償するのか」控訴検討

確かに管理不行き届きとして責任を問われるのは致し方ない。

しかし、今回は下請け会社とどう関わるべきなのか、大手企業のあり方もネット上で問われている。

この件は2016年山梨県内のスーパーで販売されたツナ缶に、虫が混入していたことから始まった。

興津食品の代理人弁護士は「わずかなミスで下請け会社が1億円以上も賠償しなければならないのであれば、下請け会社は戦々恐々としてしまう」

「偶発的な混入事故が他でも起きているのに、なぜ興津食品だけが1億円を超えるペナルティーを支払わなくてはいけないのか。

事業を廃止しろと言っているのに等しい」と述べ、控訴を検討している。

興津食品は控訴する予定

ネットから様々な声が

「単純に下請け企業の責任というのはあまりにも酷。

衛生管理も全て負わされるような、それに見合う委託費用を貰えていたのでしょうか」

「ほとんどの中小企業は大企業からの訴訟では吹けば飛ぶレベル。

社会全体の構造的問題」

「はごろもフーズの企業イメージは異物混入より、今回の裁判で落ちたんじゃない?」

「当事者との話し合いで、損害分の補填ができたら良かったけど、はごろもフーズの企業体質と下請けの責任能力が噛み合わなかったんでしょうね。」

「一見すれば大企業が中小企業をいじめているようにみえるが、事前協議はあったはず。

そして興津食品の弁護士がわずかなミスと捉えているところに疑問を感じる」

ネットから様々な声が
ネットから様々な声が

空の缶を残して昼休みを取っていた

虫が混入した原因について、はごろもフーズからこのように説明があった。

「ツナの肉を入れる缶は、フィルムが巻かれた状態から取り出して、洗って製造のラインに置きます。

従業員がお昼休みにラインを止めて外に出ますが、この間に虫が缶の中に入ってしまった可能性があります。

そのまま気づかずにラインを再開したため、肉を詰める機械に缶が入ったということです」

また、従業員が工場に入るときにエアシャワーを浴びているが、服の中に虫が入っていれば完全には防げないとした。

これまで混入していたケースは、極めて少ないながらも、ゼロではないという。

混入が分かってからは、現場から離れる際に空の缶が残らないようにするなどの再発防止策がとられている。

空の缶のままで昼休みへ
空の缶のままで昼休みへ

衛生管理とゴキブリは永遠の課題だ。

どの飲食店、家庭でも完全にゴキブリを防ぐことはできない。

原因究明と再発防止が明確になり、下請け会社と良いパートナーシップ、管理体制が整えられることを願う。

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