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阪神が今季最多貯金11 首位を快走

 プロ野球で阪神が首位を快走している。

5月21日の広島戦に4-1で連勝して、3カード連続の勝ち越し。

今季最多の4万2600人の観客を甲子園に集め、貯金も今季最多の11とした。

梅野が2年ぶり3打点の活躍

 21日の広島戦、阪神は3回に2死二塁で中野がライト前へタイムリーヒットを放ち先制。

4回には2死一、二塁で、梅野がカウント0-2と追い込まれながらも変化球をセンター前へはじき返し、1点を追加。

 8回にも梅野が2死二、三塁で、初球の155キロをライト前へ流し打ち、2点タイムリーヒットを放った。

 投手陣は、先発した才木が6回3分の2を被安打5、7奪三振、1失点でまとめた。

加治屋、岩貞とつなぎ、最後は岩崎が締めて危なげない投手リレーで快勝した。

復調した梅野「勝ばい!」が出た。
復調した梅野「勝ばい!」が出た。

お立ち台で「勝つばい泥棒」から奪い返す

 3打点の活躍を見せた梅野にとっては、今季序盤から調子が上がらない中で復調のきっかけとなりそうだ。

 4回のタイムリーヒットは実に3月31日のDeNAとの開幕戦で放って以来、約1カ月半ぶり。

2ストライクと追い込まれたが、スライダーにしぶとく食らいついた。

 8回に再びタイムリーヒットを放った時は、広島の島内の直球を捉えた。

「真っすぐが一番いい投手。

しっかりコンタクトすることだけを考えていた」と頭の中が整理された状態で打席に入っていた。

二塁に到達すると、右手を突き上げてガッツポーズを見せた梅野。

1試合3打点は2年ぶりだった。

 今季は打率1割台と不調に苦しみ、捕手は坂本と梅野が併用されている。

甲子園で今季初のヒーローインタビューとなったが、お立ち台でもファンへの申し訳なさを語った。

「やっぱりファンの皆さんの期待を裏切ることは。

自分自身、なかなかうまいこといかないのが続いている」

 それでも、3打点の活躍を見せて「本当にやっと帰ってきたなと」と安堵の表情を見せた梅野。

お立ち台での「勝つばい」が決め台詞となっているが、前日は同学年の岩崎にそのセリフを取られてしまった。

 この日は自らお立ち台に上がり、「昨日は岩崎に勝つばい泥棒されたんで、今日こそは本物の自分が言いたいと思います。

みなさん、いきます。

明後日も勝つばい!」とファンの期待に応えた。

 岡田監督も「1年間長いから、ああいう形では終わらんよ。

地道にて言うかな。

腐らずにな、やっぱり。

いつかは調子が上がってくるとか、そういうことを考えて長いシーズンやらないとね」と梅野の復調を喜んだ。

昨年までとは違う岡田阪神。
昨年までとは違う岡田阪神。

エース青柳は復調なるか

 今季最多11の貯金を積み上げたが、阪神はエース青柳の不調は気がかりなところ。

2021年と2022年に13勝を挙げた大黒柱が今季はまだ2勝。

昨シーズンは防御率2.05だったが、今季はここまで防御率5.63の乱調で、出場選手登録を抹消。

2軍で調整している。

 青柳は「実力不足なんで自分の実力を上げるしかない。

チームに迷惑かけたっていうのはそうですし、本当に勝てなかったっていうのが悔しい。

結果が出ない選手がファームに行くの当たり前のことなんで。

また上でしっかり活躍できるように頑張るしかない」と前を向く。

球のキレや制球が好調時から遠いため、その感覚を取り戻すのが課題となりそうだ。

 青柳が2軍で調整することになったため、新助っ人のビーズリーを中継ぎから先発に転向させる方針。

ビーズリーは今季から加入し、11試合に中継ぎ登板して防御率は2.25、3失点とまずまずの成績を残している。

 メジャーリーグでは中継ぎが主だったが、マイナーリーグ時代には先発も経験していたことから、阪神でも先発転向プランが浮上した。

 救援投手陣は安定感があるだけに、先発投手の出来が今後の首位キープの鍵を握る。

2位のDeNAとは5月22日時点で2ゲーム差。

同じく岡田監督が率いていた2005年以来のリーグ優勝を目指す。

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