【炎上】橋下徹氏、高市早苗氏やウクライナ出身政治学者との対談で
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は7日、フジテレビ朝の情報番組「めざまし8」に出演し、ロシア軍のウクライナ侵攻について、「逃げることは恥ずかしいことでなく、まずは一時避難として受け入れるべき」と述べた。
また、高市氏やウクライナ出身の国際政治学者であるグレンコ・アンドリー氏との対談での対立や主張をツイッター上で投稿したところ、「#橋下徹をテレビに出すな」とハッシュタグ付きで炎上している。
橋下氏、政治的妥結を主張する
ウクライナから近隣諸国への避難民が10日間で150万人以上になった報道を受け、橋下氏は戦っている兵士には敬意を示しながらも、戦闘だけでなく、住民の非難にも意識を持って活動を行ってほしいとした。
そして、ウクライナ出身の政治学者のグレンコ・アンドリー氏との対談では、「ロシアとの交渉で政治的に妥結をすべき」と主張した橋下氏に対し、アンドリー氏は「プーチンは完全降伏しか認めない」と反論した。
橋下氏はウクライナ情勢に対し最近、メディアで過激な言葉で発言している。
2月27日には戦争反対のために都心でプラカードやウクライナ国旗を揚げた集会する人々を揶揄して「日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない」とツイッター上で酷評した。
また、ゼレンスキー大統領は外国人義勇兵の志願を求めたことに対し、「ウクライナとともにあると威勢よく言っていた国会議員は直ちにウクライナに行って戦え」などと、暴言ともとられかねない発言をしていた。
そういった人の行為や感情を逆なでしてまで、自身の主張を押し付ける橋下氏に、ハッシュタグ付きで「橋下徹をテレビに出すな」など、反発の声が高まっている。
「維新の会と関わリの深い橋下氏が、日本国内でウクライナ国旗を掲げ、集まって抗議しようが何のクソにも役に立たないと発言したが、橋下氏は渋谷ハチ公前に集まっているウクライナの人々に面と向かって言えるのでしょうか」
「橋下氏の日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない」「威勢のいいことを言う資格がある者は志願兵になる者だけ」マジで取り合う価値なしなのに、これを聞いて、『自分にはウクライナの平和を祈る資格がない。。。』と諦めてしまう人はいると思う。平和を願う心を折るな。」
高市氏の発言をねじ曲げ断定!?
また、橋下氏は「日曜報道THE PRIME」で、自民党の高市早苗政党会長と対談し、高市氏のことを総理大臣に一番近いと述べつつ、「最高指揮官として、どこをゴールとして戦闘員に戦わせるのか」と、やや意地悪な質問をした。
これに対し、高市氏は「国家の主権を守るためにも、最後まで戦っていただくことになると思います」と述べると、橋下氏は「相手を倒すまで、最後まで全員に戦わせるのか」と結問した。
その質問に「国際協力を得るためには日本の本気度を示す必要がある」と高市氏は答えた。
橋下氏は番組が終わると、自身のSNSで「戦う一択の高市さんは国家指導者として危険だ」とツイートし、ウクライナ降伏論を正当化させようとする思惑がみえるような発言だった。
高市氏「よその国をあてにしていては国民の命は守れない」
自民党の高市早苗政調会長は、日本の防衛について「よその国をあてにしているだけでは、日本の国民の命は守れない」と述べた。
先日、安倍晋三元首相が核の抑止力を共有する「核シェアリング」について「議論をタブー視してはならない」と発言していたことについて、高市氏は核兵器に対する非核三原則についても触れ、日本は核兵器不拡散条約に批准しているため、核兵器を持つことや作ることはできないとした一方で、持ち込ませずについては、歴代の政権を踏襲していると述べた。
また、高市氏は「『持ち込ませず』については将来の政権を縛ってはいけないとした上で、非核三原則か、国民の命を守るかという厳しい状況に立たされた際、判断を時の政権が行い、議論を縛ってはいけない」と安倍氏と同じ考えを示した。
橋下氏は、「平時から日本国内には核兵器があるかもしれないと思わせるのは大事だ」とし、「議論は是非していただきたい」と要望を述べた。
ロシアの軍事基地は、「国後、択捉にありますし、遠いところの話ではない」と説明した上で、高市氏は「安全保障戦略の上でタブーは厳禁だ。日本という国が日本の力で日本を守れる体制を作ることは重要で、有事の際、他国をあてにするだけでは、日本国民の命など守れない」と強調した。