インド 盗まれた14神体返還される。「悪夢にうなされた為」
窃盗団「怖い夢はもうこりごりなので、像を返還したい。」
インド北部ウッタルプラデシュ州で窃盗団が、古代ヒンズー教寺院から神像を盗んで以来、悪夢に悩まされたとして、盗んだ神体14体を返還してきたと警察が明らかにした。
ラジブ・シン警部補によると、窃盗団は5月9日に、300年の歴史を持ちビシュヌ神の化身バラジ神を祭る神像ヒンズー教の寺院から16体の神様の銅像を盗んだ。
事件に気づいた僧侶が警察に報告。これを受け現地警察は調査に乗り出していた。
しかし16日夜、想定外の事が起きた。
事件が起きたチトラクート地区にある同寺院の責任者の自宅近くに14体の銅像が入ったバックが置かれていたのだ。
また、窃盗団からはヒンディー語で書かれた無名の手紙も残されており、その中で「銅像を盗んでから、寝ることも食べることも、心穏やかに過ごすこともできなくなった」と書かれていた。
地元の住民たちの間では「神様からの天罰が当たったに違いない」と噂されている。
神体の一つは、8つの金属を混ぜて作られた銅像で5kg程度のものだった。
また手紙には謝罪の言葉も書かれており「怖い夢はもうこりごりなので、像を返還したい。すいませんでした。」との事だった。
地元警察によると犯人はまだ見つかっていない。

インド 警察、いけにえの少女救出 「秘宝」ほしさに父親ら計画
先月27日にはインド西部マハラシュトラ州で自分の娘(18)を生贄として生き埋めにすれば秘宝が見つかると信じて、計画を実行しようとした男が逮捕された。
同州ヤバトマル地区警察のディリップ・ブジュバル・パティル署長によると、警察はこの少女の友人からの通報を受け、男がヒンズー教の僧侶1人を含む共犯者8人と儀式を行っている現場にすぐに駆け付けた。ぎりぎりの状況で、少女を助け出し、9人を現行犯逮捕した。
パティル氏によると、少女は儀式が始まる1時間前に男が計画について話しているのを偶然耳にし自身が生き埋めにされることを知った。すぐに友人に、殺害される恐れがあると伝え、その友人が警察に通報したことで事件が発覚した。
父親は儀式の前日、少女を生き埋めにするための穴を自宅の庭に掘っていた。
9人には殺人未遂の容疑が掛けられている。男はさらに、別の娘に対する性的暴行の疑いでも捜査対象となっていて、二つの事件の捜査が進められている。
インドでは、同様の儀式で毎年多数の子どもが殺害されているのが現実だ。

宗教の信仰が厚いインドでは普通では考えられないような事件が毎日起こっている。
