社会・文化

『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作『運命のダイヤル』全世界同時公開!興行収入1位を獲得

初週3日間の興行収入が世界各国で1位

大ヒット映画シリーズ『インディ・ジョーンズ』の最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(ジェームズ・マンゴールド監督)が6月30日に全世界同時に公開され、30日(金)~7月1日(日)までの公開3日間の米国での興行収入は6,000万ドル(約87億円)を記録し、1位に輝いた。

7月4日の独立記念日にかけての長期休暇で売上はさらに伸びることが予想されているが、公開前に予想されていた7,030万ドルの興収を下回る結果となった。

配給元の米ウォルト・ディズニー社は後悔から3日間の興収を最大で6,500万ドル、米独立記念日である7月4日の祝日までの世界興収を1億4,500万ドルと見込んでいたが、予想では8,200万ドルほどだと見られている。

同映画は3億ドル近くの製作費がかけられているが、初週の興収は2008年に公開された前作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の興収1億ドルに届かなかった。

また、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、米国以外の国での初週の興収が1億4,000万ドルだと予想されていたが、実際は7,000万ドル。

そのうち、英国の初週興収は890万ドルだった。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で落ち込んでいた映画業界の立て直しに向けて期待されていた興収だが、予想を下回る結果となった。

尚、日本での初週3日間の興行収入は6億4,771万円、動員数は448,489人を記録し、動員数は同日に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ‐決戦‐』が1位だったが、興収では『運命のダイヤル』が1位に輝いた。

リアリティーを追求したアクションシーンが見どころ

映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの第1作目は、1981年に公開された『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』。

同映画はジョージ・ルーカスが制作総指揮、スティーブン・スピルバーグが監督を務め、主演はハリソン・フォード。

2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)と、3作は1980年代に公開された。

19年後の2008年に第4作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開。

前作から15年以上の期間を空けて制作された待望の最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、初めてスピルバーグが監督から離れ、ジョージ・ルーカスとともに製作総指揮を担当している。

今回も主演はハリソン・フォードが務め、ほかにフィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リース=デイヴィス、マッツ・ミケルセンらが出演している。

7月3日には、アクションシーンの裏側などが収められた特別映像が解禁されたが、映像内では今作でスピルバーグからバトンを受け継いだマンゴールド監督が、「『インディ・ジョーンズ』シリーズにアクションは欠かせない」と話し、アクションのリアリティーを追求して撮影したと語っている。

インディ・ジョーンズを演じているハリソンも、アクションについて「リアリティーがあると、心の底から興奮できる。単なるアクションじゃなく、人間味も感じられる」と強調。

撮影はハードだったが「楽しみ過ぎてしまった」と笑顔を見せ、「(楽しみ過ぎたことを)誰にも言わないでくれ」と笑わせた。

ハリソン最後のインディ・ジョーンズ

『インディ・ジョーンズ』シリーズの主人公インディ・ジョーンズは、考古学者で冒険家。

『運命のダイヤル』では、人類の歴史を変える力をもつ究極の悲報を巡り、冒険を繰り広げる。

演じるハリソンは現在80歳。

今作をもってインディ・ジョーンズを演じるのは最後だと公言しており、インディ・ジョーンズを演じる姿は見納めとなる。

以前、ハリソンはインタビューで「ほかの誰もインディ・ジョーンズにはならない。私がインディ・ジョーンズなんだ」と語ったことがあり、インディ・ジョーンズ自体が見納めになる可能性もある。

映画を見た人からは、ラストシーンについてSNS上にさまざまな解釈や意見、感想が寄せられているが、

「切なくて号泣した」

「インディ・ジョーンズの物語を締めくくるラストに感動した」との声が多く、

「ハリソン、ありがとう!」と長年インディ・ジョーンズを演じたハリソン・フォードに対する感謝の声も数多く見られている。

インタビューで『運命のダイヤル』の撮影最終日について聞かれたハリソンは、「語れるには語れるが、そのことを口にすると感情的になってしまうから」と語り、「ジムに語ってもらうよ」とマンゴールド監督に託した。

マンゴールド監督は「家路について初めて『終わってしまったんだ』と打ちのめされる感じだった」と明かした。

「映画作りはサーカスの一座みたいなところがあって、長い時間を共に過ごして親しくなるけど、最終日にはさよならを言わなきゃいけない。

彼らと次にいつ会えるか、こんな絆がまた持てるのかもわからないから、僕にとってはインディ・ジョーンズの終わりではなく、人生における最も感動的で素晴らしい経験の一つの終わりだった」と語った。

そして、「ハリソンとはまたロサンゼルスで会えること、次の1年は編集室でインディを見つめ続けることになるのはわかっていたから、必ずしもインディを恋しく思ったわけではないけど、このセットで生まれた絆は恋しく思ったよ」と笑みを浮かべた。

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