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ジャニー喜多川氏による性加害の被害者はタレントだけではなかった?元スタッフも被害を告白

性被害を告白した元スタッフ

連日、芸能界を賑わせているジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長の性加害問題。

これまでは10人以上の元所属タレント達が被害を証言していたが、タレントにとどまらず、元男性スタッフも性被害を告白した。

ジャニー喜多川氏による性被害を告白した元スタッフG氏は、1970年代にジャニーズ事務所所属のアイドルグループの付き人を務めていた。

当時30代後半だった喜多川氏は、高校を中退して芸能界で働きたいと喜多川氏の元を訪れたG氏に対し、「ユー、明日からおいで」と声をかけたという。

早速G氏は、当時後援会の置かれていた原宿のアパートに翌日から入居した。

喜多川氏とジャニーズJr.のタレントたちが暮らしていた“合宿所”は、東京都渋谷の宮下公園近くにあり、G氏らスタッフ達も仕事で遅くなった日は泊まることがあったという。

喜多川氏による性被害の話を聞いていたというG氏。

自身が初めて被害に遭ったのは、ジャニーズ事務所に入って間もない頃だった。

合宿所に泊まり、2〜3名で雑魚寝をしていた暗い部屋に喜多川氏が入ってきた。

G氏の布団に潜り込んできた喜多川氏は、足のマッサージを始めた。

そのうち、喜多川氏の手がG氏の股間に伸び、下着を脱がせられ、直に性器を触られたのだ。

触られただけではなく、口でも咥えられた。

性被害の話を耳にしたことはあり、脱がせづらい海水パンツを穿いたほうがよいと言われたこともあったというが、まさかスタッフにも手を出すとは思っていなかったG氏は、そのとき思わす射精してしまったという。

「なんで俺に?」との気持ちを抱えながら、その後も数年間勤務したG氏。
「なんで俺に?」との気持ちを抱えながら、その後も数年間勤務したG氏。

被害は計2回

G氏の射精後も行為は終わらず、喜多川氏がG氏のお尻にクリームを塗り、肛門性交まで強いられた。

当時G氏は喜多川氏に頼まれ、有楽町のニッポン放送近くの薬局に、“noxzema(ノゼマ)”というスキンクリームをたびたび買いに行っていたという。

そのクリームかどうか定かではないが、G氏は青いラベルが張ってあるノゼマを今でも思い出すという。

「なんで俺に?」との気持ちを抱えながら、その後も数年間勤務したG氏。

行為はその後も1回行われ、合わせて2回の被害に遭った。

G氏は喜多川氏について、「性加害さえなければ、とても素晴らしい人だった」と語る。

レコーディングなどで仕事が深夜に及ぶと、バケツいっぱいに入ったケンタッキー・フライド・チキンを差し入れしてくれたことを今でもよく覚えているという。

タレントだけではなく、従業員への性被害も発覚。今後の対応に注目が集まる。
タレントだけではなく、従業員への性被害も発覚。今後の対応に注目が集まる。

カウアン氏はパニック障害再発で休業

2023年5月16日には、喜多川氏による性被害を訴えている元ジャニーズ事務所所属タレントで、現在は歌手のカウアン・オカモト氏と俳優・ダンサーの橋田康氏の2人が、立憲民主党が国会内で行った“『性被害・児童虐待』国対ヒアリング”に出席した。

その2日前の5月14日に、ジャニーズ事務所現社長の藤島ジュリー景子氏が謝罪動画を公開したことについて2人は、藤島ジュリー社長が自ら動画に顔を出して謝罪を行ったことに関しては評価した。

しかし、その一方で「(事実を認定せず)そのままにしておくと、これからどんどん、ずるずると話が長引いて行ってしまうのではないか」と危惧した。

この翌日の17日、カウアン氏は自身のTwitterを更新し、パニック障害が再発したため、しばらく休養することを発表。

カウアン氏は「誰かがこの件で僕も含めて命を断つようなことがあるのが一番怖くなりました」とツイート。

「僕はもう自分に嘘つきたくないし誰かを憎みたくない。

感謝も消えない。

被害者の方々やまだジャニーズ事務所に所属されているタレント、人間の心のケアを優先してあげてください」と綴り、

「そのためには1人1人の心のより所を作りながら、どうか慎重に動いてください。

どうかその心を無視して強行突破しないでください」と続けた。

4月に週刊文春で実名を出して性被害を告白後、日本外国特派員協会で記者会見を行うなど性被害を訴えて表に立ち活動を続けてきたカウアン氏。

今後の容体が気にかかる。

パニック障害再発でしばらく休養をとると発表したカウアン氏。
パニック障害再発でしばらく休養をとると発表したカウアン氏。

キャスターを務める所属タレント達の難しい対応

また、ジャニーズ事務所の現所属タレントたちの動向も注目されている。

嵐の櫻井翔が毎週月曜日にキャスターとして出演しているニュース番組『news zero』の5月15日の放送では、ジャニー喜多川氏の性加害疑惑について藤島ジュリー氏が動画で謝罪したことなどを伝えたが、その際に櫻井が画面からフレームアウトしたことに関して批判と援護の2つの意見が挙がっている。

「キャスターとして無責任だ」という声や「所属タレントとして何かコメントをするべき」という意見と、「被害者の可能性もある櫻井にコメントを求めることはセカンドレイプだ」というような意見の真っ二つに分かれている。

同じくニュース番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)でキャスターを務める、事務所最年長の東山紀之は、過去にTOKIOの元メンバー山口達也が2018年に強制わいせつ容疑で書類送検されたときや2020年に酒気帯び運転の疑いで逮捕された際、また先輩である近藤真彦が事務所を退所したときにも厳しいコメントをしたことで話題になった。

今回は、1タレントではなく自身の所属事務所全体を揺るがす大きな問題だけあって、21日の放送でどのような対応をするのか注目が集まっている。

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