「6月男」今期も爆発的記録更新か!?乱闘を止めようとする温厚な場面も
絶好調の大谷選手
エンゼルスの大谷選手が、今月になってまた調子を上げてきた。
日本時間26日に、3試合ぶりの16号ソロホームランを打ったのだ。
飛距離も自身4番目の記録、そして今季最長の約140メートルと驚きの記録をたたき出した。
大谷選手の打席後、米国の「コーディファイ・ベースボール」が公式Twitterで、「これは完全にクレイジーだ」という賛辞の言葉を送っている。
それもそのはず。大谷選手はメジャーリーグで6月の通算長打率が「.704」に達しており、この記録は過去80年間で6月に大谷と同じ70打席以上だった選手よりも高い数値だという。
大谷はこれまでも「6月」に爆発的記録をたたき出してきた。

「6月男」と呼ばれる大谷選手の過去の6月の成績
2018年にエンゼルス移籍 > 4試合に出場。6月の成績は11打席3安打・本塁打0打点
右肘を痛めたため、故障者リストに入ってしまう。
7月の戦線復帰で最終記録は22本塁打・4勝で新人王に輝く
2019年右肘の手術の影響で打者としての起用が続く。 > 6月の成績は81打数25安打・本塁打23打点
この年の6月は「打撃3部門・長打率」で月別成績において最高記録を残している。さらに日本人初のサイクル安打まで記録したのだ。
2018年に比べ、2019年は右肘故障からの復活を感じさせる1カ月である。この年から「6月男」としての活躍が見られ始めた。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、いつもと違う変則的なシーズンであった。そのため、6月に試合がなかったのである。6月男を呼ばれている大谷選手だが、2020年の6月は残念ながら6月の成績がない。
2021年6月残り4試合を残している > 83打数24安打・本塁打15打点
今季はいまのところ、5月が最多記録を残しているが、6月はまだ残り4試合を残している状況で、着々と記録をのばしている。
大谷選手は日本ハム時代に2度受賞歴がある月間MVPも、そのうち1回は2016年6月だった。過去のデータからも大谷が6月に活躍している印象が強い。
これらの活躍が、「6月男」と大谷選手が呼ばれる所以なのだろう。
なかなかメジャーリーグで活躍できない日本人がいる中で、開幕投手を行いながらホームラン王争いも行っている大谷。同チーム所属のマーシュ選手は、大谷選手の活躍について、次のように語っていた。
「どれだけ経っても慣れないよ。今まで野球をしてきて一番すごい状況だと思うよ。大谷は、もちろん良い選手でもあるけど、それ以上に人柄がとってもいい、優しい人なんだ。彼の近くに入れてとても嬉しいよ。」と同じチームでプレーできることを誇りに思っているようだ。

大谷選手の正確の良さは大乱闘の場面でも…
日本時間6月27日に行われた試合で、両軍の監督・コーチ・選手が総出となるほどの大乱闘騒ぎがおこった。
ことの発端は、26日の試合でエンゼルスのトラウト選手が、対戦相手であるマリナーズ・スワンソン投手によって頭付近に危険なボールを投げられたことである。
27日の試合でエンゼルスのワンツ選手が、マリナーズのロドリゲス選手の背中をギリギリで通過する球を投げた。
ワンツ選手は故意ではなく、投げミスを強調するも不穏な空気のまま試合が続行。
さらにこの行動を、前日の“報復”ととった審判団が警告し合い認定したのだ。そして試合2回表マリナーズの攻撃で、投手ワンツがマリナーズ4番ウインカー選手の臀部に死球を当てた。
これにウインカー選手が大激怒し、監督・選手を含む大乱闘に発展してしまったのである。
エンゼルス側は、ネビン監督・イグレシアス選手・テペラ選手・ワンツ選手が退場。そしてマリナーズ側は、サービス監督・ウインカー選手・ロドリゲス選手・クロフォード選手が退場となってしまった。
試合序盤から両軍怒りの収まらない波乱の試合となった。
両軍体当たりや殴るなどヒートアップしていく中、大谷選手はどうにか止めようと奮闘していた。それぞれが怒りをあわらにする中で、大谷選手は興奮する相手チームの監督を後ろから抱きかかえて制止しようとしていたのだ。
この大谷選手の対応に米メディアの記者は、「野球史上も最も礼儀正し乱闘への参加者だ」と大谷選手の温厚さを取り上げている。
しかしこの動画をみたファンからは大谷選手のケガを心配する声も。実際に大谷選手の通訳をしている水原通訳は、乱闘に途中から参加した大谷選手についでフィールドへ出てきた。
そして、相手チームを制止している大谷選手のケガを心配してか、大谷選手の背中から抱きかかえて乱闘の輪から必死に引きはがしたのだ。
この通訳者の行動にSNSでは「乱闘の輪に入ってしまうと、自分もけがをする恐れがあるのに。それでも大谷選手を守る水原さんがかっこいい」「水原さんのボディガード姿に感動」といった称賛する声が相次いでいる。

