カラテカ入江慎也さん「ヤミ営業」問題で芸能界引退その後。。
2019年に世間を騒がせた「ヤミ営業騒動」でに吉本興業を解雇され、芸能界を離れたカラテカ・入江。
騒動の渦中は外も出歩くこともできず、鬱状態だったというが、その後は都内の清掃会社でアルバイトを始め、翌年には清掃会社「ピカピカ」を起業した。
あれからから3年、今どうしているのか。

芸人、カラテカ時代
1997年11月に結成、東京アナウンス学院出身であった矢部 太郎と、入江 慎也で結成。
当時は人気も高くバラエティー番組や舞台などに出演していた。
特に入江氏は芸能人やスポーツ選手、経営者など友人が5000人もいると公言しており、それをウリに講演やコンサルティング、書籍の出版と幅広く活動を行っていた。

闇営業問題!吉本興業をクビに!
2019年に事務所を通さずに仕事を引き受ける、いわゆる「闇営業」と呼ばれるやり方で、所属タレントを仲介していたとして同年6月4日付けで吉本興業から契約を解消されていたことが発覚した。
後日、フライデーの報道によって、2014年12月に開催された都内で行われた反社会的勢力(反社)の忘年会に、入江の仲介で雨上がり決死隊宮迫博之(49)ロンドンブーツ1号2号田村亮(47)、レイザーラモンHG(レイザーラモン)らの吉本芸人らが、出席した事が発覚した。
同グループの会合に参加していた吉本興業の芸人11名には当面の間活動を停止する謹慎処分が下された。
入江はツイッターでも6月7日、騒動への謝罪と反省を記しつつ「詐欺グループの忘年会であるとは本当に知りませんでした」と説明。
その後は芸能活動休止状態が続いている。コンビ、カラテカの今後も不透明な状態である。
芸能活動休止
入江曰く、解雇されてから2カ月は外出することが怖く、ずっとひきこもり状態だったそうである。家の掃除をしている時、芸人時代の小道具や衣装を見るたびに、芸人時代の思い出がよみがえり辛かったそうだ。
断捨離を行っている際に身の回りを整理することで気持ちがスッキリすると感じ、清掃の仕事をやってみようと思い立った。
42歳のリスタート
「皆さんにご迷惑をおかけしたので、誰かに頼るのは避けようとネットで検索して、ヒットしたのがおそうじ本舗でした。」
持ち前のコネクションに頼らず、自分で清掃のアルバイトを探した。
時給1100円、42歳でのリスタートだった。
「時給1100円から始まり、3カ月で1300円、4カ月目に日当1万円になりました。1万円を稼ぐことの大変さを改めて実感し、僕でも掃除してキレイにすると感謝されることにやりがいを感じました」
清掃にビジネスチャンスを感じた入江はそれから1年後の2020年、7月に自分で「ピカピカ」を起業。
「掃除はどんな時代もなくならない仕事だと思いました。特に業務用のエアコンは知識がないと掃除できないので専門性もあります。清掃業は初期費用が安く軽バンと掃除道具さえあれば起業できるのも重要でした。起業は気合ですね、自分で動かないと変わらないですから」
「ピカピカ」では業務用エアコンの掃除から、家庭のエアコンやお風呂などなんでも引き受けている。
先輩芸人の今田耕司や極楽とんぼの山本なども掃除を依頼しているようである。
現在、後輩芸人を支援しフランチャイズ店を導入。東京、大阪、名古屋など全国5店舗を展開している。

芸人時代を振り返って
芸能人から清掃業と大幅にキャリアを変えることになった入江。慣れ親しんだ芸能界を離れることは怖くなかったのだろうか?
「めちゃくちゃ怖いです。今でも舞台を見るとココに立ってたんだな、と懐かしくなります。ただソーシャルメディアやユーチューブで成功する自信がなかったですし、相方の矢部太郎に『地に足つけてやった方がいい』と言われたのも大きかったです」
現在は新しいキャリアの清掃業で成功し、一度キャリアで失敗したり、副業として収入を増やしたいというようなセカンドキャリアを考えている人々を応援し、受け皿になっていきたいと夢を語る。

相方カラテカ矢部について
騒動で迷惑をかけた相方の矢部には、今でも感謝をしているようである。
うつ病から抜け出し、清掃のアルバイトを始められたのも矢部からのアドバイスのおかげだという。
「矢部は友達としても相方としてもとても大切な存在です。自粛期間中は励ましてくれたし、働いたほうがいいとアドバイスしてくれました。」
また、矢部からは吉本興業を解雇されたときにコンビは解散せずに「カラテカ矢部を名乗って活動していく」と言われ、自分の起こした騒動を反省し、地に足をつけて働いていくことを決意したという。
入江は今後のビジョンについてこう語る。
「ピカピカの強みは、スタッフが若いことと、掃除を通して笑顔を届けること。『トーク0円。スベることもあるかもしれません』と言ってますが、ひとりでも多くのお客さまを笑顔にできたらと思います、ハハハ」