芸能

病気やバッシングを乗り越え、“歳の差おしどり夫婦”として支え合う加藤茶・彩菜夫妻

彩菜さんの献身的な支えで若さを保つ加トちゃん

ザ・ドリフターズのメンバーで、“加トちゃん”として大人気だった加藤茶も、現在は79歳。

3月には80歳の誕生日を迎える。

2011年に、長男と同い年である45歳年下の彩菜さんと再婚。

当時の加藤は68歳、妻の彩菜さんは23歳だった。

結婚した当初は「財産目当てではないか」とか「売名だ」などと心ないバッシングを受けたこともあり、街を歩いていると露骨に後ろ指を指されることもあったという。

しかし結婚から12年経ち、今では芸能界きっての“歳の差おしどり夫婦”として知られるようになった。

きっかけは、2019年10月に放送されたテレビ番組『直撃!シンソウ坂上SP』(フジテレビ系)。

番組では、パーキンソン症候群を患い、リハビリに励む加藤を献身的に支える彩菜さんの姿が紹介され、応援する声が増えた。

彩菜さんは「(結婚当初から)私は変わっていません。

子どもがいないので、私の母性をすべて加トちゃんに注いできただけ。

加トちゃんに元気でいてもらうことが私の原動力」と話す。

「もし介護が必要になったら、“私が守らないけん”と決めています。

ボケたらボケたで、それも加トちゃんですから」と決意を明かした。

彩菜さんは最愛の夫である加藤の健康を守るため、食卓インストラクターやホームヘルパーなど生活改善や介護の資格をいくつも取得している。

現在が年齢を感じさせない若々しさを振りまく加藤だが、2006年には大動脈解離を患い、10時間にも及ぶ大手術を受けた。

その後も、前述したパーキンソン症候群の発症など、健康面で不安があった。

しかし、彩菜さんの献身的な支えもあり、現在は精力的に芸能活動を行い、2022年もバンド活動や舞台など大活躍の1年だった。

「一緒に生活する中で、身の回りのことはもちろんなんでもしてあげたし、楽しく過ごしていました。

でも、その時にただ一緒にいるだけではダメだと思ったんです」と語る彩菜さん。

いつ何が起きてもいいように、あいまいな知識ではなくしっかりとした知識を学ぼうと思い立ち、資格を取得するための努力を始めたのだという。

その裏には、「何かあったときに、“こうしてあげていればよかった”と後悔したくない」という強い思いがある。

「どんなことにも対応するために、“今の自分が加トちゃんのために何ができるか”が大事」だと思っているという。

お互いを大切に支え合う加藤茶・彩菜ご夫妻
お互いを大切に支え合う加藤茶・彩菜ご夫妻

夫婦で同じ身長と体重

彩菜さんは、専門的な勉強を始めてから、加藤への接し方も変わったと話す。

以前は加藤が食べたいものを作り、言われたことは何でもやってあげていた。

しかし、それではいけないと気づき、「減塩や温活を意識して、食事をかなり改善しました」という。

また、“お茶は自分で入れる”など、加藤が自分でできることは自分でやるようになった。

その影響で、肉やラーメン好きで、野菜をほとんど食べない偏食だった加藤が、現在は食品成分表を自分でチェックするほど、食事に気を配るようになったという。

そして、夫婦一緒にウォーキングや筋トレ、ピラティスなど運動にも取り組み、今では身長、体重が夫婦で同じになった。

「身体作りはもちろん、食生活は私が整えるという気持ちが強い」という彩菜さん。

「(加藤の)年齢が年齢なので、ときに厳しく言うことも、妻である私の役目だと思っています」と話す。

彩菜さんの徹底した愛情と支えのおかげか、最近はすっかり健康になった加藤は、「彼女がいなかったら、僕はとっくにいないと思います」と、過去のインタビューで話していた。

「女性って、実年齢を精神年齢で超えてくるんですよ。

45歳の歳の差なんて、全然なくなっちゃう。

あっという間に追いつかれて、今では超えられてしまいましたよ!」と笑顔で語っていた。

夫婦の現在の目標は、加藤が舞台に立ち続け、茶寿(108歳)まで元気でいることだという。

ザ・ドリフターズのメンバーでは、リーダーのいかりや長介が2004年に原発不明頸部リンパ節癌のため死去。

また、志村けんは2020年3月に新型コロナウイルス感染症による肺炎のため、2022年10月には仲本工事が交通事故による急性硬膜下血腫のため亡くなり、加藤は辛い別れを経験している。

しかし、愛妻の愛情と支えがあり、仲間の分も頑張ろうという気持ちが芽生えているようだ。

彩菜さんの徹底した愛情と支えのおかげか、健康になってきた加藤茶さん
彩菜さんの徹底した愛情と支えのおかげか、健康になってきた加藤茶さん

ドラマ主演も決定

2023年も精力的に活動をしている加藤だが、春から放送予定の『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』(BSプレミアムおよびNHK BS4K)の中の『定年退職』に、主演することが決まっている。

このドラマは、『ドラえもん』の作者として知られる藤子・F・不二雄のSF短編漫画を実写ドラマ化するもの。

藤子・F・不二雄は、『ドラえもん』や『オバケのQ太郎』などの子ども向けの漫画とは一味違う、大人向けの刺激的でシュールな短編漫画も数多く残しているが、その中から10作品が選ばれている。

加藤が出演するのは、食糧危機に陥った未来の老人の悲哀が描かれた『定年退職』。

NHKの公式サイトには、加藤のコメントが掲載され、「この原作は、まるで現代版『楢山節考』ですね。

真面目な役でドラマに主演するのは初めてなので、僕の真面目な部分、普段あまり見せていない部分を見てほしいと思います」と語っている。

80歳を前に、新たな分野にも挑戦する加藤。

愛妻、彩菜さんと二人三脚で、これからもますますの活躍が期待できそうだ。

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