鎌田大地がACミラン移籍へ フランクフルト退団
サッカーのドイツ1部ブンデスリーガのフランクフルトに所属する日本代表MF鎌田(かまだ)大地がイタリア1部セリエAのACミランに移籍することが決定的となった。
現地メディアなどが報じた。
今季でフランクフルトとの契約が満了となるため、4月にクラブを退団することが発表されていた。

3年契約、年俸約4億円で基本合意か
鎌田が新天地に選んだのはイタリアだった。
フランクフルトからは契約満了での移籍のため、移籍金がかからない。
イタリアのナポリやドイツのドルトムント、スペインのアトレティコ・マドリード、ポルトガルのベンフィカなど、名だたるクラブが鎌田の獲得に関心を示していた。
鎌田は今季のブンデスリーガで9得点を挙げている。
もともとはトップ下などの攻撃的なポジションを担うことが多いが、今季はフランクフルトのチーム事情でボランチを務めている。
それでも、守備のタスクをこなしながら持ち味の推進力や得点感覚を生かしてゴールを決め、アシストも7を記録した。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)では、日本人選手初となる3試合連続ゴールを達成。
イングランドのトッテナム、フランスのマルセイユ、ポルトガルのスポルティングを相手にゴールを決めた。
この3得点でCLでの日本人通算得点ランキングでも香川真司(セレッソ大阪)の4得点に次ぐ2位につけている。
鎌田も「自分にとって間違いなく過去最高のシーズン」と充実した時間を過ごした。
こうした活躍に名門クラブも注目し、ACミランと3年契約の条件面で合意したとみられる。
イタリアメディア「カルチョメート」は、年俸300万ユーロ(約4億3500万円)で基本合意したと伝えている。
鎌田は26歳で選手としては良い時期。
リーグ優勝19回、CL制覇7回のビッグクラブへの挑戦が楽しみなコンディションと言える。

ミランでは本田圭佑以来の日本人選手
ACミランではかつて2013~14年シーズンから4シーズン、元日本代表の本田圭佑がプレーした。
「心の中のリトルホンダがACミランだと答えた」という明言を残して移籍の経緯を語り、背番号10を背負った。
鎌田はそれ以来の日本人選手となる。
ACミランは今季のCLで4強入り。
ライバルのインテルミラノに準決勝で敗れ、決勝進出とはならなかったが、CLで久しぶりに存在感を示した。
2010年代の低迷を乗り越え、昨シーズンはセリエAで11シーズンぶりに優勝した。
今季は36歳のフランス代表オリビエ・ジル―が12得点を決め、ポルトガル代表の23歳ラファエル・レオンが13得点を決めるなど、ベテランと若手の力がうまく融合した。
トップ下でスペイン人のブラヒム・ディアスが攻撃を牽引している。
ただ、ディアスはレアル・マドリードから期限付き移籍でミランに所属している選手。
ミランはレアルからの買取を希望しているとも報じられているが、レンタル元のレアルはディアスを戻す意向とするメディアもある。
こうしたディアスの去就が不透明な状況も考慮して、トップ下やボランチができる鎌田の獲得にACミランが動いた。
ブンデスで20ゴール、29アシスト
鎌田は1996年8月、愛媛県伊予市生まれ。
ガンバ大阪ジュニアユース、京都・東山高校を経て2015年からサガン鳥栖に加入した。
2017年6月にフランクフルトに移籍。
2018~19年シーズンはベルギーのシントトロイデンに期限付き移籍。
リーグ24試合で12ゴールの結果を残し、1シーズンでフランクフルトに復帰した。
フランクフルトでは、これまでブンデスリーガで127試合に出場し、20得点、29アシストの記録を残した。
2019年3月に日本代表デビュー。
2022年のカタールワールドカップには全4試合に出場した。
フランクフルトでの公式戦は、6月3日のドイツカップ決勝のライプツィヒ戦が最終戦となる。
