チャールズ新国王が正式に即位。過去の騒動で国民からの評価は?

即位後はじめて国民に演説

エリザベス女王の死去後、イギリスの新国王は王位継承順位1位であったチャールズ皇太子が即位していた。

9日夜には国王になって初めて、国民に向けてテレビ演説を行っている。

チャールズ皇太子は演説の中で、エリザベス女王のこれまで歩んできた素晴らしい人生、そして女王の温かくユーモアのある人柄について称賛。

そして「奉仕に人生を捧げてきた」女王のように、自分もそうなりたいと語っていた。

チャールズ新国王

10日チャールズ国王が正式に即位したことを布告

10日に開催された王位継承評議会で、女王の死去と新国王の即位を正式に布告され、呼び名を【チャールズ3世】とした。

評議会でチャールズ皇太子は「王権の重責」を担うにあたって、平和と調和と栄光を目指すと宣言し署名。

その後国王の即位は、セント・ジェイムズ宮殿のバルコニーから国民に向けて布告され、儀式の様子が初めてテレビ中継された。

そして布告後は「神よ。国王を救いたまえ」と唱えられた後、軍楽隊が国家を演奏し、布告の儀式は武無事に終わったのである。

19日エリザベス女王の国葬が執り行われる

エリザベス元女王の国葬が19日に行われることが決まっており、チャールズ国王は女王の葬儀当日を国民の休日にすることを承認している。

女王の棺は14日にバッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿の大広間に移動し、葬儀までの間、安置されることに。

市民は葬儀の際に、棺の前を通ってエリザベス女王の最後のお別れができるようになる見通しとのことだ。

8日エリザベス女王が死去したと報道がされた後、バッキンガム宮殿には多くの国民が訪れていた。

葬儀でも最後のお別れをしたいと多くの国民が訪れ、皆それぞれが女王に感謝の言葉や敬意をはらい、最後のお別れ惜しむことになるだろう。

エリザベス女王の国葬

チャールズ新国王は国民から不評?

エイザベス女王への国民からの尊敬のまなざしは計り知れないものがある。

イギリス人の寿命は約80歳とされており、女王はその年月のほとんどを君主として在位していたのだ。

現在チャールズ国王が即位したが、女王と同様に国民から愛される君主になるかは別問題である。

チャールズ国王と聞いて「不倫問題」を一緒に思い浮かべる人も少なくないだろう。

元妻であるダイアナ妃との結婚生活中に不倫疑惑が報道。

この致命的な騒動のイメージを払拭するのは難しく、国民にとって大きな出来事をして残っている。

報道があった当時は「スキャンダルを起こしたのだから王位継承権をはく奪すべきだ」「1世代飛ばしてウィリアム王子が継承すべきだ」と非難の声が殺到。さらに1991年~1996年にかけて行われたアンケートで「チャールズ皇太子は素晴らしい国王になるだろう」という人の割合は82%から41%まで落ち込んでいる。

徐々にイメージは回復か?

1997年に元妻のダイアナ妃は交通事故で亡くなっている。当時死因について大きく取り上げられ、話題になった。

国民から人気のあったダイアナ妃の死は、国民にショックを与え悲しむ声が当時多くあがっていたのだ。

チャールズ国王もその一人であり、当時の首相とともに女王を説得しダイアナ妃の追悼をおこなった。

このチャールズ国王の行動がきっかけでイメージは徐々に回復。国民が不倫問題を忘れなくても、その後のチャールズ国王の行動は国民の心に残っただろう。

非難の声が殺到

今後の王位継承に注目

イギリスの王位継承は、男女問わずに君主の第1子が継承順位1位となる。

エリザベス女王の死去に伴い、王位継承順位1位のチャールズ皇太子が新国王へ。

国王がかわったことで、今後の後継者についても注目が集まっている。

チャールズ皇太子の第1子であるウィリアム王子が継承順位1位、そしてウィリアム王子の息子「ジョージ」が2位となるのだ。

ウィリアム王子の弟であるヘンリー王子は2020年に王室も公務を引退し王室を離脱している。

離脱した人にも継承権があるのか?といった疑問の声もあるが、血を絶やさないためにも、王位継承権はく奪までとはいっていないようだ。

日本とイギリスの違い

日本では女性の天皇が認められていません。日本とイギリスでは文化もこれまでの歴史も伝統や制度も異なります。

そのためイギリスでは女王がいるのにどうして日本の女性天皇は認められていないのか、と簡単に比較することはできません。

しかし日本もこのまま男性のみしか天皇になれないとなると、いずれ後継者問題はでてくるのではないだろうか?

2020年に1度皇位継承についてスクープ記事が掲載されたことがある。

その中で政府は「皇位継承の制度改正を検討する際に、女性天皇の可能性は考えない」「女性天皇についての討議する場を設けない」「今の制度の元、皇位継承順位を変更しない」と方針を打ち出している。

国がこの考えを改めない限り、日本では女性天皇が誕生する見込みは低いだろう。

イギリスの違い
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