岸田首相、移民解禁の「外国人就労拡大」急浮上 治安悪化と行政負担増

現在、岸田政権のもとで外国人の労働者拡大に向けての動きが活発化している。

外国人の在留資格である「特定技能」について、長期滞在や家族の帯同が可能な「2号」の受け入れの拡大が検討されているという。

各メディアでは、人材不足が深刻な業種14分野全てで「在留期限をなくす方向で調整している」と報じられ、欧州諸国でも労働力、人手不足を解消するために多くの移民を受け入れたが、「国のかたち」が大きく変わり、様々な社会問題を引き起こしてしまった。

まだ、自民党総裁選、衆院選などでも大きな争点とはなってはいないが、今後日本は「大移民政策」の方向に進んでいくのだろうか。

国民民主党の玉木代表は、事実上の「移民解禁」と同じであり、これは日本社会に甚大な影響を与えかねない。


共生社会のための施策を整えていかなければ、文化的な摩擦だけでなく、あらゆるトラブルが増発生することになるため、今回の「特定技能」制度については十分に議論し、急ぐべきではないとしている。

外国人労働者
日本で働く外国人労働者

特定技能制度については現在、何度でも更新可能で家族も帯同できるとする「特定技能2号」では、建設と造船・舶用工業の2分野だけとされているが今後は農業や漁業、飲食料品製造業、産業機械製造業、外食や宿泊業などの計11分野および、長期就労制度である介護を含めて、2022年度にも事実上、在留制限をなくす方向で調整していると言われている。

今年6月末時点では、特定技能で在留する外国人は2万9144人で制度を設けた19年の同時期には20人だったため、この2年間で約1457倍も増加していることになるが、
今後はさらに増加してこうとしているのか。

出入国在留管理庁の広報担当者によれば無期限という意味は分からないとし、在留期限を無くすことはないが「特定技能2号」の受け入れ分野の拡大については現場や業界などの意見を踏まえた上で検討に入っていると認めた。

松野博一官房長官も「無条件に永住を可能とするものはない」としたものの、特定技能2号の対象業種の拡大については「現在、出入国在留管理庁が関係省庁とともに検討を進めている」と述べた。

これらの動きに対し、ネット上では「これは移民政策の第一歩で、絶対に自民党を許してはならない」「国内での雇用確保、増進を最優先しないとダメだ」などと大論争になっている。

欧州諸国では移民を大量に受け入れたことで行政への負担が増したこと、さらには治安悪化などが問題視されており、特にイギリスでは移民急増が「EU(欧州連合)離脱」への関心を高め、今では移民政策を厳しく取り締まっている。

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自民党内からも、これらの動きに対する疑問があがり、小野田紀美参院議員は「党の法務部会ではそもそも特定技能の制度自体が激論となっており、2号については特に大激論となっていた。


特定技能の制度については機械化や賃金上昇など、あらゆる企業努力をしたとしても人手確保が難しい場合、とりわけイレギュラーな事態のみ認められることがあるという認識だった。

さらに条件の厳しい2号拡大をなし崩し的に認めてしまうことは、これまでの議論に対する裏切りであり、特定技能の期間は永住資格とるための在住期間として含めないとする説明が部会でされてきたが、これらの説明自体が約束されるのかという不安は残るなど、問題点を指摘した。

この問題自体が先月の衆院選などで大きな焦点となった記憶はないが、自民党の「政策BANK」を見ると、「外国人の適正な出入国・在留管理を徹底しつつ、一元的な相談窓口の設置など、多文化共生への実現に向けた受け入れ環境整備を行い、技能実習制度、特定技能制度などの活用を促進し、中小企業や小規模事業者などの人手不足に対応する」と小さく最後に記されていた。

作家兼ジャーナリストである門田隆将氏は「特定技能は、日本で学び習得した技術を母国に還元してもらうことを目的に制定された制度だったはずなのだが、報道が本当であれば事実上の移民受け入れ政策になり、移民の受け入れは欧州諸国でこれほど大問題になっているのに信じがたい。


岸田政権を理解できない。衆院選で国民に問わず、国会でも議論せずに進めることなどは、あり得ない」と指摘した。

小野田 紀美

自由民主党所属の参議院議員、これまで法務大臣政務官、東京都北区議会議員を歴任してきた。


アメリカ合衆国イリノイ州、シカゴで生まれた彼女の父はアメリカ人で母は日本人。


その後、1歳から岡山県で育ち、拓殖大学政経学部政治学科を卒業し、ゲーム、CD制作会社で広報・プロモーションを担当したことがある。


TOKYO自民党政経塾5期生を経て、2011年に北区議会議員選挙に自由民主党公認で立候補してから、初当選した。

門田隆将

日本の作家であり、ジャーナリスト。


高知県で生まれ育ち、中央大学法学部を卒業後には新潮社へ入社し、その後独立。


「穀然と生きた日本人」をテーマにしたノンフィクション作品を多数執筆している。

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