政治

首相になってほしい人1位に選ばれた河野太郎デジタル担当大臣のTwitter活用術とは

首相になってほしい人1位は河野デジタル担当大臣

毎日新聞が11月19、20日の2日間に行った世論調査で、岸田内閣の支持率は31%だった。

10月22、23日に行われた前回調査の27%から4%増加したことになる。

不支持率は62%で、前回の65%から3%減という結果だった。

いつまで岸田首相に続けてほしいかとの問いには、「早く辞めてほしい」が最も多く43%。

続いて「再来年9月の自民党総裁任期まで」が31%、

「できるだけ長く続けてほしい」は14%、

「わからない」が12%となっている。

また、携帯電話で回答した639人に日本の首相になってほしいと思う人の名前を聞いたところ、河野太郎デジタル担当大臣が93人(15%)で1位だった。

対象者639人中、何らかの回答があったのは516人(81%)で、「いない」との回答が41人(6%)。

具体名を挙げた回答の中で河野氏に次いで多かったのが岸田文雄首相で74人(12%)。

その2人以外の回答は分散しており、10人以上の人から名前が挙がったのは、

高市早苗経済安全保障担当大臣33人、

石破茂元自民党幹事長29人、

小泉進次郎元環境大臣21人、

菅義偉前首相20人、

山本太郎れいわ新選組代表と吉村洋文大阪府知事がそれぞれ16人、

橋下徹元大阪府知事15人となっている。

支持率が低迷している岸田内閣だが、河野氏に次いで2位につけている。

しかし、「いない」という回答も多く、他に適当な人がいないと感じている人が多いのだろう。

そんな中、河野氏は高い人気を持っていることが改めて浮き彫りになった。

首相になってほしい人1位の河野デジタル担当大臣

河野氏のユニークなTwitter

河野氏はSNSを活用し、若い世代に対する知名度と人気を誇っている。

現在デジタル担当大臣を務めている河野氏は、1986年に当時の富士ゼロックスに入社。

2021年に出版された著書「日本を前に進める」(PHP新書)には、そのときから既に全世界の事業所がネットワークでつながっており、メールの送受信や設計図を電子的に共有することができていたことが書かれている。

また、河野氏は社内のネットワークを使って、在宅勤務で翻訳作業を行っていたという。

1980年代からテレワークをやっていたというから驚きだ。

河野氏はその強みを生かし、Twitterを有効に活用し、現在262万人以上のフォロワー数を誇っている。

たびたびツイートが話題になっているが、最近はラーメンのツイートが話題を呼んでいる。

11月20日、「今日の昼飯。

チャーシューも味付け玉子もおいしかった」とのツイートともに、ラーメンの写真を投稿。

「食べる前に忘れずにタテ、ヨコ、ナナメから写真撮った」と3枚の写真がアップされているが、3枚ともラーメンの丼しか写っておらず、中味が全く見えない状態になっている。

このツイートに対し、フォロワーから中身が見えないことに対して突っ込まれており、茶目っ気たっぷりにTwitterを楽しんでいる様子が若者にとっては親近感をもつ要因になっている。

さらに、「あなたの好きなラーメンのトッピングは」と3択式のアンケートを掲載。

このアンケートはどの回答も4品のトッピングが書かれているが、「味付け玉子」「味付け卵」「味付けタマゴ」のように表記や順番を変えただけで、どれを選んでもトッピングの内容は一緒になっているユニークなもの。

このように、話題作りが上手く、ユニークなツイートに若者が惹かれるのであろう。

河野氏の茶目っ気あふれるツイートにも注目!

暗号のようなツイート

河野氏は「縦読み」やアスキーアートなど、Twitter上に書かれた自分の名前を探し出し、「ヤメレ」と一言リプライするなどの裏技を駆使することでも知られている。

10月には、0と1の2進数で書かれたツイートを解読し、同じく2進数でリプライしたことが話題になった。

元は、10月7日に投稿された「110110010110011 1001000111001110 101100100101010 1001000011001110」というツイート。

河野氏のツイートをリツイートしているわけでも、河野氏のツイートへのリプライでもない、0と1が並んでいるだけのこのツイート。

河野氏は11月13日にこのツイートをリツイートし、「11000011100100 11000011100001 11000011101100 11000000000010」と、やはり0と1でツイートしたのである。

この暗号のような数字の羅列を16進数に変換すると、それぞれ「6CB3 91CE 592A 90CE」「30E4 30E1 30EC 3002」となる。

そして、さらに国際標準の文字コード企画のユニコードに当てはめてみると、「河野太郎」「ヤメレ」となる。

2019年には「3053 3046 306E 305F 308D 3046」というツイートに対し、「3084 3081 308C」とリプライしたことがあったが、このときもそれぞれ「こうのたろう」「ヤメレ」だった。

元のツイートをしたユーザーは、河野氏からのツイートを受けて、「河野太郎さんから返事来てて腹よじれた」とのツイートを残した。

このように、適度に面白くふざけたツイートをすることで、積極的に若者とも交流を図っている河野氏。

もちろんこうしたおふざけツイートばかりをしているわけではなく、政治的な活動もツイートで紹介している。

若者の政治離れが指摘される中、SNS全盛のこの時代にTwitterを上手く活用し、若者から親近感を抱かれている河野氏。

他の政治家も見習うべきところはあるのかもしれない。

ただ、あまりネットに詳しくない政治家が単純に河野氏の真似をしても上手くいくとは限らず、逆に炎上するなどの事故を起こしかねない。

また、今回の調査では首相になってほしい人1位に選ばれた河野氏だが、Twitterをうまく活用していることと首相にふさわしいかどうかは、また別の問題。

支持率低迷にあえぎ、国民にさらなる政治不信を出だせている岸田政権。

日本はこれから一体どこへ向かうのだろうか。

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