芸能

歌手黒崎真音さん、突然の死去に広がる悲しみ

持病の悪化による突然の別れ

歌手の黒崎真音さん(年齢非公表)が、持病の悪化により2023年2月16日に亡くなっていたことが、所属事務所の公式サイトで2月28日に発表された。

事務所の発表によると、「弊社所属、黒崎真音が2月16日に持病の悪化に伴い急逝いたしました。

自身の映画の公開、夏以降のスケジュールや新曲の発表など、今後の事を話し合っていた中での突然の出来事でした」と、突然の別れだったことを報告。

「あまりにも突然のことで社員、スタッフ一同深い悲しみに包まれております」と綴り、通夜や葬儀については「静かに見送りたいとのご遺族の意向もあり、近親者のみで執り行われました」とした。

そして、「今まで黒崎真音を応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に心より感謝いたします」との感謝の言葉が綴られている。

黒崎さんは、東京都出身で1月13日生まれ。

2000年代のアニメやアニソンに大きな影響を受け、2006年の秋頃からユニットを組み、東京都吉祥寺を中心にライブ活動を開始した。

2008年1月からは、秋葉原ディアステージ(東京都)にてソロ活動もスタートさせ、2010年にはテレビアニメ『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のエンディングテーマを担当。

アルバム『H.O.T.D』をリリースし、メジャーデビューを果たした。

デビュー後は、人気テレビアニメシリーズ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』のエンディングテーマを2クールにわたり担当。

そのエンディングテーマ曲『Magic∞world』を『メモリーズ・ラスト』で、あこがれの音楽クリエイター・チームI’veとのコラボレーションを実現させた。

2011年にはゲーム『薄桜鬼』のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)シリーズのエンディングテーマ、2012年にはテレビアニメ『薄桜鬼 黎明録』のオープニングテーマ『黎鳴‐reimei-』を担当し、多くの女性ファンも獲得。

2011年3月に開催されたメジャーデビュー後初のワンマンライブ『MAON KUROSAKI LIVE2011 SPRING~MEMORIES FIRST~』のチケットは、発売開始から8分で完売する人気ぶりを見せた。

黒崎真音さんありがとう、安らかに。
黒崎真音さんありがとう、安らかに。

女優や海外ライブなど多彩な活躍

その後も、『薄桜鬼 雪華録』『がっこうぐらし!』『東京レイヴンズ』など数多くのアニメ作品の主題歌を担当。

2018年からは女優としても活動を始めたほか、国内のフェスに出演するほか海外でもライブを行うなど活躍の幅を広げた。

2021年9月に行った配信ライブ中に倒れ、救急搬送され“硬膜外血腫”を診断され、緊急手術を受けるアクシデントに見舞われた。

しかし、療養による活動休止を経て、2022年5月のファンクラブイベントで復帰。

所属事務所を移籍し、7月には復活ライブ『MAON KUROSAKI LIVE2022 “‐REBOOT‐”を開催した。

2023年も1月に誕生日を迎え、2月10日にTwitterを更新。

ツイートでは、3月10日に東京都武蔵野市でミニライブ&トークショーを行うことを発表していた。

完全復活を多くのファンが喜んでいただけに、今回の突然の発表に大きな衝撃と悲しみが走った。

2021年“硬膜外血腫”で救急搬送されたが復活して活動していた。
2021年“硬膜外血腫”で救急搬送されたが復活して活動していた。

芸能界に広がる悲しみ

黒崎さんの訃報を受け、多くのタレントがSNSなどで追悼のメッセージを寄せている。

番組やライブでの共演歴があるタレントの中川翔子は、「真音ちゃん、信じられないよ。

いっぱい優しくていつも心配してくれて、あまり人に言えないような、いろんな大事な相談もしてお互いにいろんな話止まらなかった。

またご飯に行く話をしていたのに。

あなたは強くて優しくて、どれだけ私は真音ちゃんに救われたか。

真音ちゃんがいない世界なんて信じられない。

涙が止まらない」と悲しみを綴った。

黒崎さんがオープニングテーマを務めたテレビアニメ『ダンガンロンパ』に声優として出演していた緒方恵美は、「今頃(神田)沙也加ちゃんと会えてるかな。

そっちじゃなくてこっちで聴きたかったよ、2人の歌声を。

楽しそうに歌う姿を。

2人とも早すぎた。

私の後でしょ…。

次の楽曲を作っておいて。

もう少しで聴きに行くよ。

ゆっくり休んでください、真音ちゃん」とメッセージを送った。

西友の三森すずこは、「また1人、同世代の仲間が旅立ち、悲しすぎる。

あんなにエネルギッシュにステージで歌っていた真音ちゃんが…信じられない。

どうか安らかに…。

生きるって本当に奇跡の連続だなぁって改めて思う。

そして人生は自分が思ってたよりも短いのかも。

だから。ありがとうってたくさん伝えよう。

自分の好きなことたくさんしよう」と記した。

中川翔子「真音ちゃんがいない世界なんて信じられない。」
中川翔子「真音ちゃんがいない世界なんて信じられない。」

神田沙也加さんとのユニットでも活躍

他のアーティストとユニットを結成するなど、コラボレーションも積極的に行い、2019年には、故 神田沙也加さんとユニット“ALICes(アリセス)”を結成して活動したことでも知られる。

黒崎さんが公式ブログを最後に更新したのは、2022年12月18日。

沙也加さんの1周忌となる日だった。

この日のブログのタイトルは「忘れないで」。

沙也加さんとの2ショット写真と共に、「一日も忘れた日がない、という言葉がとてもしっくりくる。

そんな一年でした。

わたしは『お別れ』を意識させられるような行事には参加していません。

それは、こんなサヨナラは嫌だからです。

彼女が最後にわたしに送ったLINEの言葉は『真音、哀しいよ』」だったことを明かし、「最後の言葉を覆すために、わたしはできることをすると決めた」との決意が綴られていた。

そして「彼女の存在がわたしの中でちっとも終わっていないんです。

それがよいことなのか、そうじゃないのか、わかりません。

でもわたしの視界を介して彼女の見たかった、見たかったんじゃないかなって思う景色をこれからも繋いでいきたい」

「まだ、やりたいことが残っているので、彼女がわたしにのこしてくれたものを、自分なりに昇華していけたらいいなと思っています。

忘れないことが存在の証明です。

これからも忘れない限り生き続けるものがあると信じています。

最後の言葉は温かい言葉にしましょうね。

ずっとずっと『ありがとう』さや。

これを読んでくれた皆さんにも、そこにいてくださって心から『ありがとう』」と沙也加さんへの思いやファンへのメッセージと共に、これからの決意も綴られていた。

ファンからは「沙也加ちゃんの分まで強く生きるって言ってたのに…本当に信じられない」

「真音ちゃん、沙也加ちゃんに会えましたか?また会えていたらいいな」など多くのメッセージが寄せられている。

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