三笘が公式戦3戦連発 日本人最多ゴールにあと1ゴール
サッカー日本代表の三笘薫がイングランド・プレミアリーグで快進撃を続けている。
所属のブライトンでは公式戦3試合連続ゴール。
プレミアリーグでの今季の得点数を5ゴールに伸ばし、得点ランキング上位も狙う勢いだ。

後半42分に頭で決勝点
2月4日のボーンマス戦に三笘は左サイドで先発出場。
前半35分、右から左へ流れてきたボールをペナルティーエリア内で受けると、仕掛けた。
右足の深い切り返しで縦に突破し、味方へ鋭いパス。
相手ディフェンダーにブロックされ、ゴールとはならなかったが、決定機を作った。
この場面、三笘のドリブルに相手は両膝をついて止めにいきながらもかわされ、最後は両手を伸ばしたが、三笘に触れることすらできないほどのキレがあった。
前半40分には2人がかりで止めにきた相手の間を割っていこうとするドリブルも見せた。
後半4分、左サイドからドリブルで突破し、ゴールライン近くまでえぐってクロス。
後半41分には味方のスルーパスでゴール前左へ抜け出し、右足でシュートを放ったが、この決定機は相手GKに弾かれた。
そして後半42分、三笘は左からドリブルで仕掛けようとしたが、目の前に3人が立ちはだかったため、中の味方へパス。
その流れで自身はゴール前へ。
サルミエントからのクロスを頭で合わせると、シュートは相手GKが飛びついたが及ばず、ゴールネットを揺らした。
ボーンマスが守備ブロックを固め、無得点のまま引き分けかという雰囲気の中、三笘がゴールをこじ開けた。
1月29日のFAカップ4回戦のリバプール戦に続き、公式戦は3試合連発。
リーグ戦でのチームの順位を6位に押し上げた。
監督は「鍵は母親。三笘には天性の資質」
試合後、テレビのフラッシュインタビューに三笘は英語で対応。
「自分自身に驚いている。
なぜなら、僕はヘディングがあまり得意ではないから。
でも勝ち点3を取れてとてもハッピーです。
ジェレミー(サルミエント)からのクロスがよかったので、僕はボールをミートすることに集中していた。
うまく当たって良かったです」とゴールの感想を語った。
チームの出来については「僕たちのパフォーマンスはスタートからあまり良くなかった。
技術的にも戦術的にも多くのミスをしていた。
でも最も重要なのは勝ち点3を取ることなので次週に向けても準備していかなければならない」。
「今日の結果には満足しています。
でも、もっと改善していかなければいけない。
チームとしてもっとやれると思います。
次の試合も難しくなると思うので、準備しなければならないです」と次戦を見据えた。
デゼルピ監督は「素晴らしい選手。
鍵を握っているのは彼の母親だ。
三笘には天性の資質があるからだ」と最高の賛辞を送った。

三笘は大谷翔平を意識
カタールワールドカップからブライトンに戻り、三笘はレギュラーポジションを掴んだ。
ワールドカップでのパフォーマンスを見たデゼルピ監督は、それまで途中出場が多かった三笘を先発で起用するようになった。
三笘は「自分の準備の仕方は特に変わってないんですが、チーム内の信頼度が変わったイメージがありますね。
W杯を見て意外とやれるということで、デゼルビ監督からの信頼も大きくなったと感じています」と語る。
それを支えているのが地道なトレーニング。
大学時代から続けている筋トレを世界最高峰の舞台に行っても続けているという。
「筋肉の出力を上げるために、週2回、個人でジムトレーニングをやっています。
ブライトンはチームとしての筋トレはないので。
大学時代からやっているメニューや、基本的なスクワットや懸垂など。
重い重量を少ない回数でやる。
と言っても大谷翔平さんのような特別な重さをあげているわけではないですよ。
スクワットは100kg超を5回くらい。
まあ、大谷さんみたいな重量をあげられるのに越したことはないので、将来的にはそこに近づけていきたいです」と、メジャーリーガーの大谷翔平を意識する発言もみられる。
日本人選手のプレミアリーグでの1シーズン最多得点は香川真司と岡崎慎司の6ゴール。
三笘がこの記録を塗り替える可能性が高く、どこまで得点を伸ばせるか期待される。
