歴史的名画「モナリザ」がクリームだらけに。。
芸術家の男 モナリザにクリーム菓子投げつける!
誰もが知る有名な名画が、まさかの被害にあった。
フランス・パリのルーブル美術館で29日未明、名画「モナリザ」にクリームが付いたケーキが投げつけられる騒ぎがあった。
絵画は強化ガラスで覆われており、損害はなかった。
イギリスBBCの報道によると、モナリザにケーキを投げつけたのは車椅子に乗った高齢の女性に扮した36歳の自称アーティストの男だった。
男はロングヘア―のかつらと口紅を付けていて、騒動の後に駆けつけた警備員にすぐに取り押さえられたという。事件当時、多くの人が絵画の周りにいたが、男性は車いすに乗っていたため、優先的にモナリザの絵の前まで近づけたという。
モナリザはレオナルド・ダビンチが描いた傑作と言われ、絵画を保護する目的で1950年代から強化ガラスで守られ無事だったものの、モナリザの胸から下あたりを広範囲でクリームで汚されてしまった。

残された謎のメッセージ
事件直後に、スタッフがクリームを拭き取る様子などを撮影した動画がツイッターに投稿されるなど、当時、多くの訪問客がいて注目を集めた。
容疑者の男は36歳とみられていて、事件当時は高齢者の身体障害者を装って車いすでモナリザに近づき、服の中に隠していた菓子を投げつけた。
警備員が男を直ちに取り押さえ、警察に引き渡した。BBCによると容疑者が警察に連れられて現場を離れる際に「地球を破壊している人たちがいます。地球のことをもっとよく考えて欲しい!芸術家が人々に問いかける為に、この事件を起こしました!」とコメントを残したという。
フランスのメディアは警察は男を精神医療施設で拘束し、文化財損壊未遂の疑いで調べていると明らかにした。ルーブル美術館は現時点で、事件についての正式なコメントを発表していない。

事件を見た人々の反応
アメリカから観光でルーブル美術館を訪れていたルーク・サンドバーグさんは、
「大勢が声を上げたので振り返ると、高齢女性の格好をした車椅子に乗った男性が絵に駆け寄り、ガラスをたたき始めた。そしてケーキを投げつけて絵画を汚した」と語った。
「とてもびっくりした。モナ・リザの歴史的な価値を考えると、とんでもない話だ。めったにない出来事だった」と驚きを隠せない様子であった。
現場にいた訪問客らも、事件をみたときには「あごが外れるくらい驚いた」と語っている。
モナリザはこれまでに、3回ほど物を投げつけられてきた。
1回目は1956年、観光客に石を投げつけられ、絵の一部が損傷した。2005年、強化ガラスで覆われたが、09年にはコーヒーカップを投げつけられた。
コーヒーカップは強化ガラスに当たって砕け、絵画は無事だった。
