心に青空がない時は…誰でもスグにできる心のモヤモヤ解消法
空を見上げても、毎日毎日真っ青な空が広がっているわけではない。時にどんよりした雲に覆われていたり、大雨が降っていたりというのは天気でも普通のことだ。
同じように人には誰しも心に青空が見えないときがあるのではないだろうか。
心に青空がない、すなわち心が晴れないというのは、なんとなく心の中がもやっとしている状態、特に大きな心配事を抱えているわけではないのに、なんだかすっきりしない状態だ。
何が原因なのだろう?
実は、そのような時私たちの心には無数の小さな不安でいっぱいになっているのだ。
例えば、やらないといけないと思っているのにまだ手を付けていない、今日の晩ごはんを決めないといけないのにまだ決めてない、今週の予定たくさんあるのに、どれから手を付けていいのかわからない、病院の検診に行かなきゃいけないのに、まだ行ってない。
こういうことが小さな不安となって、心の中をモヤモヤさせてしまうのだ。
このような小さな不安は実は自分が作り出している、ということにお気づきだろうか?
このような「やってない、どうしよう」と焦ったり、落ち込んだりするその原因は課題なのだが、それは他人から与えられたものというよりは、自分が自分に課したものではないだろうか。
その結果、課題ができていない自分が自分の中に小さな不安を作り出し、それがモヤモヤの原因になっている。
つまり、モヤモヤの原因は自分の頭の創造物なのだ。
では、どうやってのような心の状態を解消すればよいのだろうか?
一言でいうならば答えは「行動」だ。
不安は一つずつは小さなものなので、それを消すために小さなことから動いてみる。
例えば、今日の晩ごはんの献立が決まってない、という小さな不安には、とにかく晩ごはんの献立の中の一つだけでも決めてみる。
一度に全部を決めようとすると、頭が混乱して「どうしよう」になってしまうが、一つだけ決めてみるならそれほど大変ではない。
この前買った雑誌に載ってたレシピでもいい、スマホに出てた時短レシピでもいい。
そうやって一つの課題を解消したら、不思議なことに小さいながらも達成感を得ることに気づくだろう。
すると、今までモヤモヤと曇っていた心の片隅、ちょっと小さなところがすっきりした感じを覚えるだろう。
それが「行動」のもたらす効果なのだ。
このような時、人間の脳の中でドーパミンという物質が出るらしい。
この物質は報酬系ホルモンとも喜び系ホルモンともいわれている。
すると、不思議なことに今まで何から手を付けていいかわからずモヤモヤしていたのが、次に何に手を付ければよいかが見えてきて、体が動くようになる。
献立一つきまった、そしたら材料あるかな?なかったら買い物に出なきゃ、という風に。
こうなってくるとしめたもので、次から次へとトントンと物事が進んでゆく。
実は、すっきりしていない時というのは、自分の行動が止まっているときのことが多い。
とにかく小さなこと一つに対して体を動かしてみよう。
もし、その小さなことさえわからないほど脳が混乱しているなら、思っていることを紙に書き出すという動きを試してみればいい。
頭の中、心の中にたくさんの小さな課題、不安を抱えていると感じていても、それを書き出してみると案外数が少ないことに自分でも驚くだろう。
自分の中で整理のつかないごちゃごちゃした考えを、書くことによって外にだしてみる。
それだけで、何から手を付ければよいのか、片づけに着手する順番が見えてきたりするのだ。
自分の中ではいろいろなことを思い出してそれが常にエンドレスにぐるぐる渦巻いている。
そんなに混乱しているなら、ぜひ書くことから始めてみよう。
それから、重要なのは、人はそれぞれ違うのだから、他の人が決めたことを自分に当てはめて考えないこと。
例えば、大掃除。
この季節はどこもかしこも大掃除の話題でいっぱいだ。
もちろん掃除することはとても大切なことだが、あなたの家は年末に大掃除しなければいけないほどなのか?
もし、毎日少しずつこまめに掃除している家だとすれば、年末の寒くてしかも忙しい時にわざわざ大掃除する必要はないだろう。
年末は大掃除しないといけないといった法律も、幸い今のところはないのだから。
だから、大掃除をしないといけない、でもしてない、あぁー!という不安があるとすれば、それは単に自分が作り出しているだけ、ということに気づこう。
やらなくてもいいことに悩んだ挙句のモヤモヤ。
なんだか損してない?
みんなと同じである必要はない。
自分がいいと思えばそれでいい。
こんな潔いあきらめも大切だ。
そのほかにモヤモヤを解消する他のアイディアをご紹介したい。
もしもやる気が出ないなら、いつもと違うことをやってみよう。
いつもは通らない道を歩いてみる。
もしかすると、今まで見たことのない景色に出会えるかもしれない。
いつもと違う選択をしてみる。
行きつけのカフェで、今まで頼んだことのないドリンクを頼んでみる。
いつもは黒を着ているけど、この日は元気色のシャツを着てみる。
普段通りは安心確実だけど、全く違う選択をすることで何か発見があるかもしれない。
お花や風景を見つめるのもいいだろうし、ただひたすら無心でできる単純な作業をやってみるのも悪くない。
そして最後はもちろん寝るに限る。
不安を書き出してもだめ、行動する気力さえない、そういう時は潔くあきらめて寝てしまおう。
目覚めた後の自分がもしかすると新しい自分に生まれ変わっているかもしれない。
そんな希望を抱きつつ…