仲本工事、家族に見守られ天国へ
交差点でワゴン車にはねられ、頭を強く打ち重傷だった
19日午後10時22分、ザ・ドリフターズのメンバー、仲本工事が急性硬膜下血腫のため死去した。
その前日18日仲本工事は歩行中に自動車にはねられ、重傷を負っていた。
警察の発表によると、仲本は同日午前9時過ぎ、横浜市西区浅間町の交差点で「歩行者と乗用車の事故があり、怪我人が頭から出血している」との通報があったという。
仲本が道路を横断していたところを、通りがかった73歳の男性が運転するワゴン車にはねられた模様。
仲本は頭を強く打ち、意識が朦朧とした状態で病院に搬送され、すぐに手術を受けた。
手術後は、病院で治療を受けている。
事故現場となった交差点は相鉄線の西横浜駅から380mほど離れた場所で、近くにはマンションや飲食店が立ち並ぶ地域。
十字路の交差点で信号はなく、歩行者は横断禁止の場所だった。
同日午後6時時頃、所属事務所イザワオフィスは事故について、
「弊社所属タレント仲本工事(本名=仲本興喜)が、令和4年10月18日午前中、交通事故に遭い、現在神奈川県内の病院で治療を受けております。
突然の事態にご親族、ザ・ドリフターズのメンバー、我々事務所スタッフ一同、非常に大きなショックを受けております」
と、公式サイトにコメントを発表。
今後の治療の経過については、サイトで報告することも綴られていた。
尚、事故の詳しい状況については、警察が調査をしている。

3人目の妻は27歳年下
仲本の自宅は東京都内で、車にはねられた現場は仲本の妻で演歌歌手の三代純歌が経営するカレー店の近くでもあり、距離にすると約80m。
方向的に、仲本はカレー店から西横浜駅に向かう途中だったと見られる。
2度の離婚歴がある仲本が27歳年下の三代との再婚を発表したのは、10年前の2012年。
2人の出会いは再婚する2~3年前で、仲本が三代に惚れていたのだという。
結婚前、東京の新宿歌舞伎町に当時あった老舗グランドキャバレーで三代の歌謡ショーが行われたときに仲本は三代の付き添いで訪れ、ショー終了後は三代がCDを手売りで売って回る際に、仲本も手伝っていたという。
仲本がサインをすることでほとんどの客が購入し、50枚以上を売り上げた。
今回の事故後、三代は取材に応じ「今のところ、心臓も血圧も正常に近い状態なので、あとは本人が頑張ってくれることだけを願っています」と容体について説明。
「あんまりお答えすることができないです。本人は頑張っているので、皆さん応援してください」とも話していた。

気になる妻との関係
今月、一部週刊誌で仲本の夫婦関係の話題が報じられたばかりだった。
報道の内容は、三代が昨年の7月の仲本の誕生日直前に家を出て行ったというもの。
家を出て行った背景には、別の男の影があると指摘する声もあるという。
それ以降、仲本は夫婦で経営していたカラオケスナックの2階にある部屋と1階で、1人きりの生活をしている。
仲本は犬数匹や猫、小鳥のペットを飼っているが、家にはペットの糞尿の匂いが充満し、ゴミ屋敷のような状態。
周囲からは老人虐待、ペット虐待との声も出ていたというのだ。
仲本と前妻の間に生まれた長女は「父と純歌さんがそれを望むなら2人で仲良く一緒に暮らして、幸せに過ごしてほしい」と語ったという。
「ただ、自宅に新聞紙が敷いてあるような衛生面のよくない状態で、父が犬や猫の世話をしているのは心配。
頻繁には行けませんが、私達きょうだいで掃除や犬猫の世話を手伝いに行っています」とも話した。
長女は父である仲本の様子を心配しながらも、三代と2人の生活があるだろうと思い、会わない時間が長かったのだという。
今年になって久しぶりに仲本の自宅を訪れ、家の現状について知ったという。

回復を願っていた多くの声
さらに、三代はネットで毎日のようにショッピングをし、1回の買い物の額は数千円から数万円。
ときには数十万円の品物を買うこともあり、仲本はその支払いのため1966年に行なわれたビートルズの来日公演の前座で演奏したときの大切なギターを200万円で売ってしまったという。
しかも、買い物は家を出た現在も続き、自宅に届いた品物を、仲本が神奈川の三代の元まで届けていたという。
仲本は周囲の声に耳を傾けず、いわば三代に洗脳されているような状態で、長女に限らず、事務所のスタッフも心配していた。
そんな最中に起きた事故だったが、最後には三代や娘が見守る中で息をひきとった。
ザ・ドリフターズと言えば、リーダーのいかりや長介が2004年に死去。
初期メンバーだった荒井注は2000年に、最年少メンバーの志村けんは新型コロナウイルスにより2020年に亡くなっているので、残されたメンバーは仲本、加藤茶、高木ブーの3人だった。
