ニコラス・ケイジ5人目の妻シバタリコとは何者か? ヴェールに包まれた日本人女優
ニコラス5人目の妻シバタリコの壮絶な生い立ち
『ザ・ロック』『フェイス/オフ』などの出演作で人気の俳優ニコラス・ケイジと言えば、親日家としても知られている。
去年、5度目の結婚したニュースが話題になったが、その相手が日本人の女優であることも注目された。
しかし、ニコラスの妻、シバタリコについては、我々日本人の間でも謎に包まれている。
ニコラスは1964年生まれの現在58歳。
31歳年下の日本人女性との結婚だと報じられていたので、リコは現在27歳ということになる。
女優として活動していたリコがニコラスの出演作のエキストラとして参加していたことで知り合い、結婚に至った。
京都出身のリコは以前、日本のドラマにも端役として出演しており、その頃出演したテレビ番組で自身の生い立ちについて話していたことがある。
その生い立ちが、壮絶なのである。
リコが3歳の頃に、母親が「買い物に行ってくる」と家を出たまま帰ってこなかったという。
その後は経済的な理由で父親と暮らすことができず、小学校に入った頃から10年間養護施設で暮らしていた。
父親は、養護施設に入所した当初は時折面会に訪れていたようだが、徐々に訪れる回数が減り、父親とも疎遠になってしまう。
小学校には養護施設から通っていたが、参観日や運動会などの学校行事に両親が来ることはなかった。
しかし、幼少期から女優になるという大きな夢を持っていたリコは、その夢を叶えるため脇道にそれることなくまっすぐに育ったという。

和洋折衷の結婚式
養護施設を出た後のリコは、女優を目指して活動を始める。
アルバイトをしながらエキストラとして出演する日々を重ねていた。
星野源主演の映画『引っ越し大名』(2019年公開)にも出演していた。
ニコラスと出会ったのは2019年1月。
映画の撮影のため来日していたニコラスは、撮影で滋賀県を訪れていた。
この作品のエキストラとしてリコが参加し、2人は運命の出会いを果たす。
ニコラスはリコに一目惚れをし、猛烈にアピールをしたという。
その後はコロナ禍に入り、なかなか思うように会うことができなかったようだが、出会いから1年後の2020年、ニコラスが郵送で婚約指輪を送り、FaceTimeでプロポーズをした。
リコはサプライズのプロポーズを受け、2人は2021年2月16日にラスベガスのウィン・ホテルにて、結婚式を挙げた。
この日はニコラスの父親の故 オーガスト・コッポラの誕生日で、少人数での結婚式だった。
花嫁のリコは、京都のブライダル着物店であつらえた黒い着物姿に身を包み、入場曲には彼女の好きなKiroroの『冬のうた』を選んだという。
対する新郎のニコラスは、トム・フォードのタキシード姿で、神前での誓いの場面ではウォルト・ホイットマンの死や俳句が詠み上げられ、和洋折衷の独特な式になった模様。
式後に開催されたパーティーには、ニコラスの元妻アリス・キムと、2人の間に生まれた15歳になる息子、カル=エルも同席していた。

俳優としてのニコラスと浪費癖
アメリカのカリフォルニア州ロングビーチで生まれたニコラスは、ビバリーヒルズ高校を17歳で中退。
その後は俳優を目指して映画館でポップコーンを売るアルバイトをしていた。
1982年に公開された映画『初体験/リッジモンド・ハイ』に出演し、デビュー。
この映画ではほとんどの出演シーンをカットされてしまうが、翌年、母親の兄弟である巨匠フランンシス・フォード・コッポラ監督の『ランブル・フィッシュ』のオーディションで台本を読むアルバイトをしたことがきっかけとなり、同作にも出演を果たした。
それから俳優としてのキャリアを積み、1990年代は『リービング・ラスベガス』『コン・エアー』『シティ・オブ・エンジェル』などヒット作を連発し、一躍ハリウッドスターの座をつかんだ。
かなりの浪費家でもあるニコラスは、大ヒット作に出演していた90年代に1億5000ドル(約165億円)もの財産を手に入れるが、たった10年で使い果たした。
高級車ランボルギーニを特注で購入したほか、複数の家や城などに使ったのだという。
2008年には15軒の豪邸やヨット、プライベートジェット機、数々の宝石や絵画、さらにはバハマ諸島の島を1つ所有していたが、2002年から2004年、2007年には総額1330万ドル(約14億6300万円)税金を滞納。
資産の大部分を売却しなければならなくなった。
最近は、大作映画だけではなく低予算映画にも積極的に出演し、俳優として地道にキャリアを重ね続けている。
元々、演技力には定評があるニコラス。新たな妻を持ち、今後の活躍が期待される。

今回の結婚が最後となるか?
リコとの結婚が5度目となるニコラスの最初の結婚は、1995年。
相手は女優のパトリシア・アークネット。
6年後の2001年に離婚し、翌年にはリサ・マリー・プレスリーと再婚したが、この結婚生活はわずか3カ月しか続かなかった。
3度目の相手は今回のパーティーに出席していたアリス。
2004年に結婚し、長男のカル=エルが誕生した。
現在のところ、アリスとの結婚生活が最も長く続き、2016年に離婚するまで約12年間連れ添っている。
4人目の妻は、2019年に結婚したメイクアップアーティストのエリカ・コイケ。
しかし、この結婚は入籍からわずか4日後に離婚を申請するという短かすぎる結末を迎えた。
エリカとの離婚後に日本人であるリコと出会ったニコラス。
わずか4日間の結婚生活だったが、リコの前の妻のエリカも日本人、その前に最も長く婚姻関係が続いたアリスは韓国系なので、アジア女性が好みの様子。
5度目の結婚生活を心配する声もあるが、ニコラスは「(リコは)永遠の人」で、結婚は「今回が最後」だと話している。
今年の初めには、ニコラスとの間の子どもを妊娠していることが伝えられていたリコ。
自身は家庭に恵まれなかったが、ニコラスと子どもと共に、幸せな家庭を築いていくことを願うばかりだ。
