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小栗旬、所属事務所30周年の節目に新社長への就任が決定

事務所創立30周年の節目に社長就任発表

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主演などで知られる人気俳優、小栗旬が、所属事務所のトライストーン・エンタテイメントの社長に就任することがわかった。

2023年4月26日にトライストーンの事務所創立30周年パーティーが東京都内で開催され、山本又一朗現社長が小栗の社長就任を発表。

複数の関係者によると、乾杯の後で挨拶に立った小栗は「今から30年経ったとき、僕は今の社長の年齢には達していませんが、60周年になったとき、今よりももっといい会社でいられるように頑張ります」と社長就任の決意を述べた。

近日中に取締役会が開かれ、正式に決定する。

社長就任は初夏の予定だという。

小栗は社長就任後も俳優業も続け、山本社長は会長になると見られている。

2020年1月に一部週刊誌で小栗の社長就任が報道されたことがあったが、山本社長は当時「確かにそんな構想や予定はあるが、準備が必要」だと発言。

いずれ、小栗の社長就任が現実となることは予想されていたが、事務所創立30周年の節目に、ついに実現することになった。

トライストーン・エンタテイメント現社長の山本氏は、『太陽を盗んだ男』(1979年)や『ゴルゴ13』などのヒット作を手掛けた映画プロデューサーだった。

山本氏が1993年に事務所を創立して以来、映画や舞台製作、タレントのマネジメントを手掛け、数多くのスターを輩出した。

現在、トライストーンに所属しているタレントは小栗のほかにも、間宮祥太朗、坂口健太郎、赤楚衛二、吉谷彩子、葉山奨之などの今とときめく若手スターから、田中圭、綾野剛、木村文乃など主演クラスの実力派、そして若村麻由美、杉本哲太、多岐川裕美などの大ベテランまで、錚々たる面々が顔を揃えている。

また、韓国の世界的人気グループBTSとも業務提携を結んでいる。

人望が厚く、活動や意欲は俳優の枠を超えていた。
人望が厚く、活動や意欲は俳優の枠を超えていた。

俳優としての輝かしいキャリア

1982年、東京都出身の小栗は現在40歳。

舞台監督の父とバレエ教師の母の下に生まれ、小学6年生だった11歳のころから児童劇団の子役として芸能活動を開始。

1998年のドラマ『GTO』(関西テレビ)で、連続ドラマに初めてレギュラー出演。

その後も『ごくせん』(日本テレビ系)などのテレビドラマや、蜷川幸雄演出の舞台などに出演し、若手実力派俳優として注目を集めた。

2005年に井上真央、松本潤らと出演した『花より団子』(TBS系)が高視聴率を記録し、一躍トップ俳優の仲間入り。

兄は元俳優で演出家の小栗了、妻はモデルで女優の山田優。

山田とは、2008年に連続テレビドラマ初主演となったドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』(日本テレビ系)の共演がきっかけで交際に発展。

約4年の交際を経て、2012年に結婚を発表。

4人の子どもの父親でもある。

『ルパン三世』『人間失格 太宰治と3人の女たち』『罪の声』など映画出演も多く、2021年には、アメリカ映画『ゴジラVSコング』でハリウッド進出。

2010年には『シュアリー・サムデイ』で監督デビューも果たしている。

監督デビューとなった同作公開時のイベントでは、「日本にも俳優のユニオン(労働組合)を作りたい」と語っていた。

そのほか、数々の作品の企画やプロデュースに携わるなど、活動や意識は単なる俳優としての枠を超えている。

また、気配りが細やかで俳優仲間からの人望が厚い存在としても知られている。

昨年主演したNHK『鎌倉殿の13人』のスタッフからは、「人望や器の大きさは、北条義時に通じる」と絶賛されていた。

鈴木亮平も「人間的にすごく大きい人」と小栗を慕う。
鈴木亮平も「人間的にすごく大きい人」と小栗を慕ってきた。

鈴木亮平も小栗を恩人だと尊敬

人気俳優の鈴木亮平も、小栗を恩人と語る1人だ。

2023年4月23日に放送された『に曜日の初耳学』(TBS系)に出演した鈴木は、小栗とのエピソードを披露。

小栗は、まだ無名だった鈴木を、自身の初監督作品『シュアリー・サムデイ』の主要キャストに抜擢。

プロデューサーからは無名の鈴木の起用に反対されたが、小栗は「どうしても亮平じゃなきゃダメだ」とプロデューサーを説得したという。

小栗と鈴木の出会いは、2007年のドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』。

ともにレギュラー出演していたが、主要キャストだった小栗に対し、鈴木はたまにセリフが少しある程度だった。

しかし、小栗はこのときから鈴木の存在や芝居に注目していたという。

『シュアリー・サムデイ』の後、なかなか大きな役を取れずにいた鈴木に対し、小栗は「早く売れてくれ」と発破をかけ続けていたという。

2013年に鈴木が主演し、出世作となった『HK 変態仮面』は、小栗が脚本に関わっており、このときも主演に鈴木をプッシュしたという。

小栗自身も『日曜日の初耳学』に出演した際、MCの林修から「この人がリーダーだったらいいなと思う人はいますか?」との質問を受けた際、「鈴木亮平」と答えていた。

小栗は鈴木のことを、「ものすごく頭がよく、背負ってくれる感じがある。

亮平に『俺について来い!』って言われたら、ついて行くと思う」と語っていた。

林にこの話を聞いた鈴木は、「嬉しいけど、僕のなかでは間違いなく小栗旬君がリーダー。

普段の存在感や、後輩の面倒見も含めて、人間的にすごく大きい人。

リスペクトがすごくあります」と、鈴木もまた小栗を絶賛していた。

初夏には40歳の若さで、事務所の新社長に就任する小栗。

独立して個人事務所の社長になるケースは多いが、人気タレントを多数擁する大手芸能事務所のリーダー兼俳優として、新たな活躍を期待したい。

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