大谷翔平がメジャー通算100本塁打を達成!!
エンゼルスの大谷翔平が、2022年5月14日にオークランドで行われたアスレチック戦で、今季7号目のホームランを放った。これでメジャー通算100本のホームランを打ったことになる。
日本人選手で100本のホームランを記録したのは、松井秀喜・イチローに続いて3人目。
松井は通算636試合目、イチローは通算1851試合目で100本塁打に到達している。
それに比べ大谷翔平は、通算459試合目で100本塁打に到達しているため、松井より200試合近い早いペースで100本塁打の記録を達成しているのである。
これは日本人選手最速での記録達成となった。
最速での記録達成にファンからは、「この選手はいったいどこまで行くのだろう」とこれからの活躍に期待する声が多く挙がっている。
米記者たちも驚きを隠せず、「ワイルドだ!とてもペースが速い」など、続々と地元ニュースで伝えた。
マドン監督からは、「彼がさまざまな記録を出すことにもう驚かない。これからもいろいろな記録を耳にするだろう」と、賛辞を送った。
それに対して大谷選手は「多くの試合に出られてよかった。体調管理をしっかりしながらもっといい数字を求めていきたい」と、さらなる高みを目指している姿勢を見せている。
この言葉に、大谷翔平にとって通算100本塁打は通過点であり、もっと上を目指しているといった野球への貪欲さが伺える。

試合後の取材での大谷翔平
通算100本塁打を達成したアスレチック戦の直後に大谷翔平は取材を受けている
。その取材で大谷翔平は、「通算100本塁打は自分にとって大きな数字だと思うので、これからの励みにしたいと思っています。シーズンはじめなので、もっともっとホームランを打てるように頑張りたいと思います」と取材陣に対して答えている。
また、ホームランを狙っていたのかという質問に対しては、「特にホームランにこだわって狙っていた訳ではないです。甘い球が来たら打ちたいと思っていたので、真ん中付近に来て、しっかり逃さずに打てて良かったと思います」と安堵の表情を見せていた。
100本目のホームランに対する期待に対するプレッシャーがあったかという質問に対しては、「プレッシャーはないですね。いいシーズンにしたいという気持ちがあるので、100という数字はその数字はどうとは、いつホームランを打とうとは考えていない」と大谷翔平らしい発言をしている。
大谷翔平の大リーグ通算100本塁打までの軌跡
大谷翔平の大リーグでの1号ホームランは、2018年4月3日にエンジェルスタジアムでの試合。
試合1回目、最初の打席でスリーランホームランを放ち、本拠地で劇的なデビューを果たしたのである。
そして早くも翌日には2号目のホームランを打ち、大リーグ1年目には22本のホームランを打ったのだ。
大リーグ2年目は、右ひじの手術をした影響でバッターに専念し、この年は18本のホームランを打っている。
大リーグ3年目の2020年は、コロナ禍の影響により、60試合と短縮シーズンとなってしまった。
そのため、ホームラン数も伸び悩み、この年は7本となったが、2021年4月9日の試合で大リーグ通算50号のホームラン記録を達成している。
通算50本塁打の記録も、通算100本塁打の記録同様に、日本人記録最速である。
そして2021年は46本のホームランを打ち、この年のホームラン王争いでトップに君臨していた。
しかし後半戦のペースダウンでトップ争いから後退し、ホームラン王を逃したのだ。
大谷翔平は、ホームラン争いについて、「貴重な経験をさせてもらいました。いろいろな選手から刺激をもらい、いい1年を過ごせたことは、選手としていい経験をした」と感謝の気持ちを語っていた。

ホームラン100本・250奪三振の記録達成
大谷翔平は100本のホームラン記録を達成しただけでなく、250奪三振の記録も更新している。
ホームラン100本・250奪三振の記録は、野球の神を呼ばれたベーブ・ルースに続く2人目。ルースは通算ホームラン714本・488奪三振の記録を残している。
大谷翔平の経歴
「二刀流」として、投手・打者の両方で活躍している大谷翔平。岩手県水沢市の出身であり、花巻学院花巻東高等学校の投手として甲子園に出場し、注目を集めた。高校3年生ですでに、当時の高校生最速記録となる球速160km/hを記録している。
2012年に行われたドラフト会議ではドラフト1位で北海道日本ハムファイターズより指名され、2013年に入団。その後は二刀流の選手として試合で活躍し、2014年には、試合11勝・10本塁打の記録を残し、日本プロ野球ではじめての「2桁勝利・2桁本塁打」を達成している。
2015年には、最多勝・最優秀防御率・最優秀勝率の投手3冠を獲得。
2017年には、メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍。2018年からは投打ともに活躍し、その年最優秀新人選手賞を受賞した。
そして着々とホームラン数を伸ばしていき、2022年にはついに通算100本塁打を達成。

