大谷翔平は散財の心配無用 80億円稼いでも堅実に
WBCワールドベースボールクラシックで日本代表を世界一に導きMVPとなり、メジャーリーグのエンゼルスで今季も活躍中の大谷翔平。
元々人気があったのがWBCでの活躍でさらにブレイクし、SNSのフォロワー数は倍増した。
ただ、周囲がどれだけ騒いでも大谷は変わらず、ある意味庶民的。
お金もほとんど使わない。
大谷の人気の秘密はそんな堅実な人間性が共感を呼んでいる部分もありそうだ。

WBCでインスタフォロワーは500万人超え
大谷はWBCでは先発投手と打者の二刀流に加えて、決勝戦ではクローザーも務める三刀流のフル稼働で、侍ジャパンの2009年以来の優勝の原動力となった。
WBC開幕前はインスタグラムのフォロワーが約180万人だったが、4月17日時点では554万人を超えている。
1次ラウンドで対戦した中国、韓国、チェコ、オーストラリアや準々決勝のイタリア、準決勝メキシコ、そして決勝のアメリカと対戦した国の野球ファンを次々と魅了し、フォロワーが激増した。
投稿頻度はそれほど高くはないものの、スポンサーのニューバランスをしっかりアピールするものや、WBCを共に戦った同郷の岩手出身の佐々木朗希(ロッテ)とのツーショットなどが並ぶ。
佐々木がチェコ戦で好投したことについて「まあまあやるやん」と後輩への親しみが伝わるコメントや、エンゼルスで開幕を迎える際には「It’s finally here!! Opening Day 2023(ついに来た!2023シーズンの開幕戦)」と投稿し、自身のプロモーションムービーを添えるなど、センスの良さも感じられる。

収入はメジャー歴代最高の6500万ドル
これほどの人気を集め、実力はメジャートップレベル。
2021年にはMVPを獲得し、22年は104年ぶりの二桁勝利、二桁本塁打を達成し、15勝34本塁打でベーブ・ルースの記録を大きく上回った。
収入も桁違いで、アメリカの経済誌フォーブスが発表したメジャーリーガーの総収入ランキングでは、大谷が6500万ドル(約85億1500万円)でトップとなった。
これはメジャー歴代最高額で、年俸の3千万ドル(約39億3千万円)に加えて、スポンサー収入などグラウンド外で3500万ドル(約45億8500万円)を稼ぐと試算された。
ただ、多額の収入があっても大谷が散財することはない。
すべては野球を中心に考えており、投手と打者の二刀流をこなすためには睡眠などのリカバリーを特に重要視し、一日の半分は寝ていると言われるほど。
野球用具はニューバランスの提供を受け、時計はラーズ・ヌートバーにプレゼントしたことでも話題となったグランドセイコー、車はアンバサダー契約を結ぶポルシェ、普段着も契約しているヒューゴボスを身に着けている。
コーセーの化粧品「雪肌精」の広告に起用されるなど、クリーンで健康的なイメージは広告主も放っておかない。

大谷「コンビニってワクワクするじゃないですか」
大谷自身は大きな買い物というと日本に帰国した際に滞在先として使うマンションくらい。
帰国時にも約3カ月で外食は4回だけ。
そして、好きな場所はコンビニという。
「何年ぶりかにコンビニへ入ったんですよ。
トイレに行きたすぎて、我慢できなくて。
コンビニに寄ったら、すごく懐かしかったんです。
田舎のコンビニで、店の中にお客さんが誰もいなかったので、ちょっとコンビニを満喫しちゃいました。
あの懐かしい実家感って、何なんですかね。
すごく嬉しくて、ワクワクしました。
コンビニってワクワクするじゃないですか」
こう語るようにどれだけの大金を手にしても庶民的で、岩手の純朴な野球少年だった頃から変わらない部分が大谷の魅力とも言える。
大金を手にしたメジャーリーガーでも、事業に失敗して自己破産してしまうケースも多々ある。
レッドソックスなどで活躍し通算216勝のカート・シリングがゲーム会社の失敗で負債を背負い、自己破産した。
日本のプロ野球選手も破産までは行かずとも、大金を手にすると酒や女性との遊びに時間を割くようになり、成績が伸び悩む選手はいる。
昨シーズンは巨人の坂本勇人が週刊誌ネタとなり、今季は不調が続いている。
そうした心配も大谷には無用のようで、日本ハム関係者は「お金は人を変えてしまう。
アスリートでもその傾向は多く、夜毎飲み歩いて自身の可能性をムダにした選手は数え切れない。
翔平に関してはそう言った心配が一切ない」と断言する。
恋人の噂はなくはないが、野球が恋人のような生活を送っている大谷。
きっとこれからも堅実に、高いレベルのプレーを見せてくれるに違いない。
