コロナウイルス

オミクロン株XEについて判明した事

オミクロン株XEとは?

現在、新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、複数のタイプが組み合わさった「XE」と呼ばれる新しいタイプのウイルスが、イギリスなどで報告されている。

日本でも、アメリカから成田空港に到着した30代の女性から「XE」の感染が確認されている。

WHO(世界保健機関)は「XE」をオミクロン株の一類としていて、オミクロン株のうち、「第6波」で広がった「BA.1」というタイプと、より感染力が高いとされる「BA.2」が組み合わさった種である。

イギリスの保健当局の資料によると、「XE」の感染が広がるスピードは「BA.2」よりも12.6%速いと試算されたとしている。

この組換え体によって引き起こされる病気の重症度はまだ判明していない。

ただ、外国の感染状況を見ても、重症度が一気に上がっていることはなさそうである。

解析する科学者

コロナの変化の歴史

新型コロナウイルスは2019年11月に中国武漢で発生して以来、さまざまな変異株が生まれきた。

これはウイルスを含め、全ての生物で遺伝子をコピーする過程で一部読み違えや組み換えが起こり、遺伝情報が一部変化することが原因である。


新型コロナウイルスとは?

2019年11月中国武漢を発生源とし、野生動物が感染源となって、野生動物からヒト、ヒトからヒトへの感染が広がった。

感染方法

感染している人の咳や会話によって生じるしぶきを吸入したり(飛沫感染)、ウイルスが含まれる唾液などに接触した手で口や鼻、眼を触ったり(接触感染)することで感染する。

感染力

感染してからの潜伏期間は1〜14日間であり、ウイルスの排出は、発症する2〜3日前より始まり、発症直後には感染力が最も強く、発症後8日で感染力は大幅に低下すると報告されている。

鼻咽頭に症状のある感染者と無症状感染者とでは同じ量のウイルス量が認められている。

無症状であっても感染力があるとされている。

症状

発熱、乾性咳嗽、頭痛、筋肉痛、悪心が比較的多い症状である。

人によって嗅覚・味覚障害、倦怠感、下痢なども伴うことがある。
発症1週間後に肺炎を生じて呼吸困難を引き起こすことがある。

稀に重症化して多臓器不全にいたることがあるが、全ての感染者が発症するわけではない。

新型コロナウイルス

デルタ株とは?

インドから突然広がったデルタ株は2021年5月11日にWHOが注視すべき変異と位置付けられた。

感染力

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の報告によると、従来のウイルスの2倍以上の伝染性があることが確認された。インフルエンザ感染症や風邪よりも感染力が強い理由として、粒子径が他のウイルス感染症より小さいことが示唆されている。

感染方法

デルタ株の主な感染経路は従来のウイルスと同様、接触感染や飛沫感染である。

デルタ株がウイルスが検出されるまでの期間が、従来の新型コロナウイルスと比較して約2日短くなると考えられている。

症状

従来のウイルスの症状と似たような症状であるが、特に発熱、咳、頭痛、嗅覚・味覚障害の発症率が多い。

発症後、重篤する可能性があり、入院するリスクが2.08倍、ICUが必要になるリスクが3.34倍、死亡するリスクが2.32倍である。

マスクをする女性

オミクロン株とは?

オミクロン株とは、2021年11月24日に南アフリカから報告された新型コロナウイルス変異株の一種である。

感染方法

オミクロン株感染では従来株、アルファ株、デルタ株同様、飛沫感染が疑われる感染が多かった。

感染力

オミクロン株のウイルス表面のスパイクたんぱくは細胞表面のACE2への相性が高く、細胞の中へ侵入しやすいと考えられている。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の報告 によるとオミクロン株は潜伏期間の平均は3日としている。

通常の新型コロナでは潜伏期間が5日ほどと考えられているので、2日ほど早いということになる。

症状

従来のウイルス同様、発熱・咳・だるさ・のどの痛みなどの風邪症状が中心である。通常株・デルタ株に比べて、味覚嗅覚障害が少ないのも特徴の1つである。

日本では成人だけではなく17歳以下の若年者や子供の発症、入院例も急増した。

さらに陽性判明から2〜3日後に重症化することが最も多く、これまでの従来型の特徴である7日前後から重症化を大幅に短縮した。

病院で働くフロントライナーたち

亜種について

BA2はBA1よりも感染力が高いとされ、すでに世界中でBA2の感染が流行の中心となっている。

感染研によると、1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は、BA1より26%高くなっているほか、感染者が別の人にうつすまでの時間も短くなっている。

一方で、入院や重症化のリスクはさほど違いは見られないという報告がある。 ワクチンの効果についてもさほど差は見られないという。


現在必要な予防策

コロナウイルスは、一見、重篤性は低くなってきているようにみえるが、まだまだ対策が必要である。

私たちはワクチンの追加接種をさらに進めること、換気が悪い感染リスクの高い場所を避けること、不織布マスクの正しい着用など、日常生活の中でできる事をしながらウイルスを抑止していかなければいけない。

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