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PS5が通常販売を開始 コロナ禍の停滞から供給が改善

 ソニーのPlayStation 5(PS5)の通常販売が2月から始まった。

供給が追いつかず、多くの店で抽選販売が続いていたが、家電量販店でも抽選を終了し、ECサイトで通常販売に移行。

ファイナルファンタジーといった人気ソフトの販売も予定されており、PS5も供給の増加が見込まれている。

ついに通常販売へ!
ついに通常販売へ!

ネットで購入可能な店も

 ゲーム販売大手のゲオは1月31日、公式ツイッターで「PS5 本体一般販売のお知らせ」として「2/1(水)より、PS5本体は当社アプリでの抽選販売から店頭販売に切り替えさせていただきます」とアナウンスした。

 ヤマダ電機やビックカメラのECサイトでは売り切れとなっているが、ヨドバシカメラでは3日午後の時点で購入可能になっている。

Joshin webショップでは取り寄せで対応している。

 PS5は2020年11月に発売された。

しかし、新型コロナウイルスの影響で生産と物流に影響があり、需要に供給が追いつかず世界的に品不足の状況に。

メルカリといったフリーマーケットアプリでは高額転売も相次ぎ、各店舗では電話番号を登録しての抽選などで対応していた。

 最近になって2022年10〜12月期のPS5の販売台数は710万台と過去最多を記録。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のジム・ライアン社長兼CEOは1月上旬のCES 2023のカンファレンスで、「PS5は世界中で見つけやすくなる」と予告していた。

ソニーグループは2月2日にPS5の累計販売台数が3200万台を突破したと発表。

コロナ禍の影響が徐々に解消されてきている。

ネット販売している企業も現れた
ネット販売している企業も現れた

新社長は「デリバリーに焦点」

 ソニーグループの十時裕樹新社長は「心配していることはない。

デリバリーすることに焦点は移っている」と語る。

「710万台は少ない数字ではないが、生産と物流が滞ったため、まだ十分にお客様に届いていない。

オペレーションを整えてしっかり届けたい」。

2022年度の販売目標は1900万台に上方修正した。

 スマホゲームの台頭やオンラインのPCゲーム、2017年から発売されたNintendo Switchが人気を集めており、2020年からPS5がどの程度売れるかは注目されていた。

コロナで出鼻をくじかれたものの、2023年は攻勢に出るとみられる。

ファイナルファンタジーXVIで巻き返しとなるか
ファイナルファンタジーXVIで巻き返しとなるか

ファイナルファンタジーが起爆剤

 その一役を担うのが人気ソフトの販売予定だ。

 6月22日に「ファイナルファンタジーXVI」の発売が予定されている。

1994年に初代PSが発売された時、任天堂の一強だった家庭用ゲーム機の中で、ファイナルファンタジーをプレーしたいためにPSを購入したゲームファンは多い。

今回の新作もPS5を買う動機には十分なりそうだ。

同シリーズからは「ファイナルファンタジーVII リバース」の発売も予定されている。

 PS4は4万円台に価格を抑えたことで世界累計販売が1億1千万台を超える大ヒットとなった。

PS5は高速SDDなどの高スペックを持ちながら、価格は5万円台に抑えて発売。

現在は約6万円となっているが、ディスクドライブ非搭載のデジタルエディションは約5万円という選択肢もある。

 PS5の供給の停滞からソフトメーカーも新作の開発やリリースをためらう傾向があったが、通常販売が始まったことで流れも変わるとみられる。

 2023年秋には世界的に人気なアクションゲームの続編「Marvel’s Spider-Man 2」、時期は未定だが「DEATH STRANDING 2」も販売が予定されている。

PS5限定ではないが、「バイオハザードRE:4」もリリースされる。

 2月22日には次世代ゲームとして高性能なVRを体感できる「PlayStation VR2」が発売。

VRのヘッドセットとコントローラーを合わせると約75000円。

PS5本体よりも高いが、性能は高く評価されており、こうした周辺機器にも注目が集まる。

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