イギリスの君主エリザベス女王が96歳で死去
目次
英国の歴代君主としては最長 エリザベス女王が死去
イギリス王室は、8日にエリザベス女王が死去したことを発表。
エリザベス女王は70年の長きわたり、イギリスの君主を務めてきた。
英国の歴代君主としては最長。
そして世界の君主としてはフランスのルイ14世に次ぎ、史上2番目の長さである。女王の死去に伴い、チャールズ皇太子が国王に即位した。

家族が見守る中安らかに…
イギリス王室によると、女王は8日朝の診断で「健康が懸念される状態である」とされ医師監督の元にいたという。
この報告を受けてチャールズ皇太子とカミラ夫人、孫にあたるウィリアム王子はすぐに女王の元に向かった。
王族の早すぎる行動に、国民からは覚悟しなくてはいけないのか…といった不安の声も。
多くの人の願いも空しく、その後現地時間8日の午後に、安らかに亡くなったということである。
国王の悲しみ
エリザベス女王の死去を受け、長男である新国王のチャールズ皇太子が声明を発表。
母でありイギリスの君主として国民を守ってきた女王が亡くなったことは、大きな悲しみであり、家族にとっても悲しい出来事である、とコメント。
現在は悲しみが強く国王としての決意棟は聞くことは出来なかった。それほど母の存在は偉大であり、今回の訃報はショックが隠せないのだろう。

現首相 リズ・トラス首相の演説
リズ・トラス首相は今回の訃報を受けて官邸前で演説をおこなった。「女王の死は国民と世界にとって大きな衝撃だ」と話している。
さらに「イギリスが偉大な国になったのは、エリザベス女王のおかげ」とも述べている。
続けて女王のこれまでの功績をたたえ、自分や国民にとって模範的な存在であった、そしてエリザベス女王が国民に対して多くの事をささげてくれたように、これからも忠誠と献身を捧げると語った。

イギリスの元首相から続々と哀悼の意
9月に辞任したジョンソン前首相は「イギリスにとって最も悲しい日だ。それぞれの心の中には私たちが思っていた以上に、女王市況の痛みや喪失感がある」とツイッターに投稿。
今月6日、ジョンソン前首相はバラモラル城で首相辞任に伴いエリザベス女王と面会していた。
「女王は多くの場で笑顔とぬくもり・ユーモアをいう魔法を使い続けてきてくれた」と長年の功績を称えた。
またメイ元首相もツイッターに「首相として女王に仕えることができたのはとても名誉なことだ」と投稿し、追悼していた。

バッキンガム宮殿には花束を手向ける姿が
バッキンガム宮殿の前には多くの国民が集まっていた。歴史が変わる瞬間を見届けにきたという60代の女性。
彼女は「イギリスはエリザベス女王のおかげで多文化になりました」と感謝の言葉を述べていた。
別な女性は「とても悲しい。エリザベス女王はみんなのお手本でした。」と涙を浮かべながら話している。
宮殿の門の前には、悲しみと感謝の気持ちを込めて花束を手向ける姿が多数見受けられた。

各国の首相から相次ぐ追悼の投稿
エリザベス女王の死去を受けて各国の首相からは多くの声が寄せられている。
インドのモディ首相は女王とのツーショット写真とともに「エリザベス女王の温かさと優しさは忘れることはありません」とツイート。
アメリカのバイデン大統領は「エリザベス女王は1つの時代を定義した。そして絶え間なく変化する世界情勢のなかで、何世代にも渡ってイギリスの人々を安定させてきた」と誇れる存在であることを示し、追悼の声明を発表した。
さらにウクライナ・カナダ・フランス・ドイツ・日本・ロシア・ブラジル・オーストラリアと多くの国が追悼ムードに包まれている。
これほどエリザベス女王が世界にとってかけがえのない人物であり、愛されてきたことがわかる。
エリザベス女王の半生
エイザベス女王は1926年に長女としてロンドンに生まれた。
父がイギリス国王を務めていたが急逝により、次の王位継承者になった彼女は1952年にイギリスの君主となったのである。
王位継承の際にエリザベス女王は「生涯を奉仕に捧げる」と表明。またカナダやオーストラリアなど15カ国からな、イギリス連邦王国の君主も務めている。
70年女王としてイギリスを支えてきたエリザベス女王は4回の「ジュビリー」を迎えた。
ジュビリーとは、在位期間の節目を祝うもの。
これまでに即位25周年である“シルバージュビリー”。
即位50周年を祝う“ゴールドジュビリー”。そして即位60周年である“ダイヤモンド・ジュビリー”。さらに今年6月に70周年を祝う“プラチナ・ジュビリー”が開催され、様々な式典が催された。
プラチナ・ジュビリーを迎えるにあたりエリザベス女王は「この行事に参加していただき、ありがとうございます。この行事を通じてたくさんの幸せな思い出が作られると思います。
そしてこの行事が過去70年間に達成されたことを振り返り、自信と熱意をもって未来に目を向ける機会になることを願っている」と話していた。

