赤信号「止まらなくていいから、早くいけ」
67歳の男性を交差点ではね、死亡させる
石川県金沢市の県道で車の助手席に乗っていた30歳の容疑者が運転手に赤信号を無視するように指示し、自転車で横断中だった67歳の会社員の男性をはねて死亡させたとして運転していた46歳の女と、30歳の男が危険運転致死教唆の疑いで逮捕された。
事故現場周辺の防犯カメラに車が交差点の手前で一度減速したあと再加速する様子が写っていたことが明らかになった。
指示を出したとされる金沢市松島の建設業、寺崎太尊容疑者(30)は警察の調べに対し「助手席で寝ていたので、信号無視を指示していない」と、容疑を否認している。

事件の概要
11日、午前7時ころ、金沢市増泉1丁目の交差点で自転車で横断中の67歳の男性が、赤信号を無視して直進してきた車にはねられ死亡した。
石川県警はこれを受け、赤信号を意図的に無視し交差点に進入したとして、運転していたアルバイト従業員の46歳の女を自動車運転処罰法違反の疑いで逮捕した。
警察からの事情聴取中にアルバイト従業員の女が『赤信号で止まらないでいいから早く行け』と指示された」と供述し、赤信号を無視して交差点に進入するよう教唆されたことを明かした。
事故の目撃者によると、赤信号を無視させた寺崎容疑者は事故後、重症となっている男性を助けることなく助手席で脚を上げて寝ていたという。
はねられた男性は搬送先の病院で死亡が確認された。

食い違う供述
また、警察は運転手に対し、赤信号を無視するよう意図的に指示したとして、助手席に乗っていた金沢市の建設業、寺崎太尊容疑者(30)を危険運転致死教唆の疑いで逮捕した。
長谷川容疑者はほかの同乗者とともに仕事に向かう途中だったとみられている。
警察の調べに長谷川容疑者は容疑を認め、「寺崎容疑者から、赤信号は止まらなくていいから早く行ってと急かされた」と供述しているが、寺崎容疑者は「助手席で寝ていたので、信号無視を指示したことは絶対にない」と容疑を認めていない。
当時、寺崎容疑者は酒を飲み酔っぱらっていた可能性もあるという。
現在、警察は防犯カメラの映像を解析するなどして、当時の詳しい状況について調べている。
捜査関係者によると、車が交差点の直前で減速した直後に加速する様子が現場付近の防犯カメラに写っていた事が明らかになっている。
当時、3人が乗車していた。

