アラーム一発で起きられる人ってどれくらいいる!?
みなさんはアラーム一発で起きられる派だろうか?
筆者は残念ながらスヌーズを何度も鳴らす派だ。
一発で起きられる人が羨ましい限りだが、そんな人はどれくらいいるのだろうか?
また、すぐに起きられないスヌーズ派には体内で何が起こっているのだろうか?
睡眠と起床の関係について、驚くべき研究結果が発表された。

「スヌーズ派」が多数
起床時間にアラームをセットしている人は多いが、同時に「スヌーズ」をセットしている人も多いはず。
目覚まし時計で起きていた頃が懐かしいが、この「スヌーズ」に慣れてしまったら、こんな便利なものは手放せない。
今回ノートルダム大学の研究により、「一発派」より「スヌーズ派」で起きる割合が多いと判明した。
ノートルダム大学のスティーブン・マッティン氏らは、フルタイムで働く450人の睡眠を調査した。
そのうち、なんと57%が二度寝をしていた。
二度寝をする傾向は性別や年齢でも違うらしい。
男性と比べると1.5倍の女性が多く二度寝をしている。
そして、夜更かしをする人や若い人ほど、二度寝が多い傾向だとわかった。

二度寝にメリットはあるのか!?
研究により、二度寝が私たちに与える結果が判明した。
「10分睡眠を伸ばしても体力回復度は変わらない」
「睡眠を誘導する物質が分泌されるため脳が混乱する」
「二度寝をする人は、睡眠障害傾向の睡眠パターンを持っている」
二度寝の心地よさは幻だったのだろうか…
しかし、そう言われると確かに目覚めも悪いし、ぼーっとした状態かもしれない。
じゃあ「二度寝は健康に悪いのか」というと、この研究でも二度寝と健康を関連付ける証拠は見つからなかったそうだ。
しかし、その代わりに「アラームそのものが良くない」とわかった。

アラームがもたらすダメージとは!?
アラーム自体がダメなのか?
人は好きなだけ眠ると、目覚める直前に体がストレス反応を起こす。
この生理的な反応が、スッキリした目覚めにつながる。
しかし、アラームで目覚めた場合はその反応が起こらず、脳内化学物質が異常な状態で目覚めてしまうというのだ。
そして、アラームによって自然な睡眠サイクルが乱され、疲労感を伴う強い眠気が引き起こされる。
一体どうすれば良いのだろう?
研究チームによれば「スヌーズの回数を減らすより、より多くの睡眠や規則正しいスケジュール、穏やかで邪魔されない睡眠の確保が重要」なのだそうだ。
いきなりアラームなしで生活するのは無謀だが、生活のムダを省いてなるだけ自然に目覚めるための工夫が必要だ。
近年ではアラームでも音ではなく、太陽光で目覚める感覚を再現した光アラームも販売されている。
スヌーズに何のメリットもないとわかった今、日中をいきいきと過ごすためにも生活習慣を見直すときではないだろうか。
