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侍ジャパンのWBC制覇が映画化 密着映像で裏側公開

 3月のWBCワールドベースボールクラシックで2009年以来、3大会ぶりの優勝を果たした日本代表「侍ジャパン」のドキュメンタリー映画が6月2日から全国各地で上映される。

公開期間は3週間限定の予定。

タイトルは「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」。

チームに密着したカメラの映像を中心に、侍ジャパンの世界一奪還までの軌跡を描いた。

6月2日から全国各地で上映。
6月2日から全国各地で上映。

大谷の「憧れるのをやめましょう」主題に

 「憧れるのをやめましょう。

憧れてしまったら超えられないので。

僕らは今日超えるために、トップになるためにここに来たので」

 大谷翔平(エンゼルス)が決勝のアメリカ戦を前に、ロッカールームの円陣で語った言葉が映画の主題のモチーフとなっている。

 その大谷が9回にエンゼルスでチームメイトのトラウトを空振り三振に打ち取り、優勝を決めた直後の歓喜の輪。

準決勝のメキシコ戦で先発した佐々木朗希(ロッテ)が3失点でマウンドを降り、ベンチ裏でしゃがみこんで悔しがる姿。

源田壮亮(西武)が1次ラウンドの韓国戦で右手小指を骨折した直後、痛みに顔を歪める様子や、その後に「最後まで一緒に行くぞ」と語った決意など、テレビ中継では映されなかった場面が多数収録されている。

「憧れるのをやめましょう。」放映されなかった背後に迫る。
「憧れるのをやめましょう。」放映されなかった背後に迫る。

監督の三木氏が侍ジャパン3作目

 2021年12月の栗山英樹監督の侍ジャパン監督就任からWBCまでの約1年4ヵ月を追った。

 映画の監督を務めたのは三木慎太郎氏。

三木氏が侍ジャパンのドキュメンタリー映画を制作するのは今回が3作品目となる。

 2017年7月に公開された「あの日、侍がいたグラウンド」は前回2017年のWBCの侍ジャパンに密着した。

日本代表は準決勝で敗退してしまったが、100時間を超える映像から編集されたチームの裏側を見ることができる作品に仕上がった。

全国10館で1週間だけ限定公開され、その後はブルーレイやDVDとして販売されている。

 2作目となった「侍の名のもとに ~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」は、2017年7月に稲葉篤紀氏が侍ジャパンの監督に就任してから、2019WBSCプレミア12 で優勝するまでの800日のドキュメンタリー。

選手選考のような普段は首脳陣しか入ることができない場面にもカメラが入っている。

2020年2月から2週間限定で公開され、こちらもブルーレイやDVDでも販売されている。

 三木氏は元々DeNAベイスターズの職員として、「ダグアウトの向こう~横浜DeNAベイスターズ1年目の記録~」というスポーツドキュメンタリーを球界では先駆けて撮影してきた。

 侍ジャパンには2015年頃から携わるようになり、初めは選手との距離感に苦労もしたが、2作目からは稲葉監督の協力もあってチームに入っていけるようになったという。

「稲葉監督が非常に撮らせてくれた。

仲間として中に入れてくれた。

前回はチームの事情もあって、なかなかズケズケと行けないところもあったので」と振り返る。

 3作目となった今回は大谷がカメラを持って村上宗隆(ヤクルト)を撮影する場面や、ダルビッシュ有(パドレス)が宮城大弥(オリックス)、佐々木とピッチングについて話し込む場面など、より選手を近くに感じられる。

3週間という短い期間限定だが、憧れを超えた激闘の感動を今度は劇場で体感できる。
3週間という短い期間限定だが、憧れを超えた激闘の感動を今度は劇場で体感できる。

栗山監督「日本球界の歴史の一ページに」

 栗山監督は映画について「侍ジャパンの魂を持ったチーム全員が、自己犠牲を惜しまず、優勝のために一つになり、悲願の世界一を達成することができました。

日本中が盛り上がった本当に素晴らしい野球でした。

そのような最高なチームの大会記録の映画化が決まり、大変嬉しく思います。

ファンの皆様と共に勝ち取った『世界一』の舞台裏を是非、ご覧いただき、この映画が次の世代に伝わる日本球界の歴史の一ページとなることを心より願っています」とコメント。

 3週間という短い期間限定だが、憧れを超えた激闘の感動を今度は劇場で体感できる。

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