「体育座り」中学校でついに廃止に!!
床にお尻をつけて両膝を立て、足を腕で抱えるようにして座る「体育座り」。
多くの方が、小学校の集会や体育の授業などで何度も経験してきたおなじみの座り方だ。
しかし、最近は腰痛を引きおこすなど成長に良くない影響があるということから、体育座りを廃止している学校があるようだ。

「体育座り」が腰痛や内臓圧迫を引き起こす!?
専門家は「体育座り」は、膝を抱え込むことによって内蔵を圧迫し、腰痛を引き起こすこともあると指摘する。
そのため、これまで学校の集会などで標準化されてきた体育座りだが、長時間座ることには適していない座り方だと明らかになった。
これを受け、昨年6月から山口県下関市の市立豊北中学校では、生徒への影響に配慮し、屋内の集会での体育座りをやめ、パイプ椅子を使い始めた。
同行では生徒に体育座りを極力させない取り組みを進めている。
矢田部敏夫校長(56)は「まず長時間座らせるような環境を減らすべきだ」としつつ、「体の負担を減らせる上、以前より格段に集中力も上がった」と効果を実感している。
神奈川県内の県立高校に通う男子生徒は、入学直後の体育の授業で体育座りの影響について教師から説明を受けた。
「中学校までは長時間の体育座りで腰や肩が痛くなることもあった。でも高校では正座やあぐらが推奨されていて、とても楽になった」と語った。

みんなは「体育座り」廃止にどう思っているの?
この話題がワイドショーなどで取り上げられた途端、大きな議論が起こった。
これを受け日本トレンドリサーチ「学校で『体育座り』をしたことがある」と回答した男女1250人を対象にしたアンケート調査を行った。
体育座りを学校で廃止する動きについてどう思うか?という質問に49.4%と約半数が「廃止に賛成」と回答した。
一方、「廃止に反対」と回答したのは6.7%。「どちらとも言えない」が43.9%になった。
「廃止に賛成」と回答した人の理由を見てみると、
「子どもが苦痛を訴えていたから。」
「女子の場合はスカートの中が見えてしまうのが気になる。」
「快適な座り方は子どもも大人も、違うのではないだろうか。意図が分からない」
「育ち盛りの時期に、冷たい体育館の床に腰や膝をつけ、背骨に負担のかかる座り方を強要するのは良くない」
などの否定的な意見があがった。
一方で、床に座る場合に最も楽に感じる座り方何かという質問では
1位 あぐら49.2% 2位 体育座り 18.6% 3位 横座り 12.0%
意外なことに、座りやすい姿勢として2番目に体育座りが入っていた。
人によっては腰痛の原因になるとされているが、楽だと感じている人も少なくないようであった。

