「カレーがくさい」 給食に漂白剤入れ 教師を逮捕
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「担任を外されて悔しかった」
今月15日、埼玉県富士見市の市立水谷東小学校で、給食のカレーが入った缶に塩素系漂白剤を混入させたとして、この学校に勤める24歳の教員が威力業務妨害の疑いで逮捕された。
児童らはカレーの入った缶を教室の中に運んだ時点で異臭に気付いたため、カレーを食べておらず、健康被害はなかった。

「担任を外されて悔しかった」担任していた児童へ漂白剤混入
逮捕されたのは、同小教諭半沢彩奈容疑者(24)川越市
取り調べに対して、半沢容疑者は「今年3月まで受け持っていたクラスの担任を今年度も担当させてもらえなかったことが悔しく、このクラスのカレーに漂白剤を入れた」と容疑を認めており、警察は人事に対する不満があったとみて調べている。
漂白剤が入れられたのは、半沢容疑者が今年3月まで2年間担任していたクラスのカレーだった。

配膳時に「カレーがくさい」
半沢容疑者は午前11時15分ごろから午後0時20分ごろの間、廊下にあった配膳前の給食、1クラス分のカレーが入った缶に塩素系漂白剤の漂白剤を入れた。
校内には、600ミリリットルほどの空の漂白剤の容器が隠されていたという。
幸いにも、児童が異臭に気づき「カレーがくさい」と教師に訴え、最悪のケースを避けることができた。
全校児童の安否確認を余儀なくさせるなど、学校の業務を妨害したとして威力業務妨害の疑いがもたれている。
この漂白剤は薬局で購入していた。

「いいうわさは聞かなかった」「私は好きだった」容疑者への評判
容疑者に対する保護者の評判は様々だ。
「(どんな先生だった?)いいうわさは聞かなかった。あったこともなかったことにする。あまりいい評判を受ける先生じゃない」
「(子どもが)『すごくいい先生で、私は好きだった』という話はしていた」
「矛先が子どもたちに向いてしまうというのは、僕は違うかなと思う」
教師不足により誰でも先生になりやすいという指摘や、選考方法を改善すべきという声も挙がっている。
今後この衝撃を受けた児童たちを、富士見市教育委員会は学校にスクールカウンセラーを派遣して、児童の心のケアを行う予定だ。

