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世界と異なる日本のSNS事情 Twitterが最強

ウェブトラフィック解析を行うStatCounterが2021年12月のSNS市場シェアを発表した。

StatCounterとは、1999年に始まったウエブトラフィック(インターネットのウエブサイトアクセス)の解析をするサイトだ。

ここでは、ブラウザ、検索エンジン、OS、SNSなどの市場シェアを地域と期間別に示してくれる。

SNS市場シェア、世界と日本でどう違う?

これによると、2021年12月の世界におけるソーシャルメディアの市場シェアのランキングはこのようになっていた。

1位はFacebookで76.5%、2位がTwitterで7.4%、3位Pinterestで6.5%、5位Instagramで4.1%、6位はYouTubeで3.9%であった。

SNS市場シェア
世界と日本ではSNS市場シェアは一体、どのように異なるのだろうか

これを見ると明らかだが、世界全体ではFacebookが全体の4分の3を占めて一強状態なのである。

この結果は日本人にとっては結構驚きではないだろうか?

では、日本の昨年12月のソーシャルメディアの市場シェアを再びStatCounterでみてみよう。

日本での1位はTwitterで44.8%、2位がPinterestで20.8%、3位がFacebookで17.7%、4位がInstagram7.8%、5位がYouTubeで6.1%であった。

日本では、Twitterが半分に近いシェアを握っておりPinterestがそれを追い上げているが、Facebookは3位に甘んじている状態なのだ。

株式会社ICT総研が発表した「2020年度SNS利用者動向に関する調査」では、日本のSNS利用者は7,975万人と普及率80%に達している。

そのうちLINE利用率は全体の77.4%、次いでTwitter 38.5%ということである。

若者は使わないFacebook

年齢層による違い
SNSも年齢層によって様々なようだ・・・

Facebookの国内シェアは減少傾向にあり、数ある原因のなかでも大きなものとしては若者離れといわれている。

これは日本だけでなく世界的な現象である。

若者がFacebookから離れる理由としてはいろいろ挙げられている。

よく言われるのが、Facebookが中高年のものになってしまった、というもの。

当初は若者中心に利用されていたFacebookだが、この10年ほどで中高年層が増えたため、若者が寄り付かなくなってしまった。

また、Facebookには間違っている情報が多く流入していることで、それに嫌気をさす利用者が出てきた。

Facebookは間違った情報を削除するための指針を定めているものの、間違ったコンテンツの駆除には苦労しているようだ。

加えて、Facebookが今まで直面してきたセキュリティ情報の漏洩問題や、プライバシー侵害問題である。

このような問題が発生するたびに、利用者はFacebookを使い続けることに不安をおぼえることになる。

日本ではどうだろうか?日本の若い世代の間ではFacebookが使いづらい、プライバシーが心配、などという声が上がっている。

たとえば、Facebookで一度しか会っていない人から友達申請がはいることに負担を感じるというものや、業務上しかたなくFacebookのアカウントを作ったが、タイムライン上に現れるのが業務と直接関連のない投稿や他のメンバーのリア充的な投稿なので嫌気がさしてしまった、そもそもタイムライン自体が使いにくい、などである。

結局のところ、Facebookは仕事で仕方なく使うが、情報収集や発信は他のSNSのほうが手軽で便利、ということになっている。

気軽に使えるTwitter

一方、Twitterの利用率はどの年代も右肩上がりだが、20代の利用率の増加が著しい。

これは、Twitterがシンプルで気軽に使えるわりに、拡散する力が強いことや、Facebookと違ってと実名制ではないので安心して本音を言ったり同じ意見の人たちとゆるくつながれる、という理由が挙げられる。

それに加えて、Twitterの情報拡散の力とスピードから情報を集めるのには便利であるというのもある。

特に、上記した実名制でないこと、つまり匿名でもOKというのが、日本人にはより馴染みやすいという意見は日本社会を映し出していて興味深い。

日本人は日常いつも本音と建前を使い分けて生活してゆかなければならないので、本当の意見を言いづらい時が多々ある。

そんな日常でもTwitterの中でならいつでも言いたいことを言えたり、みんなに見せたい自分をみせられる、というわけだ。

自分好みに使えるSNS
SNSは自分好みに誰でも簡単に使えて楽しい

自分の「好き」が中心のPinterest

日本で2位のPinterest。

こちらも若い世代の利用が増加している。

2020年末の調べでは、日本でのPinterest月間利用者数はその前年に比べて1.6倍に伸び、中でもZ世代といわれる1990年代から2000年代生まれの25歳以下の若い世代の増加が著しいという。

Pinterestは自分のボードにウェブサイトやPinterestに上がっている画像を今後の行動のために集めておけるサービスだ。

なので、厳密にいうとSNSというよりは画像を中心とした情報を探す検索ツールに近い。

そこには、コメントへの返答などといったフォロワーとのやり取りがいらないので、余計なストレスは存在しない。

自分の好きなもの、やりたいことの情報を集めてアカウントを育ててゆけばよいというPinterestには、SNS疲れした人たちがこちらに今後さらに流れてくるような予感がする。

Instagramが追い上げてくる予感

3位のInstagramは今後日本で利用者が伸びるであろうと予測されている。

こちらは利用者が若者に限られず、広い世代で利用されている。

インスタ映えという言葉にあらわれるように、ビジュアルにこだわる画像、動画の投稿が特徴だ。

そして、商品を購入するにあたってInstagramで情報を収集するという利用者が多いことも特徴の一つにあげられ、このような行動を購買に導きたいとする企業の間でマーケティングの可能性を探る動きが広がっている。

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