ロシア、北方領土交渉の中断を発表 制裁反発でビザなし交流も停止

ロシア外務省は、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表した。

北方領土への旧島民の墓参などを目的とした日本とのビザなし交流の停止や、北方領土での日本側との共同経済活動から撤退する意向を表明した。

これらは、ウクライナ侵攻に伴う制裁に日本が加わったことへの反発が理由とみられる。

ロシア外務省の声明は、「ウクライナ情勢に関する日本側による一方的で非友好的な関係制限」を交渉中断の理由とし、「このような条件下では両国関係にとって重要な文書の署名を議論することは不可能」と説明。


「2国間関係に及ぼす損失の責任はすべて日本側の反ロシア的行動にある」と非難した 。

これに対し、岸田総理は「今回の事態は全てロシアによるウクライナ侵略に起因して発生」と指摘し、「日露関係に転嫁しようとするロシアの対応は極めて不当であり、断じて受け入れることができない」として日本として抗議する考えを示しました。

対立の溝が深まる日本とロシア
ロシアのウクライナ侵略をきっかけに二国間での溝はどんどん深刻になっていく

「われわれの努力、結果につながっていない」

岸田首相は17日、参院予算委員会で北方領土交渉を解決して日露平和条約を締結するとの政府方針に関し、「われわれの努力が結果につながっていない」と述べた。

北方領土は日本が領有権を主張し、ロシアが実効支配している。

立民の蓮舫氏は安倍晋三元首相の対ロ外交が積極的な対ロ支援を通じて結果的にプーチン大統領を助長したのではないかと指摘し、首相の見解を質した。

日ロ平和条約

平和条約は敵対する勢力が戦争状態を終結させ、領土問題などを解決するために結ぶ。

第2次世界大戦で敗戦国となった日本は1951年にサンフランシスコ平和条約に署名し連合国による占領期間を終え、主権国家としての地位を回復した。

ただソ連は同条約に参加しておらず、日ソは形式上、戦争状態が続いていた。

北方領土は戻ってこない!?
プーチンは北方領土を返すつもりはない

鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相が56年に結んだ日ソ共同宣言は日ソの戦争状態に終止符を打ち、国交も回復した。

同宣言は平和条約締結後に北方四島のうち歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すと明記したものの、国後島と択捉島を含む四島全ての返還を求める日本の世論は反発した。

領土をめぐる対立は今も残り、日ロは平和条約を結べていない。

こうした状況を打開するため、安倍晋三首相は2016年にプーチン大統領を会談し、領土交渉を「新たなアプローチ」で進めると合意した。


四島での共同経済活動を含む経済協力で日ロの信頼関係を深め、領土問題の進展につなげる狙いだ。

しかし、日ロ間での共同経済活動の具体化は進んでおらず、領土や平和条約の交渉を後押しすることはできていない。

今後、日本は本当に大丈夫なのか!?
日本は平和ボケに陥ってしまっているのか!?

北方領土

北方領土は、北海道本島の北東に連なる島々で、歯舞群島は北海道根室半島の延長線上にあり、色丹島は歯舞群島の北東22キロに位置しています。


国後島は、根室半島と知床半島に抱かれるような形で沖合16キロの地点から北東に位置する全長122キロメートルの島であり、また、択捉島は、国後島の北東22.5キロに位置する全長204キロメートルの島です。


地質学的に見れば、歯舞群島、色丹島は、根室半島の延長であって、緩慢な起伏のある丘陵地をなしているのに対し、国後、択捉の両島は、得撫(うるっぷ)島以北の千島列島とともにカムチャッカ半島に至る約1,200kmの弓状に連なる火山列島を形成しています。島勢はおおむね高峻で、爺爺(ちゃちゃ)岳、単冠(ひとかっぷ)山、散布(ちりっぷ)山などの高峰を有しています。

歯舞群島

貝殻(かいがら)島、水晶(すいしょう)島、秋勇留(あきゆり)島、勇留(ゆり)島、志発(しぼつ)島、多楽(たらく)島などの島々から成り立っています。


名称の由来はアイヌ語で「流氷のある島」です。

色丹島

島全体が高山植物地帯で、緑に覆われた丘陵が連なっており、本州等では見られないような自然が広がっています。


名称の由来はアイヌ語で「大きな集落のある地」です。

国後島

十数箇所の温泉が存在する火山島であり、北東部には四島の最高峰で世界で最も美しい二重火山の一つと呼ばれる爺爺(ちゃちゃ)岳があるほか、ろうそく岩のような景勝地に恵まれています。


名称の由来はアイヌ語で「草の島」です。

択捉島

国後島と同じく火山島であり、島の北端(北緯45度33分)であるカモイワッカ岬は日本の最北端です。


鮭や鱒(ます)などの水産資源に恵まれています。

名称の由来はアイヌ語で「岬のあるところ」です。

ネットからの反応

「プーチンといくら交渉したって結局、北方領土は返ってこないわけだから、次の政権時に備えて準備をすることが重要」

「ロシアの次の標的は日本。北方領土問題を抱え、武力行使も使えず、非核三原則を盾に核共有をはねのけようとする今の日本にウクライナと同じようなことが起こった場合、どのように対応するというのか」

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