爆笑問題ら所属のタイタン、SNS上の誹謗中傷に法的措置 

「素晴らしい」「アンチを煽っておいて」賛否両論

爆笑問題や橋下徹氏らが所属している芸能事務所「タイタン」は14日、SNSに寄せられる誹謗中傷へ厳格に対応していくとの声明を公式サイトで発表した。

爆笑問題

代表取締役社長、太田光代氏の声明

「SNSの発達により、皆様方のお声を拝聴できる機会が増え、学ぶべき御意見が数多く存在することから、皆様から愛されるタレント育成のためにも、日々参考とさせて頂いております」と述べた。

その上で、叱咤激励の範疇を大幅に超え、タレントである一個人に対して人格攻撃を含む、行き過ぎた誹謗中傷が多く見られるようになってきたと、誹謗中傷について言及した。

そして、これからも指摘を含め、タレント教育の参考にしていきたいと意見を語ったが、これまでに誹謗中傷によって個人攻撃を受けた方が、自死した例もあることを指摘。

会社として、タレント個人を守るという責務を全うするため、これからは過度な声について厳しく対処する姿勢を示した。

具体的には「表現の自由の範囲内を超えていると判断される誹謗中傷や虚偽事実の拡散等につきましては、不本意ではございますが、刑事告訴や被害届の提出を含む法的措置により、毅然とした対応を取って参りますことをここにお伝え申し上げます。心当たりのある方は、表現の削除、御撤回を頂くなどの御対応をして頂けますよう、お願い申し上げます」と呼びかけた。

最後に、SNSは誰かを簡単に攻撃できる危険性がある一方、使い方を誤らなければ便利で役立つもので、誰もが表現者になれる素晴らしいツールであることも主張。

優しい言葉で、一日が楽しく穏やかに過ごせるツールとして使われることを願うと語り、光代社長の温かな期待を含めた文章で締めくくられていた。

SNS上の誹謗中傷に法的措置 

「#太田光をテレビに出すな」がトレンド入りしていた

所属タレントであり太田社長の夫でもある爆笑問題の太田光は、11日のサンデージャポンで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や国葬をめぐる私見で物議をかもし、視聴者から反発の声が殺到していた。

同教団を擁護していると受け止った人もおり、ツイッターに「#太田光をテレビに出すな」がトレンド入りして物議をかもしていた。

#太田光をテレビに出すな

アンチを挑発「痛くも痒くもねぇぞ」

これらの反応に対して太田は13日、TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』に出演し、「ふざけんな馬鹿野郎。痛くも痒くもねぇぞ。あんなこと言われたって」と、アンチに反撃した。

そして「統一教会擁護って言われてたけど、アイツらサタンだと思ってる。」とネタにし、続けて「バカだなぁ。もっと俺が傷つくハッシュタグとかあるのに。#田中でもってる奴をテレビに出すな、とかさ。#モンスターズインクに選ばれなかった奴をテレビに出すな、とかさ。そういうのだったら、もっと傷つくんだけど」とアンチを挑発した。

だが、今回発表された太田光代社長の声明文には「刑事告訴」や「法的措置」といった

厳しい処置で対抗する意向が示された。誹謗中傷を放置しない確固たる姿勢を感じる。

痛くも痒くもねぇぞ

「素晴らしい」「アンチを煽っておいて」など賛否両論

「こうして個人を守って正しい対応をするトップがいる企業は素晴らしい」

「特定の個人へのハッシュタグデモは、フツーに大人のイジメ」

「応援している人がたくさんいること、忘れないでください」

など、称賛の声が挙がる中、否定的な声もあった。

「アンチを煽るだけ煽っておいて都合が悪くなると訴えるとか、幼稚すぎやしないか」

また、今後誹謗中傷に対する訴訟で、その動機を危惧する意見も見られる。

「『誹謗中傷』から正当な権利主張を守るためなら当然の発表。同時に正当な『批判』までも中傷呼ばわりするなら、それは悪質なスラップ裁判です」

悪質な誹謗中傷

悪質な誹謗中傷との境界線は?

「誹謗中傷」には3種類ある。

・犯罪にあたるもの

・民事的な賠償責任を求められるもの

・それ以外

「殺す、天誅」などは犯罪予告と捉えられる場合が多い。

「あの人は詐欺師」などのデマなら、民事訴訟による賠償請求もあり得る。

しかし3つ目の「それ以外」の判断が難しい。全うな意見だけでなく、軽い気持ちによる「暴言」も含まれる。

誹謗中傷にどんなに慣れた強い人でも、幾度となく続く「打撲、擦り傷」を負うと、命が削られていく。「軽く突いてみただけ」でも、それを千人にやられると死んでしまう。

誹謗中傷する人達に、そうした想像力を取り戻して欲しい。

私達には表現の自由があるが、「蒔いたものは刈り取る」が原則だ。「何でも言うことができる自由があるが、その責任も負う」ということが、本当の表現の自由ではないだろうか。


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