突然の滝沢副社長ジャニーズ退社! 衝撃と動揺が広がる
衝撃が走った退社発表
あまりにも突然のニュースだった。
芸能界に衝撃が走った、ジャニーズ事務所 滝沢秀明副社長退社報道。
10月31日、ジャニーズ事務所の公式サイトにて、滝沢副社長が同日付で副社長を退任、同時に事務所の退社も発表された。
併せて務めていたグループ会社『ジャニーズアイランド』の社長は、9月26日付で退任していたことも明らかになった。
『ジャニーズアイランド』の新社長には、ジャニーズ事務所所属の井ノ原快彦が就任。
ジャニーズ事務所の公式サイトには、『株式会社ジャニーズアイランド代表取締役交代及び役員退任のお知らせ』という文章を掲載。
「2019年よりジャニーズアイランド代表取締役を務めていたた滝沢秀明が退任し、新たに井ノ原快彦がジャニーズアイランドの代表取締役となりましたことをご報告させて頂きます」と始まり、続けて9月中旬に滝沢前社長よりジャニーズアイランド代表取締役及びグループ会社役員を10月末に退任したいとの意向を受けたことが記されている。
滝沢前氏は、故ジャニー喜多川氏と故メリー藤島さんが亡くなるというジャニーズ事務所にとって、非常に大きな出来事に直面し、新型コロナウイルスというパンデミックに見舞われるなど、非常に難しい状況の中、事務所の先頭に立ち、ジャニーズJr.育成の舵取りをした功績は大きく、今後も継続してほしいと慰留したことも明かされている。
しかし、「本人の固い決意を尊重し、次のステージへ進むことを取締役会にて承認致しました」と、退社に至る経緯を説明。
後任については、故ジャニー喜多川氏の意志である「ジャニーズJr.の育成はジャニーズJr.経験者に担ってほしい」という考えに従い、井ノ原に社長就任を依頼したという。
12歳でジャニーズ事務所に入所した井ノ原は、Jr.の人数がまだ多くない時代にジャニーと多くの時間を過ごし、直接指導を受けていること、そして在籍していたV6では26年に渡り年齢の異なるメンバーの調整役を務めてきたこと。
さらにグループでの活動に加えて個人としても、数多くのドラマやバラエティー、情報番組MCと多岐にわたるキャリアを積んできた事を評価し、副社長抜擢となった経緯も綴られている。
井ノ原はJr.時代、同世代の仲間が次々とデビューしていく姿を見送る辛い経験を乗り越え、V6としてデビューするに至った人間力を高く評価している。
井ノ原の功績を称えたうえで、「プライベートではジャニーズJr.と同世代の息子を含む2人の子供の父親として、自分が育った時代とは異なる価値観を持つ子供達への理解を深め、子育てをしている様子から、必ずやJr.のメンバーの話をよく聞いて彼らの能力を伸ばしてくれるものと期待しております。
そして、ジャニーのタレント育成の本質であるタレントとしてだけでなく、人間的に成長できるように井ノ原らしくJr.達を指導してくれると確信しております」と、大きな期待を寄せていることが伝わってきた。
「今後、井ノ原新社長はタレント活動と並行するプレイングマネージャーとなりますので、仲間の協力を受けながらジャニーズJr.の育成に力を注いでまいります」とのこと。
芸能界を引退して社長業に全力を注いできた滝沢氏とは異なり、井ノ原はタレント業と兼務していく形となる。
来年1月に帝国劇場で上演される舞台『JOHNNY’S World〜Next Stage〜』については、「井ノ原新社長と共に東山紀之と堂本光一がミュージカルにおける演出をサポートする体制を開始」するという。
さらに「今後、得意分野を持つ所属タレントが井ノ原新社長と共にJr.の育成に関わってまいります」との発表も記され、新たな体制でスタートしたようだ。

退社の理由は明らかにされず
滝沢氏の退任理由に関してジャニーズ事務所は、「本人不在のため代弁することはできない」と回答。
滝沢氏は退社に関するコメントの発表は行わず、会見を開く予定もないようだ。
滝沢氏は退所の申し入れを弁護士を通じてジャニーズ事務所に伝え、現在はジャニーズ事務所と滝沢氏双方が代理人を立て、条件面などを話し合っているという情報もある。
『ジャニーズアイランド』の新社長に就任した井ノ原は、10月初旬に滝沢氏と対面したといい、「彼も潔い男なので、自分が考えていたことではなく、新しいスタイルを築き上げてくださいという気持ちは、なんとなく受け取った」と話す。
尚、ジャニーズ事務所の副社長の後任は置かないとのこと。
ジャニーズ事務所は、1975年の創業以来、創設者の故ジャニー氏が人材発掘と育成を担当。
故メリーさんが、経営面を手掛けてきた。
2019年にジャニー氏が亡くなり、滝沢氏が当時新たに創設されたグループ会社『ジャニーズアイランド』の社長に就任。
同年9月27日付でジャニーズ事務所の副社長に就任した。
その後は、ジャニー氏の後継者を滝沢氏が、メリーさんの後継者は藤島ジュリー景子新社長が務めるという体制で歩んできたが、その体制も3年で終止符が打たれた。
副社長就任後の滝沢氏はジャニーズ事務所の改革に取り組み、当時は若手タレントの中で風紀の乱れが見られたが、“クリーンなジャニーズ事務所”を目指し、所属タレントの不祥事の際には即重い処分を下すなどして対応。
以前は、デビュー前のジャニーズJr.が不祥事を起こしても重い処分が科されることはなかったが、滝沢氏はタレントもJr.も不祥事を起こせば処分するという厳しい対応を貫いた。
しかし、ジャニー氏が亡くなった後は、タレントの退所やグループの解散・活動休止などが続き、そのたびに滝沢氏の名前が取り沙汰され、誰よりも事務所の矢面に立って頑張ってきた。

気になる滝沢氏の今後は?
1982年東京生まれ滝沢氏は、13歳だった1995年にジャニーズ事務所に入所。
ジャニーズJr.のリーダーとして活躍し、“タッキー”の愛称で親しまれた。
その後、1998年のTVドラマ『ニュースの女』(フジテレビ系)で注目され、1999年に放送された『魔女の条件』(TBS系)で、松嶋菜々子演じる女性教師と恋に落ちる生徒役を演じて大ブレイク。
2002年からは今井翼と組んだユニット、タッキー&翼でCDデビュー。
2005年にはNHK大河ドラマ『義経』の主演を務めたほか、2010年の舞台『滝沢歌舞伎』で演出家デビューするなど、ジャニーズ事務所の中でも独自のポジションを築き上げ、活躍の場を広げた。
2017年にタッキー&翼が活動を休止した後、翌2018年の12月をもって、ジャニーズ事務所のスタッフとして後進の指導に専念するため芸能界を引退。
そして、翌年に『ジャニーズアイランド』の社長とジャニーズ事務所の副社長就任となる。
現在、ジャニーズ事務所を代表する人気グループSnow ManとSixTONESを2020年に同時デビューに導いたことでも知られ、さらにTravis Japanが10月28日に世界デビューを果たしたばかりというタイミングでの退社。
今後、タレント業の再開はないと見られているが、果たしてどのような活動をしていくのか、注目が集まっている。
