田中聖容疑者、覚醒剤所持の疑いで現行犯逮捕 執行猶予判決からわずか9日で
元KAT-TUN田中聖容疑者、逮捕の経緯
今朝のネットニュースで、元KAT-TUNの田中聖容疑者が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたという見出しを読んで、「あれ?以前のニュースが今頃流れてきた?」と混乱した方もいるのではないだろうか。
目まぐるしく変わる社会情勢の中、毎日様々なニュースが流れてくるので、いつ何が起こったのかはっきりと覚えているのは至難の業。
アイドルグループKAT-TUNの元メンバーで、ミュージシャンとして活動している田中聖(こうき)容疑者が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのはつい最近のように感じるが、今年2月24日のことだった。
そして、つい先日6月20日に、懲役1年8か月、執行猶予3年の判決を受けた矢先の出来事だった。
判決のニュースを読んだばかりだったので、随分最近に感じた人が多かったのだろう。
前回、2月に逮捕されたのは愛知県名古屋市だったが、今回は千葉県柏市。昨日29日の午後5時半ころ、JR柏駅周辺をパトカーで巡回していた千葉県警の警察官が、不審な様子の田中容疑者を発見。
職務質問したところ、田中容疑者が応じなかったため、令状を取って捜査した結果、腰の辺りのズボンの内側から覚醒剤が入った約4cm四方の袋が見つかり、午後10時頃現行犯逮捕された。
田中容疑者は「間違いありません」と、容疑を認めているという。

一度目の逮捕から5年の歳月、田中容疑者に何が起きていたのか
前回、2月に逮捕された時は、名古屋市のホテルで覚醒剤を使用した他、指定薬物を含む危険ドラッグRUSH(ラッシュ)の液体を所持していたとされている。
逮捕の2日後に覚醒剤の陽性反応が出たが、田中容疑者は容疑を否認していた。
それが、今回の逮捕では「覚醒剤を所持していたことは間違いない」と素直に容疑を認めているという。
6月20日の判決前、最終陳述で「自分の一番大切な人達を傷付けたことが最低な行為だと思っている」「二度とこんなことがないよう自分を見つめ直し、しっかりと償っていきたい」と神妙な様子で反省の弁を述べていた田中容疑者。
それからわずか9日後の再逮捕に衝撃が広がると共に、「またか」との思いを抱いている人も少なくないだろう。
なぜなら、田中容疑者が覚せい剤取締法違反で逮捕されるのは、これで3度目だからである。
2013年9月、「度重なるルール違反行為があった」として当時所属していたジャニーズ事務所から契約解除された田中容疑者。
脱退直後は新しいバンドを結成し、音楽活動に励んでいたが、契約解除から4年後の2017年5月に東京都渋谷区内の路上で、大麻取締法違反で一度目の逮捕をされている。
当時は不起訴処分になったが、バンドは解散。
その後はソロとして音楽活動を再開し、全国ツアーを開催するなどし、最近はYouTubeでの生配信なども積極的に行っていた。
しかし、一度目の逮捕から5年経った今年、2月と今回の二度の逮捕となった。
6月10日に行われた初公判で、起訴内容を認めた田中容疑者は、違法薬物に手を染めた動機について「独立してフリーになり、プレッシャーや将来への不安があり、そのストレスから手を出してしまった」と話していた。
KAT-TUNからの脱退や契約解除以降、歯車が狂ってしまった様子がうかがえる。
判決では裁判長から、「違法行為にさほど抵抗があったとは思えず、違法薬物を今後断ち切ることに不安がないわけではない」と非難されており、再犯に不安を感じていた人は多かっただろう。
しかし、こんなに早く再逮捕されることになると予想した人は少なかったのではないだろうか。

今後の行方に注目が集まる
2月の逮捕後の操作では薬物の入手ルートなど捜査員の求める情報を全て自供しておらず、捜査当局はマークしていたことが今回の早い逮捕につながったと考えられる。
近年は芸能界で薬物逮捕者が出るたびに、周辺人物として水面下でよく名前が挙がることがあったと言われる田中容疑者。
2月の愛知県での逮捕時は、愛知県警と警視庁は情報共有していたと見られており、今回も千葉県警を含め複数の警察が田中容疑者を重要人物としてマークし続けていたのだろう。
今回も有罪となれば、執行猶予は取り消され、実刑となることは確実と見られている。
初公判では、田中容疑者の父親が「家族全員でサポートする」と話し、実家がある千葉県に滞在していたと見られるが、再び薬物に手を出してしまった田中容疑者。
支えてくれる家族や応援し続けているファンの思いに応え、更生することはできるのか。今後の行方に注目が集まる。

