【改訂版】米テキサス州の小学校で銃撃事件 子どもら19人死亡
目次
容疑者の18歳地元高校生 射殺される
24日の昼頃、米南部テキサス州にあるユバルディの小学校で、18歳の男が銃を乱射する事件があった。
地元警察によると児童19人と教師2人の計21人が殺害されたと発表した。(5月26日時点)
テキサス州のアボット州知事によると、容疑者は地元ユバルディの高校に通っていた18歳の男「サルヴァドル・ラモス」で、現場に駆け付けた捜査当局者により、4年生の教室にバリケードを作って立てこもり反抗していたがその場で射殺された。
事件の詳細や動機については、捜査当局が現在調べている。

拳銃とライフルを所持、小学校で乱射
事件は24日の午前11時半ごろにテキサス州ユバルディにあるロブ小学校で発生した。
事件後に会見を開いたアボット州知事によると、男は小学校の近くで事故を起こしたが、そのまま現場から逃走。
殺傷能力の高い自動小銃「AR15」を手に持ち裏口から小学校敷地内に入り、小学4年生の教室に侵入した。
その場にいた子供たちと教師2人を教室に閉じ込めてから、突然、銃を乱射、児童と教師を次々と銃撃していったとみられている。
犠牲になった子供たちのほとんどはこの教室で授業を受けていた。
その後、通報を受けて現場に駆けつけた警察官が容疑者の男に向け発砲し死亡させた。
男は事件当時、計223発の銃弾を発射しており、21人を殺害したほか、銃撃戦に加わった警察を含め17人が負傷したという。
男子生徒は単独で犯行に及んだとみられ、容疑者の動機や、事件の詳細については、捜査中としている。
捜査当局者の話として、現場からはライフル銃と多数の弾倉が見つかったと発表された。

明らかになる事件の模様。。
事件前、自らの祖母の顔に発砲
事件前には自身の祖母に向けて、銃を発砲し殺害したとされ、事件への関連性が調べられている。
事件前には、自身のソーシャルネットワークに「これから祖母を撃つ」と書き込み、同居していた祖母(66)の顔に向けて発砲した。
撃たれた祖母は命からがら警察に通報した。
自分の誕生日に合法的に銃を購入
米メディアのインタビューに応じたテキサス州のグティエレス上院議員は、容疑者は18歳の誕生日に、殺傷能力の高いアサルトライフルを購入したと説明した。
また、3月には地元のスポーツ用品店で、自動小銃2丁と弾薬375発を合法的に購入していて、このうちの1丁が犯行に使用されていた。
男は地元の高校に通っていたが中退したといい、過去の犯罪歴はなく精神的な問題もなかったという。
ユバルディはテキサス州のサンアントニオから約135キロ離れた町で、人口約1万6000人の小さな町である。
現場となった小学校には児童約600人が在籍していた。
アボット知事は記者会見で「ユバルディで起こったことは、耐えられない恐ろしい悲劇だ」などと述べ、犯人を非難した。
バイデン大統領、帰国後すぐに会見
バイデン大統領は24日夜、日本からアメリカに帰国後、すぐにホワイトハウスで演説し、「他の国では乱射事件はほとんど起きない。なぜこのような殺りくを許しているのか」と強調し、アメリカ全土で相次いで起こる銃乱射事件への怒りをあらわにし、銃規制強化への「行動」を訴えた。
今月には米各地では銃撃事件が相次いでおり、2日にはミシシッピ州のフェスティバルで発砲があり、6人死亡。14日に東部ニューヨーク州バファローのスーパーで10人が死亡した。
アメリカでは昨年だけでも26件、学校乱射事件が起きている。

