【注意】ワクチンを2回接種していてもコロナに感染 少人数の会食で
ワクチンを2回接種していたが、少人数で飲みに行った結果、全員コロナに感染してしまった。
そう話すのは東京都品川区に住む28歳の男性で今月14日に同僚2人と居酒屋に飲みに行ったとされます。
体調に異変を感じたというのは3日後で仕事中に倦怠感と悪寒を感じ、その夜には38度7分の高熱が出たといいます。
翌日になっても熱は下がらず、東京都が紹介した病院でPCR検査を受けたところ、その日のうちに感染が分かりました。
また、一緒に飲んだ同僚2人も検査で陽性反応が出たとされ、30代の男性はその5日後に熱を出しとされ、もう一人の30代男性については現在も症状は出ていないとされています。
3人の男性が飲みにいったとされる店には消毒液なども置かれており当時、他にいた客は4人組のグループだけだったといいます。
二つのグループはお互いに2メートル以上も離れた位置になり、テーブルとテーブルの間を区切る板も置かれていたようですが、テーブルが直径1メートル程度と小さかったため、男性らのスペースを区切る板はされていなかったとしています。
コロナに感染した男性は「みんなワクチンを2回打ち、感染対策も日頃から気にして過ごしていたメンバーだったので、大丈夫かなと思いましたが、それでもかかってしまい、対策をしたりしても防ぎようがなくなってきているのかなと思いました」と述べました。
男性の熱はその後下がり、症状も特にないようで、発熱した同僚の症状も軽いとしていますが、仕事への影響は大きく、感染した3人は10日間休まなくてはならなくなり、会社内でもその後全員、抗原検査キットの検査が義務付けられたということです。
「いつどこで感染するか、どこに陽性の人がいるか分からない。
人が集まるような場所に行くことは控え、過ごすしかないのかたなと思いました」と締めた。
また、専門家も「オミクロン株はワクチン接種をしていても、免疫が効かず感染してしまうブレイクスルー感染が国内でも多く出始め、デルタよりも強い感染力を持っていることから、今まで以上に感染が広がりやすい。
さらに高齢者などの間で感染が広がってしまうと重症化する確率も一定数あるため、特に感染が拡大している時には、会食は少人数かつなるべく短時間にするなどして、できるだけ感染を広げないように行動していかなければならない」と述べている。
コロナに2度感染した女性
新型コロナウイルスに2度感染したとみられる女性がインタビュー内で、「前回のものと症状に違いがあることやオミクロン株に油断しないでほしい」と訴えていました。
女性は都内に住む30代前半の女性で2020年の夏ごろに1度目の感染をしたとされます。
「10時くらいから朝の5時くらいまで、ずっと歌舞伎町で色んな店をハシゴしていた」とし、妹の感染も分かり、家族にうつしたかもしれないと後悔していた矢先に今回2度目の感染になりました。
2度目の感染について女性は「正直、コロナには1回すでにかかったし、大丈夫だろうと軽い気持ちで久々に飲みに行ったら、また感染してしまった」という。
症状については「最初に感染した際は38度以上の熱が出て、インフルエンザよりも重く感じ、頭痛や吐き気がすごかった。嗅覚の異常もあった」という。
それに対し今回は、「熱は高くなく37度くらいの微熱。しかし倦怠感やダルさなどがあった。さらには頭痛や嘔吐、喉の痛みと咳やくしゃみも出るようになった。嗅覚や味覚には異常ない」ということです。
最後にみんなに伝えたいことという質問には「オミクロン株は風邪の症状とよく言われ、軽い気持ちでいたが全くそんな感じではなかった。
本当に甘く見ないで気を付けたほうがいいことを身をもって感じた」と述べた。
往診ゼロが続いている
一方で去年の5月に猛威を振るっていたデルタ株の時と比べ、往診する場面はもうほとんどないとしています。
第5波時では延べ700件ほどの診療にあたった「ひなた在宅クリニック山王」の田代院長は、「連絡を受けるたび、往診がついにきたかとなりますが、実際に症状を聞いてみると、これは軽症だから家で安静にしていれば時間が解決しますね。と話すことが多く、次の日にはもう良くなったとくる」という。
第5波の時と比べ、重い肺炎を起こす患者はほとんど見られないが、東京の病床使用率は20日で28.9%で今後、感染者が増え続け病床がひっ迫していくと、特に免疫力が落ちている可能性のある高齢者が本当に重症化していくと、そういった方たち向けに往診することになるのではないかと締めた。
今後について
新型コロナウイルスが本格化し、およそ2年になりますが、まだまだ感染拡大が起こっている状況で、専門家は今の世の中を次のように語ります。
「不安をあおるメディアや報道、場当たり的な自粛の要請で社会全体が委縮し、うつ病的になってしまった。女性や子供の自殺者の増加など、これまで以上にうつ病が増加していると思う。毎日のようにコロナの感染者報道などを繰り返すメディアのあおりを受け、世の中全体が暗くなった。コロナ以前から続いてきた、不安で人を動かす社会がより一層強まった状態にある中で、そこから私たちが立ち直るには安心で人を動かす社会の実現が欠かせないと思います。数値に囚われるのでなく、発想を転換していかなければならない」と語った。